2006年3月19日 (日)

ONE WAY TICKET ~幸福行き片道切符~ジャック・ラッセル・テリアのトイ君編

Img_7711 本日、ジャック・ラッセル・テリアのトイ君がアクアライン経由の片道切符を手に、トライアルに出発をした♪

お見合い(面会)の日には、トイ君が興奮して暴れる様をしっかり見て頂いたのだが、そんなトイ君の全てを受け止める・・・という決意をして下さった里親さんに託す事にした。

問題行動のあるイヌを迎え入れるには、それ相応の覚悟が必要となる・・・という事は、多少知識のある方には周知の事実である。

だが、いくら言葉で説明を聞いていても、頭では理解をしていても、実際にその現状を目にすれば「これ程とは思わなかった・・・。」と驚く事の方が多いであろう。

誰しも、聞いている話しよりも、実際の方が『楽』である・・・と思いたいはずである。

案ずるよりも生むがやすし・・・そう思いたいのがヒトの心情だろう。

だが、問題行動が現状でも残っているイヌの里親になるには、里親になる事を決める以前に、その問題行動について、しっかりと「案じた」方が無難だ。

そこで今回、トイ君のお見合いでは、ドッグ・ホームにボランティアに来て下さる方の保護イヌ=ダックス(カニヘン)の女の子をお借りし、実際にトイ君が「攻撃をしたくて興奮する様」を見て頂く事にしたのである。

その保護されているダックスの女の子は、多少、不安神経症気味である為、度々ちょっとした事で吠え声を上げたり、鳴き声を出し、ゴソゴソと挙動が落ち着かない所がある。だがこのダックスは、ヒトにもイヌにも攻撃的な行動は一切見せない、しない子だ。

その子の落ち着きの無い挙動を初対面で目にした時、トイ君は相手が異性であるにも係らず、冷静さを失い、興奮して噛み付いた事があった。

噛まれた方のダックスは、これまた悲痛の叫び声を上げ、更にトイ君を興奮させてしまう挙動をする。この時、幸いにもダックスに怪我は無かったが、以後は接触を避けるべきだと判断していた程だった。

だが1頭でも多くの保護イヌが、問題行動を理解された上で、里親さんに迎え入れて貰えるなら、それに越した事は無い。適材適所であると判断できる環境であり、かつ里親さん側がその子をありのまま受け入れ、問題行動と付き合って下さるのであれば、何も心配は無いのである。

そういう事柄を踏まえた上で、ダックスを保護しているボランティアさんは「トイ君の為に人肌脱いでいらっしゃい!」と、最もトイ君が興奮する相手であるその子をトイ君のお見合い当日、ドッグ・ホームに送り込んで下さったのだった。

そんなダックスちゃんのお陰で、里親を検討している方の前で、トイ君は予想通り、目一杯、興奮して見せた。

・・・そうだよ、トイ君。

・・・それでいいんだよ。

・・・そんなトイ君を見て貰った方がいいんだよ。

・・・トライアルに出てから驚かれるよりも、

・・・トライアルに出る前にしっかり把握してもらった方がいいからね。

そんなトイ君を目の当たりにしたご家族は、落ち着いた声で「なるほど。」と、全く動じている様子は無かった。そして後日、対処方法を十分に検討した上で、トイ君を迎え入れる決意をして下さったのだった。

お見合い当日の別れの際に、トイ君はご家族を見送りながら・・・

「あれっ?帰っちゃうの??ボクは一緒じゃないの???」

と、私に抱かれる腕の中で少しジタバタし、一緒に車に乗って行きたそうな素振りを見せた。これには一同、不思議な気持ちになったものである。

トイ君を3年近く保護していた、ドッグ・ホームのボランティアさんと、私が居るその場で、今日会ったばかりで今帰路に付こうとしているご家族を前にして、慌てるトイ君(苦笑)。

アンブロシア・ドッグ・ホームでは、お見合いのその場で即決はして頂かない約束をしており、ドッグ・ホーム側でも「押し売り」の如く、イヌを押し付ける様な会話は控えている(ただし、もしも迎え入れたら・・・という事を想定しての扱い方の説明や対処法などの会話はしています)。

だが、このトイ君の挙動については、誰の目にも明らかに「一緒に行きたがっている」為、思わずそう口にしてしまった程だった。

『一期一会』

・・・なのだろうか。トイ君には判っていたのだろう。ボクの行くべき家族だ・・・と。

トライアルの為に、ご家族の元へ送り届けた時にも、トイ君は当たり前の顔をして、別段ビクつく事も無く、ごく普通の態度で、実に落ち着いていた。これにも一同で驚いた程である。

ONE WAY TICKET ~アクアライン経由・幸福行き片道切符~をドコかに隠し持っていたトイ君(笑)。

たった3ヶ月程のドッグ・ホームでの寄宿舎みたいな生活で、めきめきと成長を見せ、

ボクだけを愛してくれる家族の胸に自ら飛び込んで行ったトイ君。

頑張るんだよ!

