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2005年7月12日 (火)

長閑さの反面・・・!?

アンブロシア・ドッグ・ホーム、当私設シェルターは千葉県富津市の個人宅にある。昨日は庭のお手入れボランティアさんが早速訪れたので、イヌ達の庭を少し改造・改善する作業を手伝って頂いたりした。

新たな入園があると、最初は庭ですごさせる時間を多く取る。何故ならほとんどのイヌ達が戸外で飼育されていたという経緯があるからだ。私自身は室内飼育を推奨している方であり、実際に自ら室内飼育にした事によってイヌとの関係がより深まった事を実感しているからである。

その為、今まで戸外で飼育されてきたイヌであっても、必ず室内飼育ができる様な方向で徐々にトレーニングをしていく訳だが、いきなり最初から室内に入れられて喜ぶイヌは意外と少ない。

肩身が狭そうな表情をしたり、居難い様子で居たりする。

しかし時間が経過するにつれ、他のイヌ達が室内でくつろぎ、遊び、寝るのを知り、またその快適さを実際に体験する事によって、いつか当たり前の顔をして室内で暮らす様になってくる。

教えなくてもトイレは戸外でする事を好む場合が多い。室内にもイヌ用のトイレが何箇所も設置してあるが、それらを使う事は滅多になく、また使用するイヌも限られていたりする。

『室内飼育の普通のワンコ』として暮らして行く為に、少しずつ時間を掛けて学ばせるというスタンスでいれば、イヌ達は気楽に新しいルールを吸収して行く。その速度は時には停滞する事もあれば、時には2~3の事柄をあっという間に身に付ける事もある。

昨日改造し設置したものは、そんなニューフェイスを係留する為のスペースだった。先月位だったか、梅雨入り前に、リッちゃんが雨の日でも庭でトイレをしてくれる様、簡易の屋根を単管パイプ(鉄パイプ)で組んで設置したばかりだったが、今回はそこから延長した場所に大型犬を係留できる場所を作ったのである。

係留するリードはコーティングされたワイヤーなので、絡みにくいもの。またこれからの日差しを考慮して大型のよしずで日除けスペースも作る。昨年購入していたUV加工されたパラソルもその近くに設置し直した。

これで現在庭でリードが必要な保護イヌNo,7のサクラちゃん(柴ミックス♀生後4ヶ月位)と、先日入園した保護イヌNo,8のホワイトMIXの男の子(推定5歳前後位)の場所が確保できた事になる。互いが匂いを嗅ぎあう程に近寄れるが、リードが絡む事は無い。またトイレをするスペースもあるが、日差しや雨をしのぐ場所もある。

保護したばかりの子達に今はこうして過ごして貰うには(後にフリーにさせるけれど)、実は大切な理由がある。簡単に説明をすれば、管理が楽であるという事だが、それには健康管理という面が含まれているのである。

『ウンチ』という排泄物。これを保護当時から当座の間、しっかり観察する必要があるからだ。庭の様々な場所でいつの間にかしてしまうと、確実に「この子のウンチ」であるか否かの区別が付け難い。しかし彼らが係留されているスペースで他のイヌ達がわざわざウンチをしたりはしない為、目を離した隙にしたモノであっても確実に確認ができるという事。

下痢をしたり、内部寄生虫が含まれていたり・・・そういった事を観察する為だ。また何を食べたら、どんな排泄をするのか?を知る事も重要。体質的に合わないモノがある場合もあれば、保護イヌNo,2のジャック(アメリカン・ピット・ブル・テリア♂2歳)の様に食物アレルギー(植物も)がある場合もある。

また内服薬を服用したり、ホリスティック・ケアーの一貫としてサプリメントを与えている関係上、体内からどんなものが排出されるのかという事は、とても参考になる。

以上の様な理由で、保護当初は食事と寝る時以外、気候によって庭ですごさせる時間を多く取る様にしている。

さて単管パイプを組んで係留するスペースを拡大した他に、踏み石の代わりに木製のステップを追加設置する。またこの所の雨と、日々イヌ達が歩きまわる事により沈んでいく玉砂利も庭に追加する。全体に入れるにはかなりの量を要する為、予算を考慮し、減った場所に追加するというケチケチモードな入れ方を行う(笑)。

