2006年2月19日 (日)

卒園~黒柴ミックスのサクラちゃん~

sakura-02 あの繊細で、怖がりな黒柴ミックスのサクラちゃんがトライアルに出発をして、早1ヶ月が経過した。そろそろ里親さんに、存続意思・生涯飼育意志の確認の連絡を入れようと思っていた矢先に、サクラちゃんの里親さんからの連絡が入った。

サクラは元気に、マイペースで、大家族の末っ子として幸せにやっている様子が、電話越しに伝わってくる。

今もコタツで皆さんとゴロゴロしているとか(笑)・・・

家に居る時はずっと居間で過ごしているとか・・・

お母さんの携帯電話を充電器ごとカジカジしてしまったとか(苦笑)・・・

お散歩の途中で何かにビックリして逃げて3時間後には家まで帰宅したとか(汗)・・・

野菜の菜花を二束丸ごと食べちゃったとか・・・

散歩ではお母さんを引っ張って仕方が無いとか・・・

始終笑いながら報告をして下さるその背景には、すっかり愛されて家族の一員になっているサクラちゃんの姿が目に浮かぶ。携帯電話を充電器ごと全てカジカジしてしまったなんて事も、片付けなかった私が悪かったと、お母さんはサクラちゃんを弁護する程だ。

すっかり家族中に大切にされ、可愛がられている様子が目に浮かぶ。ドッグ・ホームではビクビクして、散歩も車が来る度に恐怖でパニックを起していたあのサクラちゃんが、今では「お母さん、早く♪早く♪」と、散歩でお母さんを引っ張って行く程になっている事が、何よりの証拠である。

引っ張り癖はドッグ・ホームで治していた事なので、上手に歩ける修正方法とコマンドの出し方を改めてお伝えする。そして、携帯電話の様なものや、テレビ等のリモコンは、何故だか飼主の匂いが付いていて、イヌは好んでオモチャにする傾向がある事を伝え、片付けに徹する事と、もしもまた同じようなオイタをされた時の、叱り方とそのタイミングをレクチャーする。

お母さんは、聞きながら相槌を打ち、「それでも・・・、」と口を挟んだ。

「それでも、きちんと躾をされていたので、驚く程に、物凄く一緒に暮らす事が楽で楽しめました。」とおっしゃって下さった。この瞬間に思わず、嬉し涙が込み上げて来そうになる。

こうして里親さんが、そのイヌと共に過ごす事を心から喜んで下さり、ありのままを受け入れて下さる様子を知ると、本当に頑張って良かったと思うのだ。

ヒトへの信頼関係を取り戻し、笑顔を見せるようになるイヌ達の姿を目の当たりにしている事だけでなく、そんな里親さん達からの言葉が、私の元気を倍増し次の保護活動へのパワーを増強してくれている。これが私の活力の源である事は、確かである。

良かった・・・。

本当に、良かった・・・。

サクラちゃんにとっての、ピッタリの場所。

それが、サクラちゃんにとっての適材適所という事。

これぞ、良縁である。

・・・・・これからも、ガンバッて天真爛漫に可愛がられるんだよ、サクラちゃん。

でもね、お母さんが言っていたよ。

自宅で葬祭がある場合にはきっと大勢のヒトが出入りして落ち着かないから、

ドッグ・ホームにお泊り保育(ホテル)で一時帰宅するんだよ。

サクラちゃんにはその方が良いでしょうからって、お母さんがお願いしていたからね。

そんな事まで、すっかりお母さんには判っているんだよ、

良かったね、サクラちゃん。

本当に、

もう、

すっかり、

掛替えのない、

末娘なんだね♪

もう、

トライアル終了だよ。

サクラちゃんは。

アンブロシア・ドッグ・ホーム経由の、

幸福行き片道切符を、

やっぱり、

隠し持っていたんだよ。

卒園、おめでとう!!!

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2006年1月16日 (月)

ONE WAY TICKET ~幸福行き片道切符~サクラちゃん編

sakura-02 少し前に安房犬猫の会・関係者の方から「サクラちゃんにピッタリの家があるんだけど・・・。」と連絡があった。

面会は今回に限り、安房犬猫の会の関係者さん宅で行う事にする。何故なら今回、里親希望のご家族は、少し前まで安房犬猫の会で里親になっていた方である為、既にそちらの会で個人情報は把握されており、里親になってからの1年間の経緯と経過を良くご存知だった為である。

その家族が以前里親として迎え入れたミックスのイヌは、フィラリア症に侵されており、闘病を見守る1年間を過ごされたとの事。その様子を先の関係者の方はサポートもしていたので良く知っていたのだ。

そういうイヌを見守り続け、見送った後、「またあの子の様に困っている子がいたらお願いします(引き受けます)。」と申し出て下さったそうである。それがつい先だっての事。

しかし安房犬猫の会の方々は、あまりにも一生懸命に病気の子を世話し、見送って下さったその方に、今度は健康な子を引き合わせたい・・・・・・と、そう願っていた時に、アンブロシア・ドッグ・ホームに居るサクラちゃんの事を思い出して下さったのである。

既に私がここで散々述べてきた通り、健康な身体ではあるが、サクラちゃんは多少扱いに工夫が必要なイヌである。ちょっとした事でビックリし、驚き、パニックになる。そういった事柄を踏まえた上で、関係者の方はピンときたそうだ。

「サクラちゃんにピッタリの家だ!!!」と。

そんな経緯から本日夕刻、関係者の自宅で面会を行う。大家族の御宅である為、面会に来られたのは普段主に世話をする方数名だった。

早速サクラちゃんと引き合わせるが、少し前に現地に到着し、場所に慣らしていたにも関わらず、皆の前から後ずさりし、逃げ隠れし、ビクビクするサクラちゃん。

私はビクつくサクラちゃんを前に、言い訳は一切しない。奇麗事やその場を取り繕う言葉を発すれば、『ウソ』を付く事になる。その『ウソ』がサクラちゃんの運命を左右するからだ。

率直に、ビクつく理由と、それは日常度々ある事を説明する。慣れれば大丈夫なものと、慣れないものもある事を補足する。

サクラちゃんを抱き上げて、姿を見て頂く。耳が後頭部の方に倒れ、目が見開き、抱かれていても知らないヒトが自分を見ている事を知っているサクラちゃんは怯えた様子を露にして見せる。

・・・・・・・そう、それでいいんだよ、サクラちゃん。いつものサクラちゃんでいいんだよ。それでイラナイって言うのなら、その方が良いのだし。それでもイイって言うならきっと大切にしてくれるから・・・・・・・・・

そう思いつつ、サクラの顔を撫でたり、口元をコチョコチョしていると、ご家族の方が口を開いた。

「この子は噛みますか?」と。

私は笑って「いいえ、全くありえません。見つけた当初、怯えて噛みついたきり、全くありませんし、完全に躾をしてありますから、歯磨きだって、歯石取りだってきちんとやらせてくれますよ。」と、皆の前でサクラちゃんの口を開けて見せ、歯を指でなぞったり、歯を一本ずつつまんで見せる。