もう、大丈夫!

きっと、大丈夫!

だってトイ君を守ってくれる、

トイ君だけの家族が出来たんだから!

これから青春をいっぱい、

い~っぱい取り戻すんだよ!

ドッグ・ホームの事なんて、

忘れていいんだからね(笑)!

がんばれトイ君!

皆で応援しているよ!

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2006年3月 5日 (日)

トイ君の里親募集停止♪

3 ジャック・ラッセル・テリアのトイ君ですが、トライアルへ出発する事となりましたので、里親さんの募集を停止致します♪トイ君を応援して下さいました皆さま、どうもありがとうございました。一先ず募集停止の旨をUPしておきます。

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2006年2月14日 (火)

ジャック・ラッセル・テリア=トイ君のこの頃♪

Img_7707 ジャック・ラッセル・テリアのトイ君は、最近とっても「ボール・フェチ」である。

保護をしたボランティアさん曰く、元々ボールは大好きだったそうで、レトリーブ(持ってくる)もできる子だったとの事。

しかしドッグ・ホームで、トイ君のとある癖を矯正するべく、色々試した結果、音のなるボール(=キュー・トーイ)が特に好みで、その音がすればそのとある癖を軽減できる事が判ってきたこの頃。

そのとある癖とは・・・、話せばとても長~~~い話しなので、そのつもりでご拝読頂ければ幸いである。

トイ君は、2年半程前、ドッグ・ホームのボランティアさんが保護をしたイヌである。何故保護をしたのか?といえば、簡単な事だった。

ボランティアさんいわく、元の飼い主は当時、小型種のジャック・ラッセル・テリアを、戸外の犬小屋にクサリで繋いで飼育していた・・・だけでなく、小型種なのに何故か『番犬』の役を言い任され、大切にされるでも無く、体罰も受けていた節があった様子であるとの事だった。

老婦人一人の個人商店を営む暮らしだった為、番犬にと考え、他で暮らすその子供である若夫婦が母親の為にジャック・ラッセル・テリアを最適と考え、買い与えたらしい。老婦人が世話のできるサイズとしては最適だったであろうが、そもそもの性質を見当違いした結果が、このトイ君である。

ジャック・ラッセル・テリアを、戸外犬舎で番犬に仕立てた場合には、トイ君の様にどんな子でも攻撃性ばかりが強調されて育つであろう。多分、ミニチュア・シュナウザーでも、同様の飼育方法をされれば、同じ結果を招くであろう。例え、気質は激しい性質であっても、『小型』であるイヌの場合には、生きて行く上でヒトの擁護は必須になる。

ヒトの擁護があり、胸に抱かれ、守られている上で、その激しい気質はコントロールが出来るのであって、守られず、無防備な環境で小さなイヌが、どうやって「良い子」にしていられるというのだろうか。

おまけに飼主から体罰を受けていたのだから、自分を守るものは何も無いも同然であり、自分の身は自分で守らなくては生死に関わるという意識に発展しても、ちっとも大げさでは無い。

そう、トイ君が他の動物に対して噛み付いて行く時、全身をガタガタと震わせている。極度の興奮で震えているのだが、けして「いきり立って」いる興奮では無く、その姿の裏には『恐怖』との闘いが顕著に見られた。

トイ君は、ドッグ・ホームに来てからも、ホームのイヌ達にとにかく噛み付いた。誰かが鳴き声を上げたり、遊びで興奮した声を上げると、その直後にはそのイヌの急所目掛けてトイ君は噛み付いている。誰かが興奮して走ると、トイ君はとっさに噛み付く・・・。

・・・・・・・・・いったいこの子はどうしてこんな事になってしまったのだろうか。

ドッグ・ホームのボランティアさんが保護した時は、イヌに噛み付くだけでなく、ヒトへも容赦なく噛み付くわ噛み付くわ・・・・・の、荒くれ者になりきってしまったイヌだったのである。

ヒトに噛み付く事への矯正は、ボランティアさんが自らも傷だらけになりながら2年半掛けて闘った末に、矯正は完璧という程に出来上がったのだが、どうしてだかイヌや他の動物に対する噛み癖だけが治らないままだった。