過ごしやすい気候だった本日、イヌ達はほとんど庭で過ごしており、係留されている子達とも自由に交流を取る。彼らがのんびり過ごしている間に、室内は消毒を行う。消毒の行い方は次の様な方法だ。

動物病院で行っている院内感染予防の為の消毒液と同じものを売って頂き、それを散布しているだけの事。室内を片付けたりしながら歩き回ってスプレーする。2週間位効果が持続するものなので、とても楽な方法だ。

そんな事を行っていると回覧板が周ってきた。ざっと中に目を通していると、今年もまたその季節が来たのか・・・と、うな垂れる。それは・・・

「ヘリコプターによる農薬の散布」

という事。散布される薬剤の名前や、その対象病害虫の詳細、実施する団体等の事柄が書かれており、最後に選定医療機関名の一覧も出ている。また当日のその時間には窓を閉め、外出を控え、気分が悪くなったら指定の医療機関へ・・・という事。また農作物は一定期間を開けてから収穫するようにといった内容の記述もある。車両なども、散布の後に洗車する様に(薬剤が付着したままだと塗装面に斑点などができてしまうらしい)という内容や、車両などを保護するカバーは実施団体で貸し出しているとの事も連ねてある。

こういった作業はエリアごとに決まった日時に行われるのだが、昨年は午前5時ごろから午前9時ごろまでという事前の知らせだったのだが、午前4時半頃にはこの家の前をヘリコプターが飛んでいたのを目の当たりにしている。人家の上空は飛ばないが、まん前に田畑がある限り、その上は飛んでいる。電線を避けて波打つ様に飛ぶその様は、まるでアクロバットさながらでそのテクニックに驚かされたが、昼頃から頭痛の止まらなくなった私。家中の窓をしっかり閉ざし、エアコンも念のため止めていたのだが、無理だった様である。

イヌ達を庭に出すのも躊躇し、昼頃に自分だけ庭に出て建物や庭中の至る所を洗い流すかの様に、執拗に洗った。それでも自らが頭痛になった位なので、来年は何処かに避難しようと決めていた。

今年のこの辺りでの実施は7月22日午前5時頃から午前9時頃との事。散布される薬剤は以下の通りである。

  • 殺虫殺菌剤・・・アミスタートレボンSE

稲いもち病、紋枯病、カメムシ類・・・といったものが対象病害虫。また防除区域には白色三角旗を立てて境界を区別してあり、橙(ダイダイ)色の三角旗は防除区域内にあるヘリコプターに対する危険標識である。。。。などなどの事が記述されている今回。というか内容はほとんど変わらず毎年一度行われる恒例行事(?)。

去年の頭痛を思い出すとやはりこの場所から避難した方が無難に思え、早速あれこれ検討した結果、伊豆のプチ・ホテル・サンロード・ホテルさんに電話を入れた。21日から2泊3日で宿泊が可能との事。またイヌ8頭&ネコ2匹という総勢10頭も受け入れて下さるとの事だったので、今年はそちらのホテルに避難する事に決定した。

いつの間にかサンロードさんは、新しくイヌを連れて入れるお食事処「わん友」も別の場所でオープンしており、とても心強い伊豆のイヌ連れスポットを展開している。これはとても楽しみだ。

・・・とは言え2泊3日、実際にはほとんど遊びに出掛けるなんて事は在り得ないかと思う。昼食に外出をしたとしても、ニューフェイス達をあまり不安にさせる訳には行かないし、初めて共に外泊体験をする子がイヌ・ネコ10頭のうち6頭という事なのだから、安心させてやるのが先ず一番なのだろう。アンブロシア・ドッグ・ホームが数日ほど単に場所移動をするだけの事になるから、イヌ・ネコ達も私自身も家に居るいつもとほとんど変わらないだろうけれど・・・(笑)。さて来週21日から2泊3日、どうなることやら。

農村地帯での長閑な暮らしには、こうしたデメリットもあるという事実は隠せない。もっと何も無い山林の真ん中とか、住宅街であればこの様な心配は無用であるが、シェルターという性質上住宅街ではやって行けないものっでもある。年に一度はこうして避難しつつ、いずれはヘリコプターによる農薬散布とも縁の無い更に長閑な場所が見つけられれば理想だけど・・・ね(苦笑)。

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