白ミックス母犬&3匹の仔犬入園♪
中学1年生のボランティアの子が日々、通って餌付けをし、周辺の住民の皆さまのご協力で餌付けされ、幸いにもバザー会場周辺に居ついてくれたイヌである。
ドッグ・ホームが捕獲をこうして試みるが、画像の通り、食べ物につられてこれほど傍まで寄っては来るが、食べ物を口にすると、後方に飛びずさる・・・の繰り返し。
食べ物を与えながら、その手で撫でようとすると、飛びずさる・・・というのを3ヶ月以上続けてきたのだ。時には広範囲からスタッフさんで円陣を組んで、時間を掛けて追い込みをすれど、どうにもならず、犬舎を捕獲機の代わりに見立ててみても、けして中に入って食べ物を食べようとはせず・・・。
スタッフが犬舎に入って食べ物を上記画像の様に与えようとすれば、犬舎の外で「投げてよこせ!」と要求吠えをする。
警戒心も適度にあり、運動能力もたけている、非常に聡明な白いミックス犬。
先日の初売りバザーの最中にも、私達の姿を目にして茂みから出て姿を現したので、中学生スタッフがバザーの合間にいつも通りの餌付けを試みた。
少し私にも余裕があったので、来場者さんはいらっしゃったが、場を外して、餌付け中の現場へ近寄って行った。
いつもまず白いミックス犬の健康状態のチェックをしていたので、臨月で、間も無く生まれる事がしっかり予測できた為、捕獲できる最後のチャンスになるかもしれないと思い、私の気持ちを彼女(イヌ)に静かに語った。
うちにおいで・・・
もうすぐ生まれるでしょ?
栄養とってイイコを生もうよ?
どこで生むの?
あったかい安全な所で生もうよ?
うちにおいで・・・
お願いだからうちにおいで・・・
独りで生んで育てるの大変だよ?
手伝ってあげるから・・・
うちにおいで・・・
私の気持ちは非常に焦っていたが、彼女は目を合わせ、そして目線をそらし遠吠えで私に答える。まるでこう言われているようだった。
ヒトなんて信じられない。
悲しいけれど、信じられない。
信じたヒトはどこかに行ってしまったから。
私を置いて行ってしまったから。
ずっと待ったけど、
迎えにきてくれないから。
ヒトなんて信じられない。
ここでも餌をくれるヒトも何人も居るけど、
私をみては石を投げつけてくるヒトも居る。
誰が餌をくれるヒトで、
誰が石を投げるヒトかは、
すぐに覚えたけど、
ヒトなんて信じられない。
独りででも私は生む。
生んで独りで育てる。
誰も信じられない。
食べ物ならこうしてもらえるから。
私はこれで生きていける。
自信はないけど、
不安が一杯だけど、
でもヒトと一緒に暮らすなんて、
もう考えられないから。
怖いけど、
どうしていいか判らないけど、
でもこのままでいい。
誰かに助けてもらいたいけど、
でもどうしたらいいのか判らない。
あなたが何て言おうと、
私は判らない!
私はどうしたらいいのか判らない!!!
日暮れ前、冷え込みが感じられる頃まで、私達は座り込んで彼女を捕獲できるチャンスをうかがったが、それでも彼女は、私の問いかけに何かを答え、そしてまた茂みの奥へと姿を消した。
それでも日に何度も姿を現す=居ついている一軒のお宅には異変についての連絡のお願いをしているので、その家からの電話を私は心のどこかでずっと待っていた。生んだ子犬の行動範囲が広がる頃になってしまっては、母子ともに比較的容易に捕獲するチャンスは今より益々無くなる。これから迎える出産の頃が絶好のチャンスだ。
午後8時をまわった頃、ドッグ・ホームの一通りの世話は終わり、次は夜間~深夜頃のトイレの世話までの間、ようやく本日一食目の食事をしようと思ったその矢先に、電話が鳴った。
「あの・・・・、イヌの事でお電話をしたんですが・・・・。」と電話の主の声。また引き取り依頼の電話が入ったのかと一瞬思ったが、続きを聞いていると「お宅でイヌを頂いた・・・・」と声の主は続ける。
あぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・里子に出た子の引き取り依頼(滝汗)???それなら約束通り、対象の子の身柄は引き受けますけれど・・・・・・・・・・・と、少々うな垂れかかった所、どうも話が妙な為、電話の主の話をこちらで復唱してみるとこういう事だった。
最も居ついていたお宅の裏山でしっかり赤ちゃんを産んで抱いたままで居るとの事。私が頼んでいた連絡=心待ちにしていた一報だったのだ(笑)!!!