途端にご家族の表情は緩み、そっと手を近づけてサクラちゃんを撫で始め、私から受け取って抱きしめた。ご主人はしばらくサクラちゃんを見つめ、撫で、そして「お前、うちに来い!」と笑顔で言う。決定権を握っていたご主人の決断が決まった途端、高校二年生の息子さんが柔らかな笑顔でサクラを撫で、慈しみの視線を投げかけている。

・・・・・・・・・・このご家族なら、本当に間違いない。きっとサクラを大切にしてくれる。・・・・・・・・・・・・

流石は安房犬猫の会の関係者さんである。長年の保護経験と磨かれた勘は素晴らしい。私も納得の里親さんだ。

お話が決まった所で、サクラちゃんのお嫁入り道具の一つ、ファイルを広げて、それを見せながらトライアル期間の事を説明する。内容は「サクラちゃんの取扱説明書=マニュアル」みたいなものである(笑)。そこに記述されている、サクラちゃんの理解できるコマンド(指示語)を見て里親さんは驚く。

「こんなに躾けをされているんですか???」と。

私から見れば驚く事でもなく、十数頭のイヌを日々、テンヤワンヤで扱う為、1頭1頭のイヌをそれぞれ最低限の躾けとコントロールが出来る様にしておかなくては、新たな保護イヌが来た際にエライ事(=収集が付かない)になってしまうのだ。それでもサクラちゃんは私から見れば十分に仕上がっている訳ではない。まだまだ教えたら無い事もある。年齢的にこれからでもある。その点はマニュアルを見せながらしっかり補足する。

次に、お嫁入り道具のその他の品物を説明し、最後にバリケンネルを組み立てて、里親さんの車に載せ、バリケンネルの中に、サクラの大好きなジャック兄ちゃんを含め、ドッグ・ホームの皆の匂いを付けてあるフリースの毛布を敷き、サクラに「ハウス」とコマンドを出す。

サクラは自分のバリケンネルを見て、あっさり「ハウス」する。いつものドッグ・ホームでの情景だ。

「凄~~~い。お利口さん!!!」

ご家族全員が驚く。既にウチの子だと思っているご主人はニッコニコの笑顔である(笑)。

・・・・・・・・・・・・・・よぉ~し、サクラ。その調子で頑張るんだぞ!!!イイコにするんだよ。きっと、沢山の家族が全員で可愛がってくれるよっ!!!幸せになるんだよ。大切にして貰うんだよ。・・・・・・・・・・・・・・・・・

何度も何度も頭を下げ、笑顔で活き活きとした表情でご家族は新たな『末娘』を大切そうに連れて帰宅されて行った。

フィラリア症の闘病生活を見守り、見送ったご家族が、今度は臆病で繊細な『末娘』を喜んで迎えて下さる。高校二年生の息子さんは、とても柔らかな物腰の慈愛に満ちた表情の息子さんだった。サクラを愛しい妹として可愛がってくれるだろう。そんな息子さんを育てた親御さんなら、きっとサクラちゃんがビクビクする事にも臨機応変に対応し、抱きしめて対処して下さる事だろう。

不思議な事だが、サクラちゃんは一昨日、可愛がって下さっていたボランティアさんの知り合いが、ほぼ似たような時期に、ほぼ同じ場所で保護された兄弟と思われるイヌを飼っている事が発覚したばかりである。その兄弟犬と再会をする事は無かったが、そんな事が判った矢先の今回のご縁。きっと、サクラちゃんの為に用意された、『One Way Ticket』=良縁に間違い無いのだろう(笑)。

そんな訳で、ボランティアさん達への嬉しい知らせは直接口頭では無く、多忙のあまりこうしてウエブ上になってしまいました(汗)。兄弟を見つけたボランティアさん、本当にありがとうございます。お陰さまでサクラちゃんは無事にトライアルに出発を致しました。そして、入れ替わりの新入りがやってきていますので、また宜しくお願い致します~~~(苦笑)。

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2005年11月 5日 (土)

この頃のサクラちゃん♪

PICT9890 今日は、サクラちゃん(黒柴ミックス♀生後7ヶ月位)はお散歩ボランティアさんに頼んで、家の前の国道で、歩道を上手に歩く練習を繰り返して貰った。苦手克服の為に、本当に家が見える範囲だけで何往復も繰り返し歩いて貰ったのである。

サクラちゃんは、一端、里親さんが決まっていたのだが、残念な事に、この「歩道を歩く」事がサッパリ上手に行えない為に、お断りをしたのである。それが里親募集を再開した理由だ。

何故なら、サクラちゃんの里親募集詳細を見て頂くと容易に想像して頂く事ができるかと思うのだが、パニック症状があるという事は元々あり、またその点が「歩道」の散歩で新たに発覚したからだ。

初潮(生理)を迎えたサクラちゃんなので、避妊手術は今月中頃を予定しており、元々、里親さんにお引渡しできる時期は12月頃を予定していた為、それに合わせて一頭で行動が出来るようにと、1頭での様々な練習を開始していた事が事の始まり・・・。

そもそもサクラちゃんは、パニック症状になりやすいタイプ、いわゆる興奮しやすい性質の為、肝心の『呼び戻し』がまだ出来ていなかったのである。名前を呼ばれたって、戻って来ないどころか、気になるものがあれば我を忘れて突っ走る。そして、オスワリやお手、オカワリ等が出来ていても、何故かヒトと目を合わせてのアイコンタクトは全く出来なかったのである。

その為、柵で囲まれているバック・ヤードで、一対一になり、アイコンタクトや呼び戻しの練習を日々繰り返し、ようやくできる様になってきたので、次の段階でもある、一頭での散歩を練習し始めたのだった。

家の前の国道は、道幅が狭く、歩道というよりは白線が引いてあるだけのもので、その狭い中を左端に寄って私の左に付かせて歩いていると、サクラちゃんはダンプカーや、観光バスが私の身体を挟んで通過する度に、何故か怯えてパニックを起こし、自ら後方に後ずさってお尻から車道に躍り出るのである。

そう、私の左に居たはずのサクラちゃんが、排気音と共に私の後方に回り込み、そのまま瞬時に道路に飛び出すという事。

特に道幅が狭い危険な場所ほど、リードを短く持ち、ほとんど身体を吊り上げる様にして注意を払うのだが、それでもパニックになった当人(?)は渾身の力を込めて躍り出ようとするのである。

もう一点、路上の外溝のフタ=鉄製の網目のものが怖いらしく(落ちそうだから怖がるイヌは多いが・・・)、それを避けて通ろうとしては、再度パニックを起こし、こちらも同じく車道に自ら躍り出ようとするのだから、一瞬の過ちも許されない散歩をする事になるのだ。むろん、そういう鉄製の網目のフタの上を歩かせては、爪や足を挟みこむ危険があるので、私も避けて歩く様にリードをするのだが、それでも、フタを目前にするとコマンドが耳に入らず、パニックを起すのである。