とにかく目にすれば、噛み付くのだ。

ボランティアさんの御宅には、疾病を抱えた子達を含め、保護ネコが総勢9匹。保護イヌも5匹居る。そこにトイ君が加わると、途端にスプラッタ劇が繰り広げられてしまう。

どうしても、他の動物の存在を察知すると、途端に目つきを変えて飛び掛るトイ君。必ず相手の急所を一撃で捉える。相手が大きくても、小さくても関係は無く、とにかくトイ君がダッシュした直後には、相手の身体に食らい付きぶら下がっている状態という事だ。

ボランティアさんの御宅は山を背に建っている為、時折イノシシがひょっこり庭先に現れる事も珍しくは無い光景。

だがある時、イノシシを目にした途端、トイ君は自らを省みず、巨大なイノシシ目掛けて飛び掛ったとの事だ。本当に相手がどんなに大きくても、強くても、お構いなしという事だ。

そんな訳で昨年12月から、ちょっと変わった「困った君」としてトイ君をドッグ・ホームで観察する事にしたのだった。

観察に観察を繰り返し、とにかく「噛み付かせない」状況を作り出す事に専念する。

ドッグ・ホームで預かった当初、トイ君は誰彼構わずに噛み付いたものだから、大きなイヌ達からは見事に返り討ちに遭ってしまった。トイ君の顔は、まるでブラック・ジャックの様に、傷だらけになったのである。

大型犬達を相手に、構わず腹部目掛けて噛み付き、離さないものだから、トイ君は必然と顔面を相手に噛み付かれる。その為、左上マブタを裂傷し、顔面を裂傷し、頬を裂傷・・・・・。顔はザクザクに切れていた(縫合手術&治療済みです)。

その様は凄まじいものだが、当のトイ君はそれでもまだ相手に噛み付く事を辞めようとはしない。どんなに自分から血が吹き出ても、皮膚が裂け、肉が裂けても、それでも飛び付き、噛み付く事を辞めないのである。あまりの尋常さに、私も驚きを隠せなかった。

同じ目線で、同じような体格の、アルキメデス(ミニチュア・シュナウザー♂)ですら、トイ君にとっては「決死の闘い」の相手なのである。その為、アルキメデスの皮膚にはトイ君の牙の食い込んだ痕がしばらく絶えなかった。

観察を続けた結果、そんなトイ君の行動には、ある意味一貫性が無く、だがしかしある意味一貫性がある事が判ってくる。

そう、全ては、トイ君が『恐怖心』からそうした行動を取るという見方をすれば、解釈できるのだ。

トイ君は元の飼い主の家で、日々『恐怖』に怯えながら、番犬として外で独り、守られる事もなく、暮らしていた。

その為、リマ君(ホワイト・ミックス♂)の様なグルメ巡り好き&脱走好きのイヌが度々やって来て、自分の食事を盗られたり、自らの生命の危機を感じて暮らしていた可能性は十分に考えられる。

・・・・・トイ君は、茶色っぽい色や濃い目の色の中型サイズのイヌが特に嫌いな様子である。

そして飼主からは理解されずに、体罰を受けていたのだとすれば?

という事は、生命の危機、そして死活問題の日々を繰り返していたとすれば、「やられる前にやらなきゃっ!!!」という行動が身に付いてしまってもおかしくは無いという事である。

そこで、ドッグ・ホームではトイ君がとにかくこれ以上、誰にも噛み付かない様に、先ず口輪の装着を試みる。そして、突撃をした後、トイ君を引き離し、抱き上げて宥める事を繰り返す。

トイ、お願い・・・。

もう、やめようよ・・・。

もう、大丈夫だから・・・。

もう、誰もイジメたりしないから・・・。

トイ、守ってあげるから・・・。

もう、闘っちゃダメ・・・。

もう、いいんだよ・・・。

もう、独りじゃないから・・・。

トイ、みんなが居るから・・・。

もう、一緒だから・・・。

もう、怖くない・・・。

もう、大丈夫だから・・・。

私自身も、正直、ただ時を待ち、信じるだけ・・・そんな状態だった。いつになったらトイ君がそういう事を辞めるのかは判らないままだ。だが今は、とにかくこの子を信じるしかない。そして、自分のしている対処法を信じるしかなかった。

トイ君が恐怖心で興奮をした後は、とにかく必死に抱きしめた。最初は胸の中で暴れ、もがき、手を離れてでもターゲットに噛み付こうとするトイ君だが、力強く、優しく抱きしめ続けていると、その暴れ方もいつしか和らいでくる。