すぐさま小型のゲージに毛布を敷いて、リード等を用意する。この時期のドッグ・ホーム周辺は冬山キャンプ=体感キャンプさながらの気温である為、捕獲が持久戦になれば寒さで身が持たない事は明らかだ。
半ノラになりかかっているイヌ VS 体脂肪率男性並の私とでは、私が冬山の体感根競べで持久戦に負けるのは目に見えているので、着膨れで動きは鈍くなるがヒートテックの下着やカイロなどで寒さ対策の重装備で現地に向かった。
現地では家人が車のライトを山にあて、手には懐中電灯を持って、その現場で待っていて下さった。
私もヘッド・ライトを装着し、ゲージとリードを持って茂みを分け入ってその場へ踏み込んだ。
白いミックスは、観念したかの様な表情で、家人と私の姿に視線を送るが、動く気配はない。流石は『母』である。生まれたばかりで、生きようとおっぱいに吸い付く、愛おしい子供達を私達の前に置き去りにして、自分だけ逃げようとはしなかった。逃げようとはしない彼女に、私は声を掛ける。
独りで生んだの?
えらかったね!
頑張ったね!
かわいい赤ちゃんだね!
無事で良かった!
(出産を)手伝ってあげようと思ってたのに、
独りで頑張ったんだね!
えらかったね!
元気な赤ちゃんだね!
良かった!
本当に良かった!
柔らかい声色で彼女に語りかける。仔犬の愛らしさに囚われることなく、私は素直に心から彼女へ先ず『母』としての敬意を払いたかった。私は彼女の頬に手をそっと伸ばし、一寸前で静止する。唸りながら匂いを嗅ぐ彼女。
唸るのを躊躇しつつ止めた彼女の頬に、更にそっと、手を伸ばした。触れると一瞬ビクッとする。だが、柔らかな褒め称える彼女への私の言葉は、彼女に伝わった様子だった。
彼女を褒め称えつつ、仔犬を褒める。彼女を撫でつつ、仔犬を撫でる。彼女は躊躇しつつも、私にそれを許した。
そっと首にリードを装着し、外れない様に固定。それから彼女の目の前で、ゲージに仔犬を1匹ずつ入れて行く。仔犬全員をゲージに入れ終わり、彼女に見せながら、山から降りる事を促すと、2~3歩よろよろとよろめきつつ歩きはしたが、途端にへたり込む。
ゲージの中の仔犬を見せながら、彼女を引きずる様にして、山を降り、無事に車の荷台に仔犬のゲージとともに母犬を乗せた。
振り返ると所要時間わずか10分足らずの捕獲劇だった。
身重でもあれほど身軽に逃げ回って捕まらなかったあのイヌが、流石に、出産したばかりではどうにもできなかったのである。『母』として子を置いて逃げる事もできず、助からないのならいっそ自分も一緒に・・・と彼女は思ったのかもしれない。
ホームに到着後、母子は車に乗せたままですぐさま、ホームの保護イヌの場所を移動し、犬舎を1棟、母子の為に空ける。室内に入り、支援物資で頂いている毛布の山の中から、特に暖かそうな毛布を選び、大きなタライを用意した。
犬舎の中に大型のタライを入れ、その中に毛布を入れ、仔犬が隙間に埋まりこまない様に毛布を詰めた。母子を一緒に車から降ろし、片手にはゲージ、片手には母犬を連れて犬舎へ一緒に入る。
母犬をまず犬舎内で係留し、目の前でゲージから1匹ずつ仔犬をタライの中に入れてみせ、そのまま私はいったん室内へ戻った。
産後間もないので、母犬にはたっぷり栄養をつけさせてやる必要がある。幸いにも、この3ヶ月間、周囲の皆さんのご協力ですっかり餌付けされ、空腹とは無縁で暮らしてはいた彼女だが、臨月や出産の為に栄養バランスの良い食事を摂っていた訳ではない。ホームにある限りの栄養のある食事を用意し、母子の居る犬舎へ戻り、私は驚いた。
母犬は身体を小さくし、先ほどと同じ場所に座り込んでいる。怯えるというよりも、放心状態といった方が近い。タライの中の仔犬達は、幸い、スヤスヤ寝ているが、母犬は抱こうとしない。それよりも、呆然としているといった感じだ。