この問題は、今までほとんど私道や農道を歩いていた際には全く見られ無かった症状だったが、交通量の多い場所で散歩を行った途端に露になった行動だ。

当初私の考えていた、「傷付いた気持ちを暖かく包み込んで見守る・・・。」という環境が今後のサクラちゃんに必要なのでは無いという事。そして、このサクラちゃんの発作的行動は、今後も常に連れて歩く人間が、歩道が狭かったり、車の往来が激しい場所を歩く際には、常にサクラちゃんから目を離さず、常に周囲の様子を把握しつつ、発作的行動が起こる事前にいちいち立ち止まっては落ち着かせ、常にコマンドを出し、常に的確に誘導して行かなくてはならないという、ある意味、躾けや扱いの点で上級向けの性質だったという事だ。

そしてそれは、ある意味、連れて歩く人間が苦痛だと思ってしまった場合には、苦痛と疲労=ストレスの溜まる散歩という『飼い主としての義務』を日々繰り返すという事も有りうるという事。そして、そのサクラちゃんとの散歩の状態が何時無くなり、終わるのか?は断定し難いという事である。それらストレスともなる感情を飼い主側が克服するには、日々の努力と、根気強さ、そしてそれを楽しんで行える精神を維持できる事が必要と思われる。

そもそも、この発作的行動が起こった原因の一つは、急に他のイヌ達とは分けられて一匹で散歩に出たからなのかもしれない。だが、里子になる際に必ずしも先住犬がどっしり構えた、サクラちゃんの頼れるリーダーであるとは限らず(この場合にはサクラちゃんがそのイヌに身体をピッタリと寄せ、比較的落ち着いた態度で通り抜ける事ができる場合がある)、また、必ずしも多頭飼育をされるとも限らないのだから、いずれにしても、サクラちゃん自身が一匹で上手に散歩をする事が出来ていた方が、当のサクラちゃん自身の安全の為でもあり、里親となる側にも身の危険があるかもしれない事を少しでも防げるという事である。

出来る限り里子に出るまでの間に、私自身もサクラちゃんにルールと躾けを学ばせておく計画ではあるが、このサクラちゃんの場合には、どうしても里親になる方が、これらを引き続き、根気良く、連れ歩く度に常に誘導をし、丁寧に教え、躾けを行える事が大前提になってしまった・・・という事だ。

ただ今、初潮の後半時期に入った当のサクラちゃんは、相変わらず、ドッグ・ホーム内に居る時には明るく、キャハキャハと、怖いもの無しで誰彼構わず他の先輩イヌ達に飛び付き&噛み付き、天真爛漫に振舞っているのだが、一歩外に一頭で散歩に出ると、練習を開始した当初とあまり変わらぬままに、車の往来や、溝フタの手前で躍って見せる今日この頃・・・(苦笑)。

そろそろ生後7ヶ月を過ぎたのだから、もうちょっと頑張ってお勉強しようね、サクラちゃ~ん♪

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2005年10月21日 (金)

再度♪サクラちゃんの里親さん募集再開!!!

162-6231_img 都合により、トライアル出発予定だったサクラちゃん(黒柴ミックス♀幼犬)の里親さんを再度募集する事になった。

なにぶん、私の単身単独で活動をしているドッグ・シェルターなので、サイトの更新や内容変更が遅れているが、ご勘弁頂きたい。だが、里親を希望する方への返信や、いざ里親となる事が決まった方への連絡は、最大限行っているので、その辺りはご理解頂きたいと思う。

サクラちゃんの詳細については、ドッグホームの里親募集のページからご確認頂きたい。其処には記してある期日までのサクラちゃんの状態が連ねてあるのだが、むろんそこから幾分か日数も経過している為、新たに把握できた事柄や、新たに明確になった点もある。また、それらは成長期であるからこそ日々変化もしている事を踏まえた上でご拝読頂ければ幸いである。

現状では、サクラちゃんは初潮(生理)が終わった後に、避妊手術を予定しており、その経過を確認した上で、トライアルに出発する事が可能であるという事は先にこちらで付け加えておく。

その初潮だが、今月10月16日頃より出血が見られ始めたので、順調に進んだ場合には11月14日以降に避妊手術の予定という事になるが、むろん、その辺りの期日を実際に迎えてみないと、必ず予定を遂行できるか否かについての断言は出来かねる事である。

はてさて、里親募集再開のサクラちゃんご当人は???ジャック兄ちゃん(アメリカン・ピット・ブル・テリア♂2歳)と今日も元気に遊んでいるという、初潮を迎えた所で、中身はまだまだお子チャマ精神たっぷりといった具合である・・・(笑)。

それでは、再度、改めまして・・・、ご検討を宜しくお願い致します。

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2005年10月16日 (日)

サクラ色の恋心!?Part,2

そろそろ来てもおかしくないのだが・・・そう思っていたこの頃。

何の事かと言えば、もちろん・・・

サクラちゃん(黒柴ミックス♀生後6ヶ月)の初潮(生理)の事である(笑)。

だが、とうとう「発情前期」という出血開始を迎えた本日。

道理で、ジャック(アメリカン・ピット・ブル・テリア♂2=去勢済み)や、アルキメデス(ミニチュア・シュナウザー♂4歳=未去勢)が、この所サクラちゃんにご執心だった訳である。彼らのそんなソワソワ感を見ていて、私もそろそろかな???と思っていたのだが、本日から出血がはっきり確認できたのだった。

当初はパニック症状、心身症を懸念していた為、もしかしたら遅れるかもしれないと心配をしていたのだが、それほど遅れを見せず、思っていたよりは順調に生理が来た事になる。

やはりそれだけ精神的にも落ち着き、身体的にも成長が追いついたという事か。

とにもかくにも、生理が来た事で一安心。。。

ソワソワしている坊ちゃん達も、隔離しなくてはならない様な状態でもない為、むしろサクラちゃんの環境をいつも通りに保ち、精神面の安定を考慮する方が大切なのだろう。

サクラ色の恋心がいよいよ始まった本日だが、やはり当のサクラちゃんは生理が来た事=初潮を迎えた事に少し驚いたらしく、食事を食べ残す事が復活してしまった。

つい先日まで、

「ミルクが入ってな~い~~~~!こんなのサクラのゴハンじゃぁな~い~!!!」

と、ハンストをしていたサクラちゃんを、トライアルに向けてやっきになって正しい食生活が出来る様にと、『食育』に必死になっていた私。

ほぼ半月ほど根競べを続けた結果、ようやく先日そのハンストを辞め、根負けしたサクラちゃんはドライフードとサプリメントの食事をきちんと平らげられる様になったのだが、初潮が来たショックらしく、またも食べ残す本日・・・・(苦笑)。

やはり繊細なだけに、そういった事柄でもいちいち反応を示すのだろう。こればかりは仕方が無い事情なので、気持ちが落ち着いた頃にまた『食育』をやり直すしかないのだろう。。。

何はともあれ、娘の初潮でお赤飯を炊きたくなる母の気持ちになった私であった(むろん、シッポの付いている娘なので赤飯は炊きませんが・・・・・・・爆)。

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2005年9月26日 (月)

サクラ色の恋心!?