当初は私の胸元でも、腕でも、顔にでも引っ掻き傷を無数に付けて暴れていたが、いつしか興奮の収まりは早まり、今では抱かれる事を安心して受け入れ、抱っこを自ら要求できる程にまでなったのである。

口輪が装着され、ターゲットに噛み付けないトイ君は、攻撃的な行動と態度を軽減する事ができる様になった。トイ君が攻撃的に突撃してきても、口輪によって噛み付けない為、ターゲットとなった相手も、「何やってんの???」と、身構え反撃体制を即座に改める。「なぁ~んだ。」と。

これによってトイ君は、自分が突撃しても相手が反撃してこない=自分が攻撃を受けていない・・・という認識が新たに出来上がった為、トイ君は徐々に、日に日に、誰彼構わず『突撃』するモードを減らしていく。

トイ君自身が突撃特攻隊モードでなくなると、周囲のイヌ達にも落ち着きが戻った。

落ち着いた雰囲気が、トイ君には今、必要である。心の傷付いたイヌにとっては、とても大切な環境だから・・・。

この頃のドッグ・ホームでは、リビングで小型犬だけで過ごさせる時間を設けている。トイ君にとって、小型犬らしい生活、相応しい生活を覚えさせる為である。このメンバーは、プルシャ君(ミニチュア・シュナウザー♂)と、アルキメデス(ミニチュア・シュナウザー♂)、そして園長のアンブロシアさん(ラブラドール・レトリーバー♀)、そしてホームが長いジャック(アメリカン・ピット・ブル・テリア♂)という面々。そこにトイ君を加わらせるのだ。

落ち着いたメスで年長者のリーダーの元で、安心し、守られている状態を作る。この面々であれば、小型犬同士が遊びに熱中をしても、リーダーのお陰で外敵から守られているという状態である為、トイ君が周囲の物音や何かに反応する必要が無くなる・・・という事だ。

また、私というヒトのリーダーも見守っている為、遊びも公平に見守られているという事。先住であるとか、後から来たなんて事は関係ない。年功序列であるイヌ達の社会を尊重した見守り方に徹するのだ。

そんな中で、トイ君が攻撃的な行動を見せようとする度に、キュー・トーイの音を鳴らす。事件が勃発する直前にこれで行動を抑制する事に成功。そして大好きなオモチャを見たら、プライベート・ルーム(自らのバリケンネル)に喜んで飛び込んで行くトイ君。

トリーツ等の食べ物を使っての反応はほとんど期待できないトイ君だったが、キュー・トーイのボールだけは嬉々として遊ぶ事が出来、誘導も容易だった。

だがドッグ・ホームには、キュー・トーイの好きなイヌが他にも居る。ジャックである。ジャックとトイ君が本気のケンカをしてしまったら、トイ君も今度こそただ事では済まない。そして、ジャックに『ピットのスイッチ(闘犬モード)』を呼び覚まさせる訳にはいかない。

その為、トイ君がキュー・トーイを安心して、独占して遊べる環境という形体を作る為に、バリケンネルの中だけで与える事に今はしている。もしトイ君1匹だけの暮らしであれば、オモチャを争奪する争いが起きる事は無いのだが、ドッグ・ホームではそうもいかない為、この様な対処法を取っている。

室内飼育にも慣れ、噛み付くよりもヒトに甘える事を覚え始めたトイ君。

まだ時々、恐怖心を煽る様な物音がすれば、バリケンネルの中でクルクルと左旋回してしまうトイ君。

ドッグ・ホームにイヌのお客さんがある度に、恐怖心を思い出してしまうトイ君。

だが、この2ヶ月程で想像以上の進歩と進化を見せたトイ君。

トイ君を保護したボランティアさん自身も、トイ君の落ち着きぶりに驚きを見せている。何が効を奏したのか?そんな事は明確には判らない。だが、きっと、ちょっとしたキッカケである。

今回初めて、問題行動の治療の一貫とし、このトイ君の治療の為に、ある鎮静剤を併用したのは確かである。だが、これは先ず『安眠』をさせる事が目的であり、かつその『安眠』による精神的な安定を得られたのは確かであろう。

また「この鎮静剤を攻撃行動の抑制目的とし、長期的に継続して服用をさせた場合、パーキンソン症様の症状が出現する事がある」と行動薬理学についての文献には記されている。その為、皆さんは手短にある安定剤や鎮痛剤を使用して、自己判断だけで真似をしないで頂きたい。くれぐれもお願いします。