・・・・・・・・・・・産後すぐにショッキングな出来事があって(=捕獲された)、その事に対して、放心状態と思える。しかし、その反面、仔犬を取り上げられる(=取り上げられた)!!!!!というショックを受けている様にも感じられる。
私と子供をどうするのっ?????と。
ニンゲンでも産後1週間は、周囲があれこれ気を使うほど、大変な時期ではあるが、イヌは安産の神様で、放っておいても大丈夫!というのは、真実ではない。ヒトと同じである。周囲が手助けする事は多い。私としては、母犬にこうしたショックを与えたかった訳ではないが、今、このタイミングで母子を捕獲してしまわないと、これからのこの辺りでは、むしろ母子共に益々危険にさらされる時期でもある。
仔犬は、野生動物から命を奪われる事もある。野生動物も生きる為に『餌』となるものを捕殺する。カラスの場合もあるが、この辺りはサルがそうした対象となる場合も多い。飼い犬や飼い猫の生んだ子が、そうしてさらわれるケースは多々ある。飼い犬&飼い猫が自由奔放に飼育されているケースの中では、実はそうした例は交通事故より耳にする話かもしれない。
そう、この母犬が母乳を飲ませようと、より食べ物を求めるようになる時期は、産後3日~7日間ほど後から始まる。産後間もない間は、フラフラになるまで不眠不休で母乳を与え続け、子犬に付きっ切りで世話をするのが母犬だ。そうなっては、益々、母犬は捕まらないし、仔犬を運んで棲家を場所移動してでも隠す様になる。こうなってしまってからでは、益々、捕獲は難しい。
今回は幸い、良く観察していて下さった協力者さんが居たお陰で、身動きできないほんのわずかなチャンスを逃す事なく、また彼女が『母』として立派に子供を守ろうと逃げなかった事も幸いして、母子共に無事に保護できたのだ。
放心状態の母犬の傍に寄ると、観念したかの様に、無抵抗な彼女。撫でて抱きかかえて、仔犬の入ったタライの中に彼女を入れると、仔犬はおっぱいを捜してうごめき出す。あっという間に彼女のおっぱいにたどり着き、再び吸い付く子供達。慌てて転がる1匹の子を、そっと抱き上げて彼女のおっぱいにあてがってやる。
茂みの枯れ草を上手く利用し、くぼみを作って子供を抱えていた彼女は、今、清潔で柔らかい毛布の上でようやく放心状態から解き放たれた・・・・と思った。
気付けば、光り輝く聖母の様な表情で、子供を潰さない様に、自分の身体を浮かし気味にし、子供達に母乳を与える。
私と彼女の信頼関係がまだ確立された訳ではないので、本来なら私がこれ以上あまり手を出さない方が(現段階では)理想的ではあるが、私は彼女にいま少し配慮してやりたくて、彼女がリラックスし横たわれる様に、身体の下へ手を入れて、眠れる姿勢をとらせ、赤ん坊をしっかり抱えられる様に手を出した。
先ほど作った、滋養食を傍に置き、犬舎に覆いを掛けて、様子=気配を見守る事にする。
彼女にずっと餌付けをしていた中学生スタッフは勿論、スタッフさん達に、彼女が母になり元気な3匹の子を連れて無事に入園した事を伝達すると、一斉に喜びの声が戻ってくる。皆の喜びは当然だ。3ヶ月以上も、ずっと心配し続けていた彼女が、無事に保護できた事。しかも愛らしい元気な子を3匹連れてきた事も。いずれもが、皆の喜びだった。
これまでドッグ・ホームでは、保護対象の個体を見つけると、その場で捕獲が成功するか、逃げられて二度と再会できないか・・・のいずれかのケースしか無かった為、今回の様な長期戦は初めてのケースである。まして、遺棄されたとみられるイヌ(母犬)が、悪戯の様に過ぎ去った時間の経過とともに半ノラ犬化した末の保護も例も初めてだった。
このタスクの中で、とにかく重要としていたキーワードは「無事に捕獲」という事。達成感の大きい保護だった。これからのタスクは「無事に保護」である。母子ともに健康でいられる様、しっかり私達のお役目を果たしてあげたいと思う。
安心できる子育ての場を彼女に提供し、幸せな子育ての手伝いをし、彼女との信頼関係は、それを通じてゆっくり築いてゆけば良い。こういう時こそ、女同士が一番だ(笑)。