トライアル準備中の黒柴MIXのサクラちゃんも、そろそろ生後6ヶ月である。

8月には全ての乳歯が抜け替わり、今はもう全て立派なオトナの歯に生え変わった。室内でジャック兄ちゃん(アメリカン・ピット・ブル・テリア♂2歳)と、ガウガウ&キャウキャウ楽しそうに遊んでいる最中に、サクラちゃんの口はスプラッタに・・・(血だらけ)。そしてジャック兄ちゃんの白いボディーには、無数の血痕が・・・。

慌ててジャックのボディー・チェックをするが、ジャックの身体は無傷。次にサクラの口を「あ~んは?」と言いながら口腔内を確認すると、あったあった!歯の抜けた痕が(笑)。乳歯が抜けた痕の小さな穴の中には、オトナの歯がすぐソコまで出てきている。

正常な歯の抜け替わりという事。

サクラちゃんとジャックが遊んでいた周辺のフロアを這いつくばって探してみると、小さな小さな乳歯が幾つか散らばっている。見つかった乳歯を拾い集めて消毒液に浸し、翌日コットンを敷いた小さなケースに収める。

・・・それがつい先日の事だと思っていたのに、彼らイヌの成長は早いものである(早いからこそ、幼い頃の情操教育は大切なんだけどね)。今日も変わらず、サクラちゃんはジャック兄ちゃんとじゃれ合いの遊びを繰り広げていたのだが、いつしかジャック兄ちゃんの様子に変化が見られた。

何時もネコだろうが、イヌだろうが、『お子チャマ』を相手に熱心に子守をしてくれるジャック。そんなジャックは、自分よりも身体が小さな子や、幼い子を相手にする時には、ほとんどフセの姿勢か、寝転がって遊び相手をするという加減を心得ているのだが、先ほどからはサクラちゃんを相手に立ち上がっているではないか?

どうしたのだろうか???

しばらく様子を観察していると、なんと去勢済みのジャックがサクラちゃんを相手にマウントをし始めたのである。上下関係をはっきりさせようとしているのだろうか?いやでも、そんな事は既にはっきりしており、ジャックもサクラちゃんも互いに承知の事だ。。。そう思いつつしばし観察をするが、どうも何かが異なる様子。

なんと???ジャックは性的に興奮して、サクラちゃんにマウントをしている???

そう、正にそういう事の様子。サクラちゃんにいよいよ初潮が訪れたのかと思い、ティッシュでそっと外陰部を拭うが血液らしきものは見当たらない。また、外陰部はいつもとさほど変化は見られない気がする。また、もしも初潮が「来た」のであれば、アルキメデス君(ミニチュア・シュナウザー♂4歳)も一緒に反応を示しても良さそうなものだが、それは全く見られない。

とすると、可能性として考えられる事はこういう事である。

サクラちゃんの初潮は、半月から1ヶ月後位には始まる可能性が非常に高い!という事だ。ジャックよりも少しだけお兄ちゃんであるアルキメデス君の方が、社会経験がその分だけ多いという事。また、その為、アルキメデス君はメス犬の生理でも、より「生殖行動」に意義のある時期を見極める経験を積んでいるという事。

しかしイヌ達は皆さんもご存知の通り、鼻がとても効く生き物。だからオス犬達は、メスに生理が来る事前にそれを早々に察知する事ができるらしいのだ。もしも又は嗅覚では無いのだとしたら、『野生の感』とでもいうのか?必ずオス犬は敏感にそれを察知するのである。

という訳で、大好きなジャック兄ちゃん(一杯遊んでくれるから・・・爆)にマウントをされても、未経験のサクラちゃんは満更でもない表情とでもいうか?それとも幼くて意味をまだ理解出来ていない段階なのか?遊びの中でマウントをされつつ、別段嫌がる事も無く受け入れる姿勢を取ったまま・・・。

う~むぅ~~~。

しばし、要観察!!!アルキメデス兄ちゃんにも反応が出る頃には、初潮も確実にやって来るだろう。まだ今の所、ジャック君の反応だけならば、要観察で十分といった所。

保護当時は極度に怯え、保護以降もしばらくの間は極度の興奮が収まらない日々を送っていたサクラちゃんも、いつしか落ち着きを見せ、精神的にも平穏でいられる様になったという事か。

人間同様に、メス犬達も初潮や生理というものは、環境の変化や情緒面が大いに関係するもので、時期が遅れたり、不安定になるデリケートなものである。やはり里親希望の家族に、トライアル開始日を、避妊手術後に・・・とお願いをしておいて正解だったかもしれない。特に、サクラちゃんの様に元々がセンシティブで、保護状況も状況だった子の場合には、この方が良いのであろう。

もし来月中にサクラちゃんの初潮が訪れたとすれば、生後半年過ぎ=予定通り&順調に初潮が来るという事になる。情緒面の安定も確実に出来てきているという事になる。

初潮が来た後は、避妊手術を予定している。抜糸が済んだ後に落ち着いたら、いよいよトライアル開始の予定。

今のところ、順調・・・という事かな。

・・・という事は、そろそろ今のうちに狂犬病の登録を済ませなくちゃね、サクラちゃん!

サクラの花真っ盛りの頃にこの世に生まれたサクラちゃん。

サクラ並木に一人ぽつんと『幸福行き片道切符』を握り締めて佇んでいたサクラちゃん。

もうすぐ本当の『幸せ』に辿り着くからね!

もう少し、ここで頑張ろうね♪♪♪

あと少しだよ♪

もう少しだよ♪

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2005年6月23日 (木)

穏やかな変化

160-6063_img 保護から3日が過ぎた今日。

柴MIXのチビちゃんは日に日に元気を取り戻し、目覚しい変化を見せている。

先ずは初日に口輪が必要だったこの子だが、今では全く不要となった。何もかもに対して恐怖心を持っていた為に噛み付いていただけで、恐怖の薄れた今では『甘え噛み』をする程度。それでもその変化に対して即座に対応をした為、たった3日で甘噛みすらほとんどせず、歩くたびに動くスリッパや、ズボンの裾を少し噛んでみせるだけだ。

160-6068_img 室内の簡易サークルにはトイレを設置しているが、日本犬気質の強いらしいこの子は、全く持ってそれを使用しない。初日に一度だけ使用したのは、新しい場所で不安な為に自分の匂いを付けて安心材料を作ったのだと思われ、あれ以来はさっぱり使ってくれなくなった。他のイヌ達が庭に出てトイレをしているという事を察したこの子は、彼らが庭へ行くと「私も行く~~~!」とスピッツ・タイプ特有な鳴き声を上げて催促する。

自分が吠えた時に要求を呑んでくれる飼い主・・・という構図を作ってしまうと、今後も何でもカンでも吠えたり鳴き声を出すイヌになってしまうので、現時点で吠えている間はその理由を知る為に神経は張り巡らせるが、吠えているイヌを見つめない素振りをする。いわゆる無視をする姿勢を取る。だが鳴き声を出さなくなった途端に、要求している状況を必須項目であれば解消する行動を取るのだ。

