動物病院日誌=グレン君の健康状態・・・・・(涙)
グレート・ピレニーズのグレン君は先日血尿が出ていたのだが、いかんせん動物病院までの距離は片道30kmある為、病院へ行こうと思ってもなかなか思った様に運ばないアンブロシア・ドッグ・ホームである。グレン君の血尿の翌日に、ポインターちゃんとチワワちゃんが入園した為に、血尿が1度だけあったけれどとても元気なグレン君の診察を遅らせたのであった。
午前中の診察時間に間に合うかと目論んでいたのだが、いかんせん保護したばかりのポインターちゃんが、道中車内でずっと泣きっぱなしで、遠吠えしっ放しの為、その度になだめる様に声を掛け続けたのである(ポインターちゃん編参照)。
また寒がりのチワワ君の事も心配だった為、結局潔く午前中の診察を諦め、先にチワワ君の衣服などの買物を済ませ、午後3時からの診察にする事に変更をしたのだった(チワワ君編参照)。
午後2時半頃、病院の駐車場に到着し、受付で新規のイヌ達の検尿をしたい旨を伝え、採尿の為の道具として注射器(針の無い状態)3本を受け取った。そして持参していた検便用の3匹の便を先にお渡しし、希望の診察内容をカードに記入する。
さて、午後の診察が開始されるまでの間に採尿を試みよう・・・・・・・。
先ずはグレン君を1頭だけ車内から連れ出し、トイレをしたいであろう場所へ誘導する。初めて来た場所でも、ほとんど戸惑う事無く、ご機嫌の笑顔であっさり採尿完了するが、ドライブも気に入ってとても喜んでいるので折角だからお散歩をさせる。
次にポインターちゃん。次にチワワ君の採尿を続けた。
チワワ君の採尿で手間取って(チワワ君編参照)、既に午後の診察は始まり、待合室は順番待ちの方々何名か入っていたが、採尿した注射器を受付に持参すると「次に入れますから。お待ちください。」とAHTさんに伝えられ、外で待たせていた3匹を恐る恐る院内に連れ込んだ。
案の定、グレン君は待合室でポインターちゃんに「フォ~~~~♪」状態・・・・・・・・(汗)。先日の保護日から、グレン君はポインターちゃんにゾッコンで、リマ君とのハード・ゲイな世界は卒業し、ノーマルになったのは良いのだが、痩せっぽっちで、今にも折れそうな程にガリガリのポインターちゃんにマウントをしようとしてしまうのである。
待合室でグレン君の首元をヘッドロックしつつ、足でポインターちゃんの居場所を移動し、肩から提げているトート・バックに入っているチワワ君を落とさない様に奮闘する私。思い切り世間に大恥をかいてしまったぞ、グレン君・・・(涙)。
そんな奮闘をし既に汗ばんでいると診察室に呼ばれ、先生を押し倒しそうな勢いで3匹を連れて診察室になだれ込み、ドアを閉める。ああ、恥ずかしい・・・・。いつもなら、互いに少し慣れた頃合に初診で連れてくる為、待合室や診察室でドタバタした事はほとんど無いのだが、今回は全員が全員まだ不慣れな状態で、迷惑千万だよね(滝汗)。・・・・・しかし、グレン君の血尿を考えたら止むを得ない。
しかしその時点で私は呼吸が荒くなっている(苦笑)。
ゼイゼイいいながら、グレン君を診察台に乗せ、体重を測定すると・・・・・・・
「34kgです。」と、先生。
手帳に書き込もうとしつつ「・・・・・・・えっ???43kgではなくて???・・・・・・・・・・・・さんじゅうよん・・・・・・キログラムですか???」と私。
そう、間違いなく、34kgの体重であるグレン君。軽すぎる。体格が小さいのは確かだが、グレート・ピレニーズにしては、まるで幼犬のサイズ&体重だ。小柄という遺伝的な関係もあるかもしれないし、個体差もあるかもしれないが、質の良いフードを食べていればもう少しは大きくなっていたであろうに、9歳半にもなるグレン君は、34kgしかないのである。
採血をして頂き、血液検査を始めて頂く。
そして先日、血尿が出ていた件の説明した。幸い男性のボランティアさん達が来ていた時だったので、全員がグレン君の鮮血な血尿を確認し、睾丸から陰茎全てをじっくり観察してくれたのだが、尿管結石か何かとは思うという結論には達していたのだが、実際に先生が触診をし、直腸検査を行った所、前立腺が若干大きくなっているとの事(前立腺肥大という状態には到っていない)。そして外部からの触診だけで結石は判らないという補足も頂いた(苦笑)。
そして今回はその前立腺が多少肥大している影響による血尿の可能性があるという説明だった。
血液検査の結果、グレン君はフィラリア症である事が判明する。
このまま放っておいていずれ、前立腺肥大になる多大な可能性を考えれば、通常は去勢手術を行えば疾病をほぼ防げる。だがしかし、それだけでは無くグレン君の様にフィラリア症でもある場合には、全身麻酔を安易に行うのはとても危険である為、前立腺は正常な大きさにする為の抗生物質を服用させる事と、フィラリア症に適した薬剤を服用させて、オペ無しの延命措置を取る事が最善の手段という事になるのであろうか・・・。
どうにもしてやれない状況である。それ以上の手立てが無いのだ。グレン君は高齢である為、『命』を計りに掛ける様な事を行うにはあまりにも無謀である。フィラリア予防の薬を毎年きちんと服用さえしていれば、こんな事で患わなくて良かったのに、いくら私自身の責任ではないと言えど、非常に無念である。
日々の暮らし、ごく普通の暮らしが楽しくなってきて、ボランティアさんともじゃれて遊んだり、足取り軽やかに散歩に出ているグレン君は、始終笑顔のワンコになっている。ボランティアさん達を見ると、急に大はしゃぎして飛び跳ねて見せるこの頃。
ドッグ・ホームに入園して、はや1ヶ月経過したグレン君。
このまま楽しいだけの余生を過ごして貰いたい(むろん、フィラリア症で苦しまない様、投薬は行うが・・・)。このまま、仲間が居て楽しい、長閑な日々が楽しい、誰にもイジワルをされない、誰にも殴られない毎日を過ごし、笑顔のまま過ごして貰いたい。
しかし私はもしかすると選択を誤っているのだろうか?
いや間違ってはいないと思う。
グレン君は、笑っている。
毎日、笑っている。
元気に「フォ~~~~!」ってやっている。
後肢で立ち上がってバンザイする程に、
飛び跳ねて喜ぶ程に
元気一杯なのである。
今が楽しい。
今が嬉しい。
周囲には刹那的に聞こえるかもしれないけれど、
それでも、
今が楽しければいいよね。
今が嬉しければいいよね。
里親さんとのご縁があればそれはもっと嬉しいだろうけれど、
ドッグ・ホームの一員として名前を残してもいいんだよね。
グレン君が決めればいい事だよ。
ママは全てを受け止めるから。
これからも、
一日でも多く、
一杯い~っぱい、
笑う日々を送ろうね!
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