ドッグ・ホームでは、トイ君に投薬するに当たって、数箇所の動物病院、数名の獣医師の意見を仰ぎ、その上であくまでも『自己判断及び、自己解決』をお約束した上で行った対処法です。必ずしも成功するとは限りませんし、投薬する薬剤を誤れば大変危険です。もしも問題行動でお困りの方がおられるなら、どうか動物病院で相談をするか、トレーナーさんに相談をするなど、専門家の意見を仰いだ上で行うべきですから、市販の薬剤で安易に真似をしないで下さい。

そんな2ヶ月間を経て、今日のトイ君と言えば・・・・・

リビングで私のストーカーをしております(笑)。何処に行くのも、何をするのもついて来る、愛らしい小型犬そのもの。口輪を必要とせず、他のイヌ達の中で安心して寝起きしています。リビングでのお気に入りの場所は、テーブルの下にあるカゴのベッド。今はそこでスヤスヤ寝ています。

先日、アメリカン・コッカーの入園で、私はトイ君がまたしても新たなイヌの出現に、目の色を変え、またしても噛み付いてしまうのか・・・と懸念しておりましたが、トイ君がコッカー君を噛み付いたのは、たった1度だけ。それも、叱れない理由からでした。

先のブログにもある様に、先日の入園当初、興奮していたコッカー君は私に噛み付いたのですが、どうやらそれをイヌ達は気付いていたらしく、次にコッカー君が私に反抗的な素振りを見せた途端、トイ君は自分よりも少し身体の大きなコッカー君にガップリと噛み付いていたのです。

トイ君は、どうやら私を助けてくれたのでした(驚)!そして、トイ君の攻撃的だった行動は、正しい威嚇へと変化を見せていたのです。

そう、コッカー君の身体には、噛まれた痕は一つも残っておらず、トイ君が上手に噛んだ事は間違いありません。そして、今までなら何をしても止まらなかったトイ君の攻撃行動が、コッカー君に噛み付き、そして自らそれを辞めたのでした。今までなら、攻撃的な行動をした後は、しばらく興奮が収まらず、誰にでも噛み付きそうな勢いでウロウロしていたトイ君が、コッカー君に噛み付き、自ら離れ、そして自ら平常心を取り戻していたのです。

投薬が良かったのか?何が良かったのか?今となってはその答えを知る事は難しいのですが、トイ君に変化が起きたのは確かでしょう。

トイ君は、1匹で飼育され、室内飼育の環境で、何時も愛され、可愛がられ、大切に扱われれば、とても良い子にしている事のできる子です。元々戸外飼育だった為、トイレはペット・シーツを好みませんが、愛されるなら何でも吸収しようとする意識をしっかり持っている子です。

多頭飼育であっても、平等に愛され、平等に大切にされれば、共存する事も十分に可能な子です。ただし、先住犬の性格や性質が良い事。また、躾けもしっかり出来ている事は必須です。それは『困難な多頭飼育』を避ける為に意味します。プロの方であればそれも可能である子だと言えます。当然ですが、多頭飼育を検討される場合には、先住犬の子との相性を見た上で検討する事をお勧め致します。先住犬との接触に当たっては、トイ君に口輪を装着した上で行います。

トイ君は、クレート・トレーニングもほぼ完成しています。キュー・トーイをオシャブリ代わりにしていれば、ご機嫌でネンネできるワンコです。

今のトイ君に、厳しい躾けや、厳しい叱り方は、完璧に不要となりました。優しく、誘導する方法で育てて頂ければ、十分に『愛犬』としての素質を取り戻した子です。

そんなトイ君ですが、里親をご検討頂けます方は、どうか宜しくお願い致します。その他にご不明な点がございましたら、この記事にコメントを入れる形で残して頂くか、個人的な内容が含まれます場合にはメールでお問い合わせ頂ければ幸いです。

トイ君の画像を追加しました。画像はこちらからご覧下さい♪

ペピイ

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2006年1月23日 (月)

ウンチとの戦い!?

toy 左の画像は、トイ君の保護主でもあり、かつアンブロシア・ドッグ・ホームでお手伝いをして下さっているボランティアの方から頂いた、ジャック・ラッセル・テリアのトイ君の画像です。

明日も朝から多忙の為、今日はウンチとの戦い!?についての記事を少々・・・・・。ですが、必ずしもトイ君の事ばかりではありません。あしからず・・・・・(笑)。

この所、アンブロシア・ドッグ・ホームでは、バリケンネル内での粗相が頻発している。

主な犯人(?)は、ポルスレーヌ(又はポインター)のカノンちゃんだ(苦笑)。そして今日は、カノンちゃんのウンチの粗相に加えて、トイ君までも粗相をしていたのである。

そのトイ君。実は昨年の12月からずっと、アンブロシア・ドッグ・ホームに滞在しており、参考の為に私が様子を見たいという理由から、保護主さん=ホームのボランティアさんにお願いをして預かっているのだ。出来れば、この子の里親募集の記事を作成するに当たって、私が状態を観察したかった事もあり、今後の参考の為にトイ君を師とし、学ぶ為でもある。