160-6070_img この場合には、鳴くのを辞めたのでヒトの誘導(&都合)で庭に出してトイレをさせる・・・という事。庭に出る際に、室内を歩かせてやろうとした時、昨日の事件からリッちゃんを怖がってしまって出られない為に、今は抱いて庭に出て対処している。これも「抱いて行ってもらってトイレする』なんて事を覚えてしまう前に早期に対策を取らなくてはならない事の一つ。将来を考えたら、この子の生涯の間、トイレの度に毎回抱いて連れて行くハメになりかねない問題に発展しかねない・・・という事。

160-6074_img この子はとても頭が良い様子。物覚えも速く、メキメキと社会性を身に付けている。柴犬の気質が強い様だが、フレンドリーさも持ち合わせている。きっと立派なワンコに成長する素質を十分に持って生まれているのだろう。アイコンタクトも即座に覚え、服従する事もどんどん覚えている。

160-6078_img 表情も数日でかなり豊かになり、冷静に他のイヌ達の行動も観察する様になった。雑木林&草むらでしばらく暮らしていた為、トイレは草むらでするのがお好みのこの子。お庭は抜いても抜いても生える雑草が茂っている箇所があるので、嬉しそうに走る。この子が居た場所も小さな起伏のある所だった為、庭の斜面が気に入った様子。でもきっと、山で捨てられたイヌ達は皆、最初はそうして庭のドコでも歩き回っていたけれど、いずれ皆の歩き回る庭の中の獣道しか通らなくなって行くのだろう。

ピーナツ畑のある山の中に居たエンデュミオン(オーストラリアン・シェパード♂7歳)も、民家から離れた山の中に居たアカネさん(ブリタニー・スパニエル♀推定8歳)も、いずれのイヌ達も同様だったからね。

160-6082_img ここでのこの子のお気に入りのイヌは、先ずアンブロシア・ドッグ・ホームの園長さん=皆のリーダーであるアンブロシアさん(ラブラドール・レトリーバー10歳)と、身体の大きさ&目線の高さが現時点では似ているミニチュア・シュナウザー親子のルナちん(母・7歳)と、アルキメデス(息子・4歳)がお気に入りの様子。

来た日は誰を見ても怯える吠え声を出していたこの子が、今日には甘える鳴き声を出して彼らに接触している。彼らに甘えてじゃれついたり。

160-6090_img この春で2歳になったジャック(アメリカン・ピット・ブルテリア♂)も、年下のお守りが上手になり、こんな平和な構図もしばし見かける。まだまだ遊びたい盛りのジャックにとっては、子ネコ達にしても、先日のシーズーちゃんにしても、今回のこの子にしても嬉しい&楽しい遊びの対象となるらしい。そもそも遊ぶ事に情熱を持っているタイプなので、ジャックに関しては延々と誰かの遊び相手を任せる事が可能である。おまけにスタミナもあるパワフルなワンコなので、こういう点で心配無用だ。また遊びのルールはアンブロシア園長さん(姐さん)直々に、キビシク仕込まれた為、年下相手というシチュエーションやマナーも十分心得ている。

Pict9811 こちらはルナちんとのショット。出産経験者でもあり、年齢的にも落ち着いた為、幼い子に対してはかなり温厚に接している。ルナちんはヒゲを噛まれたり、引っ張られても、困った顔で上手く対応している。

160-6097_img そんな訳で、社会性も徐々に身に付けてきているチビちゃんは、こうしてイヌ達の専用庭(=トイレともいう)であるバックヤードから室内に戻る為に、私がドアを開けてくれるのを待っているリーダー・アンブロシアさんとお行儀良く並んだりもする。

この数日だけで、このお姉さんがここで最も頼りになるイヌだと、この子も本能的にいつしか学んだのだろう。

今日の画像『バック・ヤード』は←こちらからどうぞ。。。

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2005年6月21日 (火)

改めて動物病院へ

Pict9849 柴ミックスを保護した昨日は行きそこなった動物病院に、今日こそは・・・と向った。家を出発し、昨日保護した場所に差し掛かった時、速度を落とし、ざっと現場検証する。昨日もあった中身の入っていないキャップの付いているペットボトルと、中身の入っていない紙パックは落ちている(これはこの子のものと思われる歯形が付いていた)。その傍らに、昨日の記憶では薄かったのだが、やはりダンボール箱が一つだけあった。

ダンボール箱にゴミを入れて不法投棄した形跡では無く、中身が入っていないダンボール箱がこの所の雨によってびっしょりと濡れ、濡れた事によって箱が潰れた様子が伺えた。

もしかしたら、この柴ミックスの子はあのダンボール箱に入れられ、ここで捨てられたのかもしれない。幼く、一人ぼっちだから他に行き場が無く、そのままこの場所に留まっていたのかもしれない。診察時間があるので、ダンボール箱そのものを検証するのは止め、病院を目指した。

この子は自らバリケンネルに、なかなか入ろうとしない。箱に入れられて捨てられたのであれば、箱状のものに入るのはむしろ『怖い&不快&一人ぼっち』というトラウマにより入りたくなくて当然なのである。

サイズ100のバリケンネルが車内に2つ。一つには子ネコの姉弟が。もう一つには柴ミックスの仔犬が入っている。いずれも落ち着いた様子。いや、子ネコの姉弟は車とかドライブとかそんな事はお構いなしに、ずっとプロレスごっこをしている。二匹で遊び飽きると、バリケンネルの目の前にあるアンブロシアさんの尻尾を叩いて遊ぶ。この子達のお陰で私はネコについてもかなり勉強をさせて貰った。ネコ達も社会勉強の必要な時期があるという事や、ヒトや他の動物と暮らす事を教えると、かなり沢山の事を学習するのだという事を。

病院に到着する。道中、ドライブで踏ん張ってしまったからなのか、バリケンネルの中でウンチをしてしまった柴MIXの子をキレイにし、バリケンネルの中を清掃する。診て頂く頭数が多い時には、車内にイヌ達を残したまま、先ず診察券だけを出す。今回は受付でこう記入する。

* 子ネコ2匹・・・追加の混合ワクチン接種

* アルキメデス・・・相談

* 新規・・・問診・その他

他の来院の順番を考えると、あまり待たなくても済みそうだったので、ゆっくり車からバリケンネル2つを待合室に運び込み、最後にアルキメデスを連れて来る。リッちゃんジャックの里親募集のポスターに貼ってある連絡先を記述した付箋の数は一向に減る気配が無く、苦笑する。リッちゃんはともかく、ジャックは闘犬種という事もあって、早々ご縁が発生する・・・なんて期待はしていないのだが(生涯、私が飼育する覚悟という意味)、リッちゃんは一頭だけの飼育をされると、とても扱いやすいお嬢さんである為、良い縁があってもいいのだけどなぁ。。。と少々うな垂れたりする(苦笑)。