冷え込みが厳しくなる深夜2時ころ、仔犬のミュウミュウという泣き声で、追加の毛布を持って再度犬舎に様子を見に行くと、母犬は子育てを放棄し、タライから放れ、犬舎の隅に座っていた。仔犬が母を呼んでいたのである。
仔犬から目線をそらし座り込んでいる彼女をなだめ、今一度、育てる様に話をする。
私は(母子)まとめてお世話するから!!!一緒に育てよう!!!私はあなた達を捨てたりしないから!!!と、優しい口調で彼女に語り、再び彼女を抱き上げて、タライに入れると、仔犬は母のお腹をめがけて泳ぐように進む。母と子の関係は、神秘的だ。
追加で持ってきた毛布で彼女の身体を包み込み、仔犬をしっかり抱かせてやる。彼女の目元を優しく撫でながら、話しかける。
大丈夫だから。一緒に育てよう。イイコ達だね。イイコ生んだね。立派なお母さんだね。偉かったね。カワイイ子達だね。これから幸せになろう。大丈夫だよ。
目元を撫でられ、ようやく母犬の身体から力が抜ける。今度こそ、本当に伝わったと確信し、そっと犬舎を出て、犬舎をしっかり覆った。
出逢った時は、シングルだった白いミックス犬は、こうしてシングル・マザーとなって、今宵、ドッグ・ホームに入園した。
ドッグ・ホーム周辺では、こうしたイヌは、沢山居ると思われる。この母子は、あくまでも氷山の一角といった例。母子の画像は、母犬が落ち着いて子育てを続ける様になるまで、撮影を控えておりましたので、後日撮影しております。
保護しても、保護しても、終わりの見えない活動だが、こうしたイヌ達を保護する度に、彼らの為にも「やめるもんかっ!」と強く思う。
幸い、母子共に、健康状態に特に問題は無さそうですが、離乳期を迎える来月2月中ごろからは、3匹の仔犬達の、母犬の栄養補給、仔犬の離乳食をはじめ、追々、ワクチン接種&追加接種など、出費がかさむ事間違いなし・・・となりました。
今回入園の母子犬の為に物資をご支援頂けます場合は、是非とも、下記のサポート・ブログよりお知らせ下さいませ(願)。
- 栄養補助食品(とくにカルシウム類など)
- ドッグ・ミルク
- 毛布(ひざ掛けサイズ~シングルサイズなど)
また母子犬ともにワクチン接種(仔犬が離乳期に入ってから)を行い、母犬には離乳後に不妊手術を施しますが、他保護中のイヌ達も、ワクチン追加接種の時期を目前に控えており、現状ではスタッフさんも手分けをして資金繰りに奔走しておりますが、まだ資金が十分ではありません。ご検討頂けます方は、何卒、下記の口座へご支援をお願い致します(願)。
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< 千葉銀行口座 >
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また、ソリッド・ゴールド製品購入ご支援をご検討頂けます方は、↓下記メール・フォームよりお問い合わせ下さいませ。
ソリッド・ゴールド正規販売の代理店さんが多々ある中、1度の売り上げで明確な利益(=購入支援の額)を明かす事はできませんが、おおよその目安は以下の通りです。
< 体重7キログラム程度のイヌにフードを買って下さった場合の例 >
消費期間でいえば1ヶ月分をご購入頂いたとするなら、同等の体重位のイヌ・ネコを、およそ10日分ほどご支援して頂いたという事になります。まだ保護中の現状の頭数分を補える程には到っておりませんので、何卒ご検討お願い申し上げます。
なおメーカーさんとの契約の都合上、ソリッド・ゴールド製品の受注・(メーカーへの)注文・発送といった処理を、今後も私自身が行いますので、ご購入に関するお問い合わせは以下のメール・フォームよりお願い致します。
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