そんなトイ君だが、名誉の為に真実を語ろう・・・・・・(って、それ程の内容でもありませんが・・・汗)。

ウンチの粗相をしてしまったのは、トイ君が悪い訳ではない。誰が悪いのかと言えば、私である(苦笑)。そして、トイ君は、本日たった1回限りの粗相。そしてそして、その理由はトイレに出るまでの間、かなり待たされたという事と、皮下脂肪をもう少し付けるべく食事の量を増やされていた事が原因だったのである。

カノンちゃんも同様で、保護時に激痩せしていたのだが、寄生虫駆除をしても、食べたものがなかなか身にならず、体脂肪率が上がらない。脂肪が付き難いのだ。保護時から、かなり大目の食事を与え、飢餓心への気持ちが安定してきた頃合から、適度な量へと戻したのだが、やはりなかなか太らないので、数日前から食事量を再度増量していた事が原因であった。

イヌ達は、当然、食べたら、食べた分だけ排泄したい・・・・。なのに、私がうたた寝をしていたばかりに、十分にトイレに出して貰えなかったのである。

そう、私の管理に落ち度があったという事・・・・・・・・・・・・・・・・(汗)。

この所アルキメデスの角膜治療の為に、毎日2時間おきに投薬を続けていた。私自身が完全に睡眠不足&生活リズムがガタガタになってしまっていた事が原因である。

獣医師の指示で「飼主さんが寝ている時以外に、2時間ごとの投与を。」

という指示だったが、そもそも獣医師に診察をして貰うまでに時間が空いてしまったの。

サクラちゃんのお見合いや、トイ・プードル君の引き取りという、関係者が幾人も居る約束事の期日を延ばす事は困難で、かつ、その合間に道中の動物病院に飛び込んでいるヒマも無く、角膜損傷からゆうに1.5日も間を開けてしまってからの治療開始(=投与開始)。

その為、治癒の進行が遅く、ほとんど目が開かないままの状態で不安に陥れてしまった事を私は悔やんだ。だからこそ、今、自分が寝不足になってでも、意地になって投薬を続けていた為、生活リズムが完全に崩れてしまったのである。

基本的に元々、アンブロシア・ドッグ・ホームでは、毎日必ず決まった時間に食事・トイレ・散歩を行ってはいない。だが、動作の関連性を覚えさせる為に、ある程度の規則性は設けてある。以下の事柄は、保護した子達にも、元から飼っていた子達にも、全員共通しているルールである。

ゴハンは、何時であろうが貰った時が食べる時。

出されたものは何でも食べる。

好き嫌いを言うと、ゴハンは他には出てこない。

食べたら、トイレをする。

決まった時刻ではないが、散歩をする。

散歩は決まったコースに行かない。

私が行きたい方向に行く。

散歩の時間は、短い日もあれば、長~~~い日もある。

・・・・・・・と、一見、物凄くいい加減に聞こえるかもしれないが、特に一から「家庭犬の暮らし方」を覚える子にとっては大変な事である。また、甘やかされてワガママになってしまったイヌにとっても、かなり難しい事柄なのである。

だが、一見いい加減そうで、実は単純なこれを覚える事により、新たな環境=里親さんの家庭に行った後に、イヌも条件付けが容易であり、里親さん側が世話をする時間やタイミングに苦労する事が少ないという利点がある為、私はシンプルなルールを教えているのだ。

そう、里親さんが与えた食べ物は、喜んで何でも食べる。

食後にトイレを促すだけで、排泄をする。

里親さんの都合の良いタイミングで散歩に出る。

里親さんの都合によって、短い散歩の日と、長い散歩の日とに使い分けができる。

・・・という事だ。

もしも、ここで毎日、

朝○時、起床

朝○時、トイレをさせる

朝○時、食事を与える

朝○時、散歩をさせる

午後○時、遊んであげる

午後○時、トイレをさせる

午後○時、オヤツを与える

午後○時、食事を与える

午後○時、散歩をさせる

午後○時、就寝前のトイレをさせる

云々かんぬん・・・・・・・・・・。と、一日のスケジュールを規則正しくそのイヌに教え込んでしまっては、里親さんの家で、その家庭の都合に合わせたスケジュールに移行するまで時間を要してしまう。その為に、当座の間、ドッグ・ホームと同じスケジュールを行って頂かなくては、イヌを混乱させる事になるという事だ。