こうしてシーズーちゃんが居なくなった途端に柴ミックス・・・と、今年に入ってから予測していた(感が働いていた)通りに、立て続けにイヌ(ネコも)を保護している。落ち着いた子から順次ご縁が発生すれば、私一人で行っているこのシェルター&保護活動もなんとか上手く回転して行くであろうが、ただ保護ばかりを一方的に行い、迷子を受け入れ詰め込んでしまっては、逆に良かれと思ってしている事が無意味となってしまう。

どのイヌもある程度平穏で、ある程度の程よい刺激がある位なら大した問題は発生しないのだが、ヒトの手が不足するという事は、グルーミングも手抜きになり、その他には肝心の躾け直しが捗らなくなっても行くという悪循環が発生する。

そうすると今後は遺棄されたイヌを見かけ、保護するチャンスがあるにも係らず『無視』しなくてはならないという事なのだ。これはかなり辛い事。保護し、心身ともに健全になり、自分らしさを取り戻して生き生きと復活する彼らを見過ごす事は、本来なら私には出来ないだろうが、諦めざるを得ないという事か。。。

そう苦悶していると、顔馴染みの看護婦さんが待合室まで出て来て私の前で立ち止まった。

「ネコちゃんたち、大きくなりましたねぇ♪今度はどんなワンちゃんですか?」

とバリケンネルを覗き込んで声を掛けてくる。私の次の順番の方は短時間で終わる診察だそうで、順番を交代させて欲しいとの提案があった。別に不服は無い。何故なら別段私がいつも、保護イヌまで連れて来て大枚をはたく『上客』という訳ではけして無いから(笑)。保護したイヌで、遺棄されたイヌでもあるとなれば、理解ある&獣医師としての使命感を持ち続けている先生であれば、費用はディスカウントをして下さるからだ。しかし、それは私が「保護したんです~」というウソを毎回付いていない証拠がれっきとした証拠として、目の前のイヌに証明されるからである。

順番を交代してしばし待っている間に、午前中の診察時間に滑り込みで3組程の来院がある。待合室では初対面同士で会話に花が咲く事もあるが、そうでない時もある。黙って座っていたその時、ジャックラッセルテリアの仔犬を連れたご夫婦が、アルキメデスを見て話しかけて来た。

「シュナウザーですよね?何キロ(体重)位あるんですか?」

「だいたい7キロぐらいですよ。」

「結構、大きくなるんですね。実はうちの子、ジャックラッセルテリアとミニチュア・シュナウザーのMIXなんですよ。だから、どの位の大きさに成長するのかなと思っていたんです。なるほど~。この位にはなるのかしら。」

「なるほどぉ。この子は7キロぐらいですけど、この子の母犬は6キロぐらいですよ。今、車内で待たせていたので入られる時にもしかしてお気づきになりまでんでしたか?ミニチュア・シュナウザーの場合には、大体そういう体重だと思いますよ。」

「ラブも乗っていた車ですか?何匹飼っていらっしゃるんですか???」

「え~・・・・今は、イヌが7匹に、ネコが2匹です。」

「スゴイですね!!!」

そしてご夫婦同士が英語で(ご主人は外国の方。奥様は日本人というご夫婦)あ~でもない、こ~でもないと会話をし、また話しかけてくる。結局、何故私がそれだけの数を飼っているのかという話や、待合室に貼ってあるポスターを見ながら会話が弾む。ご主人は時折英会話を織り交ぜて話すので、いつしか私も所々英語を使って会話をするが、いかんせん大した英会話力でも無い為に、奥様の通訳とご主人の感の良さに助けられつつ会話を進めた。

ご主人はイギリスの方だそうで、イギリスではミニチュア・シュナウザーを見た事が無かったとおっしゃっている。またオーストラリアン・シェパードのリッちゃんのポスターの写真を見ながら、このイヌも見なかったと思うとも語る。そしてとても美しい犬種だね、とも絶賛していた。そして目線がジャックのポスターへと移り、何犬かと聞いてくる。

アメリカン・ピット・ブル・テリアだと答えると、そのご主人は絶句してしまった。

「ピット・ブル???ホントに???そうか、日本では飼ってもいいんだ???」

頷くとご主人は機関銃の如く奥様と私に話し始める。

「イギリスでは飼育禁止なんだよ、この犬種。物凄くパワフルで、危険だという事でダメになったんだ。」

「あっ、そうそう。イギリスではそうなんですよね。他の国でも飼育禁止になっている所があったと思いますよ、確か。」と答えると、奥様も、待合室でこの会話を聞いていた他の方々も目を見開いてとても驚いた。興味の対象に入っていない犬種だったりすると、やはりあまり耳にしないし目にしない話題なのだろう。

「この子も保護したの?なんで?」とご主人から矢の如く質問を浴びる。

「元の飼い主さんがご年配の方で、この子をとても愛していたけれど、体力的にこの犬種のスタミナとパワーを扱いきれずに、アルファシンドロームにしてしまって、反省して手放されたんです。それを躾け矯正しました。今ではすっかりグッド・ボーイですよ。」

周囲は胸を撫で下ろすかの様な「ホッ」とした表情に変わる。今日は連れて来て居ないのだから、そんなに怯えなくても・・・と苦笑しつつ、ご夫婦と会話を続ける。

「イギリスで飼育禁止になったのは、公園で7歳の子供の頭部に噛み付き大怪我をさせた事件があったからなんだよ。頭部が完全にメチャクチャに噛み砕かれたそうで、当時物凄い話題になった問題だったんだ。」

私もそういう詳細は知らなかったが、その性質には十分に納得が行くと返答した。しかし、アメリカン・ピット・ブル・テリアはとてもスマート(頭が良いの意)な犬種だから、正しく接して躾ければ素晴らしいイヌになるのだと説明を補足する。また私も聞きかじりの話題だがアメリカだか何処かの国ではこの犬種が救助犬として認定されているという実績もあるそうだと付け加える。確か一頭だけだそうだとも。

そうして待合室で盛り上がっていると順番がやって来た。診察室にバリケンネル2つを運び込み、アルキメデスを連れてドアを閉めると、先生の背後には見慣れない男性が二人立っている。先生の所にも研修医が来るのかな?と思っていると、真っ先に先生はこう説明された。

「○○中学校から見学に来ている学生さんです。良かったら見学させて下さい。」

言われて見れば、確かに顔が若い男の子。服装も良く見れば揃いのジャージ姿ではないか。なるほど、なるほど。昨今ではこういう少人数での見学みたいな事も教育の一環として行われているのだろう。そんな訳で、先生も『動物病院』をテーマに選ばれたという嬉しさがあったのか、いつもにも増して丁寧ではっきりした口調で問診を始めた。なんとなく私も先生のその言動につられて返答をする。二人とも青少年の手前、クソ真面目な状態・・・といった所か(笑)?