もちろん、イヌが生活リズムを変更出来ない訳ではないが、「覚えるまでに時間を要する」という事。そして、そうした新たな家庭でのルールを、イヌと向き合って作り上げて行く事は、仔犬を迎え入れる時も、成犬を迎え入れる時も、全く同じであるという事。1から、1対1で面と向って付き合って行くという事。

例えば、今まで戸外飼育されていたイヌに、室内でトイレをしてはイケナイと教えるには、時間を要する。何故なら、犬舎にクサリで繋がれ、散歩に行くまでの合間は、自分の寝起きする犬舎の周りで排泄をしていたのだから、自分の居住空間が室内に移動をしても、自分の寝起きする周囲で排泄をしたって、オカシク無いハズだからである。

里子に出たイヌが、行った先でたらい回しになるケースは多々ある。それは、躾けをする事が出来ないのに引き受けてしまったり、押し付けられる事をはっきりと拒絶出来ない・・・という受け入れ側の問題もあるが、引渡す側が「イイ子ですよ。」「カワイイですよ。」と、実は吠えて吠えて吠えまくる事を黙っていたり、言い忘れたり・・・といった、故意なる虚偽か?故意ではなく説明不足による問題点があるのではないか???と、最近私は思う。

そんな里親募集、そして受け入れる側の里親さんとの仕組みや流れは、結局、私達人間が行っている部分である。イヌが自ら、里親を募集している訳ではなく、里親を決めているのでも無い。

ならば、私は思う。行った先でも、その家庭のルールに馴染みやすい状態に仕上がっているイヌであれば、成犬の里親になるという事も、イヌを飼う(買う)際の一つの選択肢として、世間に根付く事が可能なのでは無いのか?と。

私はその為のベースになる所を、独自で作りたいと思っている。それが、アンブロシア・ドッグ・ホームである。ここでは、いくらでも失敗すればいい。荒んだ気持ちを幾らでもぶつけて欲しい。その状態を全て受け入れられるヒトが居るのなら、その時里子に行けば良い。でも、ルールを覚え直して、ヒトから言わせると「矯正」が出来た状態であれば受け入れられるというヒトが居るなら、そうなってから里子に行けば良い。

受け入れる側にも、理想があれば、今後の当人達の将来を踏まえた上での、イヌの迎え方があるからだ。ならば、適材適所でフィーリングの合った所はきっとあるハズで、なおかつルールを覚え直したイヌであれば、行く側のイヌ達の方の守備範囲も広がるという事だから。

そして、里親さんが私よりももっと自分の世話をしてくれ、感心を持ってくれる・・・という事から、イヌは喜び、その人をより好きになる確率が上がるからである。実に単純な事だ。イヌにとっては、自分を見つめてくれ、自分にとって必要な世話をきちんとしてくれるヒト程、「好き」なのである。複数名の家族の中でも、特に好かれるヒトや、あまり好かれないヒトというのは、イヌから見て家族の一人一人を位置付けをしているからである。このヒトは散歩をしてくれる・・・とか、エサをくれる・・・という事だ。

しかし、幸か不幸か、ドッグ・ホームでは基本的に私しかいない為、イヌ達は嫌でもこの私の提言に従わざるを得ない。だが、一度信頼関係を疑ってしまった彼らイヌ達が、またヒトを好きになれる様になってくる頃には、「もっと愛されたい!」という気持ちの変化が起きてくる為、里親となった家族が、私よりも丁寧に自分を撫で、私よりも食事をきちんと管理してくれ、私よりももっと散歩をしてくれ、私よりも「自分だけ」を世話してくれるなら、そのイヌは喜んでその家族に懐き、この家族の一員になろうと努力を惜しまないであろう。

・・・・・・・・という事柄が、私の自論である。現に、里子に出た子達は、私よりも里親さんの方が大好きである。ドッグ・ホームに遊びに来ても、お泊りに来ても、里親さんにマッシグラだ。哀しい程に、私に保護された事など、全く覚えていないかの如くである(笑)。

「あぁ、なんか、アンタにも世話になった様な気がするケド・・・。覚えてないわ。そんな昔の事!アタシの事は忘れて頂戴。とにかく、今はこの人達(家族)と幸せにやってるから、じゃあね。」

という具合である(爆)。私はむしろ、彼らのこういう反応を喜ばしく思っている。それは、里親さんに大切にされ、愛されているからだ。でなくては、規律も制限もあるこんなドッグ・ホームでも、きっと帰りたがるのが当然だから。