そして彼らの見ている位置からは見え難いであろうと思って、先生も私も診察台を挟んで立つ位置を何時もより意識してずらす。

先ずは、三毛の♀の子ネコの体重を計ると、1.35kg。体温も平熱で異常なし。耳も目も歯も異常なし。追加接種の4種混合ワクチンを打って頂く。

次に、茶トラの♂の子ネコの体重を計る。1.60kg。こちらも体温は平熱。耳も目も歯も異常なし。先同様に4種混合ワクチンを済ませる。

先生が前回の二匹の体重を見ながらこう付け加える。

「前回から一ヶ月経ってはいないけど、三毛は450gで、茶トラは600gの体重が増えていますね。通常、平均すると450g/1ヶ月というスタンスで増えて行くんですよ。でも、別に異様に太っている様子でも無いし、二匹とも健康状態に異常は診られないので、問題は無いでしょうね。単に育ちがいいといった所でしょう。」と笑う。

そしてアルキメデスを診察台に乗せると、体重は7kg。

「相談って、どうかしましたか?」と見た感じ何の異常も見当たらない為に先生は首をかしげた。今回は『交配・出産』について教わりたいと伝える。私の持っているそれらに関する書物では「血統の遺伝型をみる」とか「遺伝子型(形質)を調べる」とか、「染色体を調べる」といった事柄が書かれていた話をする。アルキメデスをお婿さんとして先日出逢った方のお宅のお嬢さんと交配すると仮定した場合、計画的に生まれてくる子犬に遺伝性疾患が伝わらない交配を出来る限り選択したい(劣性遺伝が伝わる可能性が高いのであれば交配を諦めるという意味)と思った為、予め検査し判別できるのであればそうしたいという事や、それらの検査はどういったものであるのか?等を教わりたいと付け加えた。また更に繁殖について詳しい専門書があれば紹介して頂きたいとも。すると先生は苦笑しつつ答える。

「繁殖については、私は一切判りません(笑)!今までそういう必要が(一般的は開業医であった為)無かったという事もありますが、大学の獣医学部で繁殖についてのそういった内容・分野を学ぶ授業は無かったんです。多分、今も無いのではないかなぁ?とにかく遺伝子型の検査って・・・?本を見せて頂けますか?」

要所に付箋を貼った本を手渡すと先生もうなりながら目で文字を追う。そして私とは異なる視点で本に書かれるメッセージを読み取って下さった。

「この本って、専門分野ごとに数名の獣医師で書いてるでしょ?おまけにその獣医師の連絡先もあるし。記述している記事ごとに先生の名前も書かれているから、直接判らない所を聞いてみるっていう方法もある。消して失礼じゃないと思うよ。こうして名前も連絡先も明らかにしているからには、むしろ質問が来ればそれは嬉しいかもね。不愉快とか迷惑ではないよ、きっと。」

なるほど確かに、言われてみると記事ごとに獣医師の名前が書かれている。ならば、判らない事は書いている当のご本人に伺ってしまった方が早いではないか。という事で、何もされる事無くアルキメデスはあっさりと診察台から降ろされる事となる。

いよいよ最後に柴ミックスちゃんを診察台に乗せる。口には口輪を装着してある。昨夜の状態では、まだ先生に噛み付く恐れがあるからだ。ざっと保護状況と、事情、及び私の所見を説明すると、先生は丁寧に診察を開始する。この先生は、私が保護したイヌを連れて行く度に、一生懸命に診て下さるのだ。むろん、私の素人所見も頼りにしなくては短い時間で診察する事は難しい。しばらくの間飼育している飼い主が連れてくるのとは訳が違う。飼い主が判らなくても、先生が質問をする事によって疾病を発見したり、判断する事ができるのだから、この様に連れて来た私も大した内容の所見を持っていない場合には、苦労される事であろう。

体重は3,75kg。痩せ気味。体温は39,1度。若干高いか?という程度。口内の粘膜を見ると貧血気味と思われる。現時点では糞尿での異常は確認できていないが、虫下しを与えた方が良いであろうとの事。混合ワクチンを受けられるだけの体力はありそうだが、弱めのものから接種した方がベターという意見一致で、6種混合ワクチンをして頂いた。

「それにしても相変わらず保護する事が絶えないですねぇ。」

つい数日前の、飼い主の飼育放棄の上、転売されてしまったシーズーちゃんの話しをすると呆れる先生。安易に購入し、安易に捨てる又は譲渡する事は無責任でイケナイ行為なのだ・・・と、そういう現実があるのだ!と、先生の背後に立っている中学生の二人にも、周囲に伝えてもたらいたいメッセージの一つとして伝わっただろうか・・・?

と、私と同時にそう思っていたらしい先生。中学生二人に視線を投げかけた瞬間、先生も私もちょっとがっかりして互いに苦笑する。先生とイヌだのネコだの連れたこのオバサンの二人が診察に没頭してしまい、あまりに長い診察時間だったので、二人は立ったままくたびれ、そしてあまり判らない話題で飽きてしまったらしく大あくびをしていたのだから(苦笑)。

診察室から出ると、先ほどのご夫婦がすぐに呼ばれて入って行った。まだ彼ら夫妻とはお話がしたかったなぁ・・・(お知り合いになりたいの意)と名残惜しかったが、バリケンネル2つとアルキメデスをお会計の前に車内に置きに行く。

《 本日のお会計 》

4種混合ワクチン 6000円 X 2匹 = 12000円  ←子ネコ達

消炎剤入り目薬 1000円                  ←常時ストック用

フロントライン   1400円 X3回分 = 4200円   ← 柴MIX用

虫下し 2回分  サービス (いつもホントに済みません&ありがとうございます・・・滝涙)

消費税 1160円   合計    24,360円

ううむぅ~~~。イヌを『趣味』というジャンルに分類する事がある場合が世間的にはあるが、確かにこういう時にお金が掛かるという意味では『趣味』と呼ばれるのかもしれない。むろん、私は彼らを『自分の子供』だと思っており、保護した子達の事も同様に思っている。なのでこういった費用が掛かった場合には「今月も美容院はお流れだな。来月には行けるかなぁ。行けないだろうなぁ。。。」と、4ヶ月前から言っていたりする(爆)。

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2005年6月20日 (月)

 ニューフェイス=保護イヌNo,7

159-5939_img 本日夕刻、黒い柴犬のMIX風のイヌを保護した。今日の予定では動物病院へ行って子ネコ達の2度目の混合ワクチンを接種させる予定で、家を出発し6km程走行した時だった。先日18日の買物帰りの夜、全く同じ場所でこの子を見掛け、車から降りて保護をしようとしたのだが、一歩でも私が動くと逃げてしまうと状況で、近づいてはしゃがみ込んで止まる事を試みたのだが、最後にはヤブに逃げ込まれてしまい、それ以上暗闇の中で捜索する事が困難だった為、諦めたのだった。

今日は日向ぼっこをしていた所に遭遇。車から私が降りて行くと途端に怯える様な目つきになり、腰が引ける様な姿勢で逃げようとする。5メートル以上近寄る事が出来ず、私がしゃがみ込んでじっとしていても怯えた様な吠え声を上げる。この鳴き方は、自分のテリトリーに侵入するな!という警告だ。それ以上近寄るな!と怯えている。しばらくこの場所で暮らしていたのだろう。この子にとっては『縄張り』になっているのか。