自論はさておき、そんなシンプルなルールだが、どんなに私が病気&体調不良で寝込んでいても、又は他のイヌの疾病等で病院へ往復&治療をする為に外出をしても、12時間を越えてバリケンネルに入れっぱなしになる事は稀である。

そう、私のうたた寝前からうたた寝を経て、12時間を越え、限界に達したトイ君は、自分のバリケンネルの中で粗相をしてしまったのである。多分、「もれるよぉ~~~~!!!」と、泣いて私を呼んだであろうが、私は疲れきっていて、声は届いていても、身体が動かなかったのである。

カノンちゃん、トイ君は、多分私にSOSを呼びかけていたはずだ。どうしても漏れそうな時には、言えば出してくれるハズだから、それを信じ、呼びかけ、来るのを待っていたのである。

・・・・・・・・・・・・・・・ゴメンねぇぇぇぇ~~~~~~~~!!!!!!!!

他の子達も、オシッコ・タンクは満タンだろう。全員を庭に出す。全員庭に飛び出して、排泄をしている。ウンチにまみれた、カノンちゃんと、トイ君は、最後に出そうと試みるが、ウンチをなんとか避けて汚れずにいたトイ君は抱いて出す事が出来ても、中で暴れまくっていたらしいウンチまみれのカノンちゃんを抱くのは、かなり躊躇する。

いや、なに。汚れた洋服は洗濯すれば良い。

それが、通常、私の自論である。だが、その自論も、今日だけは通用しないのだ。何故なら・・・・・・・・・・・・・・

洗濯機が壊れてしまったからである。それも、ウンチが漏れそうでバリケンネルの中で暴れていたカノンちゃんは、自らのバリケンネルの上に乗せてあった空のバリケンネルを反動で揺り落とし、洗濯機のフタに命中させ、洗濯機を再起不能にしていたからである(←それでも起き上がれなかった私・・・・・滝汗)。

色々試したが、ウンともスンとも言わない、洗濯機はただの邪魔な塊になってしまったのであった。修理の依頼をしたが、哀しい事に今週末が最短との事で、それまで4日ほど洗濯が出来ないのである。そう、だから本日に限り、自分の洋服を汚す事はしたくない・・・。

ドッグ・ホームのバリケンネルが並ぶ裏口通路は、現在、大入り満員であり、大きなバリケンネルの上にもバリケンネルを積み重ね、2階建てになっている状態。更にその上に必要なものを積み重ねているのだから、物凄い狭さである(苦笑)。

そんな狭い中で、かつ自分の衣類を汚さない為には、ウンチにまみれたカノンちゃんが入ったまま、バリケンネルを洗える場所まで運ぶしかないのである。

上段に乗せてある、カノンちゃんの入ったバリケンネルに手を掛け、気合を入れて持ち上げる。カノンちゃんとバリケンネルを合わせて20kgほどあるだろうか?体調不良でむくんだ身体にはキツイ事だったが、どうにか戸外に引っ張り出す事に成功する。

戸外では水しか使えないが、自分も濡れながら、ウンチにまみれたカノンを手早く洗い、バリケンネルの庫内を洗う。冷え切った四肢のまま、カノンちゃんを風呂場に連れて行き、係留。手早くバリケンネルを再び洗剤で洗い、水を切ってタオルで拭く。室内に戻し、元の位置に積み重ね、そのままお風呂場に直行し、カノンちゃんを洗う。

幸い、カノンちゃんは短毛種なので、手早く終わる。ドライヤーをすべきだが、タオル・ドライで一先ず終了。自分が冷え切っている事と、戸外で待たせたままの他の子達を室内に入れる為に次の行動へ・・・。

またしても、イヌ用のタオルを大量消費してしまったが、洗濯の出来ない今、寄付で頂いた沢山のタオルを、改めて有難いと思う。あと4日ほど、上手に使えばなんとかなる。4日後、洗濯機が直ったら、大量の洗濯が待っているだろうけれど(苦笑)。

そんなウンチとの戦いを経て、やれやれ今日はゆっくり寝れるか?と言って居られないのが、ドッグ・ホーム(苦笑)。保護から半月~1ヶ月を経過したイヌ達が大半を占めている為、現状では、そろそろ各々の『自我』が目覚めてきた様子。ボチボチ、こちらも各々に適切な対応を迫られている時期に突入!!!という事だ。

しかしその前に・・・・・・・、これから、今日のメインである、トイ・プードル君のお風呂&ドライヤー、そして、腹部周辺にバリカンを入れる作業開始である。明日、去勢手術をするならば必要だからね。

ペピイ

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