何故何も無いこのような場所に居るのか?首輪は付いていた形跡も無い。それどころかヒトと暮らしたという様子も見られない。日本犬の場合、飼い主以外の人間にまで愛想が良いとは限らないが、それにしても警戒心が強すぎる。民家も離れている場所である事から、遺棄されたとみて間違い無さそうだ。

目つきや挙動は幼い。生後3ヶ月位か?よくぞ生き延びてきたものだ。

座り続け、時は流れる。日が暮れ、先日の様に暗くなってしまってはまた保護が困難になる。遠巻きの所見的には大きな疾病は見当たらない。一か八か、ミニチュア・シュナウザーのルナちんを車内から連れて来て、その場所に放す。ルナはすぐさまそのイヌに近寄ろうとしたが、その子は更に怯える様に吠え始める。

体格的にも、年齢的にも私の所のイヌ達の中では最もこの子と話しが通じやすいかと思ったが、予想以上にこの子には愛犬としての生活感が無い様だった。

結局ルナちんの手助けにより、その子を狭い場所へと追い込む事に成功する。背後に逃げ場を失って、幼いこの子の知能は一杯一杯になった様子。身体を小さくして唸り牙をむく。

多分これ以上時間を掛け、心を開き自ら近寄ってくるまで待っていては保護できなくなるだろう。逃げ場を失い牙をむくその子の首に、リードを輪にしたものを近づける。更に怯えて騒ぎ、手を噛まれるが、お構いなしに捕獲を試みる。

どうにか首にリードを掛ける事が出来、随分と入り込んでいた茂みから道路へと出る。ワンボックスの荷台を開け、他のイヌ達とは別のスペースに係留し、動物病院を延期して自宅へとUターンした。

車内から怯えて泣き叫ぶその子を降ろし、庭の柵で囲われた一畳ほどのスペースに係留する。室内に先日までシーズーちゃんが使い、その後撤去していた簡易サークルを復活させる。少し形状を強化して設置し、アルキメデスのお古の首輪を探す。

他の子達に食事をさせ、庭でトイレを済ませてもらう。それから仔犬に食事を与えるが、食べ物の匂いがしているはずなのに、極度に身体を硬直させ、日本犬らしい態度でつっぱねた態度を頑なに取り続ける。食器を鼻先に持って行っても、首を精一杯逸らせてまで顔を背ける。ヒトが居なくなれば食べるかと思い、仔犬を一人にして室内に戻るが、しばらく後に様子を見ても全く食べ物には手を付けていない。これはかなりの頑固だ。

明日こそは動物病院に子ネコ達を連れて行くからには、この子も診察してもらいたい。私の家から掛かりつけ獣医さんの所までは、ナビで検索をすると所要時間2時間という結果が出る距離である。飛ばして行けば1時間程度で到着するが、待ち時間などを考慮すると、頻繁に通うのは大変な事で、まる半日をその為に使う事になる。一度病院へ行くとなったら、まとめてこの子と、あの子と・・・と済ませておきたい診察はまとめて数頭づつしてくる私。

今回も子ネコ達の予防接種時期で病院を訪れるので、ミニチュア・シュナウザーのアルキメデスの為に繁殖について教わろうと思っていたのだった。必要と思われれば検査もするつもりで。

しかし仔犬も明日診て頂けば、時間を有効に利用できるという事。そこで口輪と首輪を持って仔犬の所へと行く。お風呂に入れ、ある程度私自身が身体を確認しておけば、診察もスムーズであるし、何にせよ汚れて寄生虫の付いた身体のまま病院を訪れるのは、失礼でもある。ましてや今まで保護したイヌであれど、そういう状態のイヌを連れて行った事は無い。

バックルタイプの首輪を広げ、ぶら下げて仔犬の視界に入れると、途端に怯えて吠え始める。首輪が顔に近寄ってくると噛み付き、離さない。どうにか噛みついた首輪を軽く引っ張って取り戻す。作戦変更だ。怯えて身体を縮めている仔犬の尾の付け根付近をそっと指で触る。途端に身体を緊張させてこわばるのが判る。何度もこれを繰り返す。

159-5954_img 徐々に唸るのをやめた頃に、触る場所を首の方へとほんの少しずつ移動する。唸るのを止め、黙って触らせる様になると、また場所を移動する。だんだん首に近い場所になるに連れ、仔犬は緊張を増していった。マズルのヒゲが左右に開き、表情がこわばり、耳がピンと立つ。手が怖いイヌも、ヒトの手に噛み付くが、この子の場合には手が怖いのでは無く、ヒトという存在、他のイヌという存在そのものが怖い様子。

159-5963_img ようやく首が触れる様になり、耳の付け根付近を触り始める事にする。マブタを撫でられるまで行けば、首輪を装着できるのも間もなくだ。マブタを撫でながら首輪を首の下に滑り込ませ、装着に成功する。ここから先は口輪の装着だが、首輪が付いている事によって、何も着いて居ない状態よりも作業は遥かに楽になる。

口輪では少し抵抗されたが、装着完了。すぐにバスルームへと連れて行き、先ずは耳洗浄をする。シャンプーは2回行うが、なかなか泡が立たないまま、ダニが出現する。寄生虫は想像よりも遥かに少なく、一般家庭で飼育されていたシーズーちゃんよりも山に居たこの子の方が遥かに少ない。皮膚や被毛の痛みもあまり見受けられない様子。耳たぶに傷があったりという程度。何で出来た傷かは不明だが、他の動物や他のイヌに受けたものでは無い。爪は生まれてこの方切られた事は無いと思われる。

160-6020_img シャンプーの後には、バスタブで薬浴をさせる。今回も逆性石鹸のオスバンを使用。これを使用する事により、この子に付いている雑菌を無くし、既に居る先住犬達への細菌の繁殖を防ぐ事を目的にも行っている。先日のシーズーちゃんの様に一般家庭で飼育されていたイヌであっても、家庭ごとに雑菌の種類が異なる事があり、異なる雑菌が複数合わさる事により起こりうる疾病を防ぐ為である。こうした事柄は、ブリーダー等で仔犬を入手した場合でも行った方が無難なのである。

160-6037_img 薬浴を済ませ、リンスをする。しっかりすすぎ、タオル・ドライ。耳の中の水分を綿棒で拭き取るが、少し汚れていた様子で、汚れも拭き取る。これは少し気持ち良かったらしく、少し頭部を傾ける仕草をしてみせた。

ドライヤーをしたかったのだが、シャンプーの間中フラついていたこの子は、疲労もある様子である為、このまま簡易サークルへと連れて行く。

160-6038_img 視界に入るイヌ達に怯えた表情で吠える子犬。この後視界を遮ってやる為に、バスタオルでサークルを覆った。

サークルに入れられ、既に数時間を経過した今も、この子は穴ぐら風のバリケンネル(これも画像撮影の後に入れた)にも入らず、ペットシーツの上にオシッコをし、その上から一歩も移動をしようとせず、頑なに同じ場所で身体を小さくして寝ているままだ。

さてさて、これからどんな事をして、どんな風に心を開いてくれるのかな?がんばれ、チビちゃん!応援しているよ!本日撮影したこの子の画像はマイフォトからご覧下さいませ。

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