2006年6月13日 (火)

アンブロシア・ドッグ・ホーム☆支援金&支援物資報告

支援金&支援物資報告を、↓ブログのスタイルで作り直しを始めました。

< アンブロシア・ドッグ・ホーム☆支援金&支援物資報告 >

まだほとんどのデータは抜けており、本日付けで全てを記録し終わってはおりませんが、旧・収支会計報告ページより、今後は全てこちらのブログに移行して行く予定です。

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2005年8月23日 (火)

『変化』そして『社会勉強』と『個性』

PICT8651 ブログの更新を実はこの頃おサボリしております(深謝)。。。この@Niftyのブログは有料なだけあって、ご存知の方もおられるやもしれませんが、実は、明日や明後日、それとも来月といった未来の期日、昨日や一昨日、それとも先月、いや去年?の記事も書く事が出来る上に、未来の場合、なんとそのUPしたい日にちだけでなく、公開する時間までもが指定が出来る優れモノ。

そんな事に気付いてからは、日時に拘らない記事の場合には、適度な未来の日時に合わせて公開日時を設定しています。この日時設定は、後ほど修正も出来るのでそれなりに活用しているシステム・・・。そんな訳で、実はメールチェックどころか、パソコンの電源を入れない日が続く私でも、ブログ記事だけは設定に合わせて当人が忘れていても公開されている・・・というドッグ・ホームのブログ裏事情(?)です。

しかしそうは言っても、タイムリーさが大切な記事は当日、もしくは近日中にどうにかこうにか作成する状態。それでも落ち着いて文章を作成出来ない時、状況によってはそれ所では無い場合には、思いっきりサボってしまう時もありますので、どうぞご了承下さいませ~~~(願)。

さて、今度の27日(土曜日)から、エンデュミオン(オーストラリアン・シェパード♂7歳)のトライアル開始の予定があります。その為に『お婿入り準備』で忙しい!・・・・・なんて所では無く、実はこの所のリマくん(ホワイトMIX♂推定年齢5歳くらい)と、サクラちゃん(黒柴ミックス♀生後5ヶ月位)の子達に、『変化』が訪れたが為に忙しいからなのです(苦笑)。

さてその『変化』とは???

保護したイヌ達は、保護状況やそれまでの生活状況によって『変化』の訪れるタイミングは、先ず様々です。個々の個体差があるという事。

また、その表面化し始める『変化』そのものの内容も、状況によって様々で、こちらも同様に個体差があります。

おおよそ、保護した子達は保護当初1~3ヶ月位の間、遠慮もあったり、怯えていたりで「お客さん」風に振舞ったりするもの。このドッグ・ホームに日々居慣れてくるに連れ、その「お客さん面」は徐々に無くなり、いつしか「本来の自分」を現す様に変化が始まります。

その「本来の自分」が現れる頃、『変化』がふつふつと表面化し始めるのです。実際にはそれらは、粗相で表現されたり、知らん振り=いう事を聞かなくなったり、唸る&歯を見せて反抗する様になったり・・・・・、楽しくなったが為に何でもアリ!?といった態度になったり・・・と様々で、これらは1つだけで表現される場合もあれば、複数の事柄を総合して表現する子も居ます。しかし、必ずしもここで示す事ばかりでは無く、本当にケースバイケース&個体差のあるものなので、一言で説明するのは難しい事ではあります。もちろん、私はそれらに何らかの関連性を見出そうとして日々、追求する事は止めません。

しかしこの『変化』が表面化する時というのは、往々にして共通する部分は、『タイミングが到来した=機が熟した』という事だけは断言できるでしょう。『タイミングが到来した=機が熟した』という意味は、正に、今、このチャンスを逃さずにこれからの犬生に必要な躾を一つ一つインプットし直すべきタイミングである・・・という事。

そう、今、正に、リマ君と、サクラちゃんは『機が熟した』時を迎えているのです。

リマ君の方は、怪我の為の手術と治療を終え、自己主張もする様になりつつあり、心身ともに準備OKという具合。今までの「鎖につながれ、ご飯は与えられっぱなし&残飯、散歩は自分一人で好き勝手に行くマイペースな生活」という生活習慣を一新し、これからは「ある程度のルールに従って、マイペースさばかりを主張せず(要求という自己主張をする必要の無いという意味)、散歩はヒトと行き、ご飯は与えられたイヌ用のフードを食す・・・・生活」である事の方が『快適』であるという知識へと、今まで学習した知識を塗り替え、身に付けて行く為には、正に適したタイミングが訪れたという事。また彼自身、何かをしたい気持ちを持ち始めたという事。

一方、サクラちゃんの方は、遺棄された事によって負った、孤独感や、今日、今を生きる事への不安というトラウマ=心意的外傷・PTSD障害を、この2ヶ月間程の間でかなり克服した様子。保護当初は、一言で表現するならば「とにかく落ち着きの無い子(常時パニック状態)」だった訳だが、じっくり時間を掛けて観察をしてみると、元々繊細で興奮しやすいタイプの子だったが為に、遺棄という事実は「理解できない耐え難い事実」としてサクラちゃんをより、極度の興奮に陥れていた様子で、落ち着いた今でも興奮しやすい本来の性質(特に問題の無い部分)はそのまま残しつつも、的確な状況対応が出来るまでになってきている。

保護当初は自らの力で的確な状況対応は全くと言って良い程に出来ず、いつも周囲のイヌにタダ単につられて行動を共にしていただけだった。しかし肝心な時には行動を共にせず、全くとんちんかんな別行動を取るといった具合で、まだまだ学習をする以前の問題=冷静さに欠け、自ら考えるという行動が全く出来ない状態。一言で表現すれば、「イヌとしての日常生活がままならない」・・・といっても過言では無い心理状況であった。身体的、外観的な特徴としては、瞳孔が開きっぱなしで、いつも目を見開いている状態に見える。また、四六時中、何にでも反応しては喜怒哀楽問わず、鼓動が極端に早くなり、ハウスで寝させる時以外は、早い呼吸のままで、常時、全力疾走をした直後の様な全身で呼吸をしている状態に類似していた・・・という事。

どんな時でも常に「全ての物事が恐怖」であった事による興奮しやすい性質から、次には何に対しても常時「うっきゃぁ♪」という反応に変化した後、今ではきちんと状況に応じて、他のイヌと遊ぶ時だけが「うっきゃぁ♪」が特に出る・・・というまでに変化をしたという事である。

状況を判断し、それに正しく反応し、対処が出来る様になりつつある現在のサクラちゃん。サクラちゃんの教育指導員は、なんとジャック(アメリカン・ピット・ブル・テリア♂2歳)である。1年前はアルファシンドロームで手を焼いたあのジャックが、今では驚く程に『立派&素晴らしい最良のお手本』として先住犬のお兄さんぶりを発揮し、サクラちゃんを自ら導いている。これには訪れて実際にその姿を目にした方々も驚いている程。いや、当の私自身が物凄く驚いている(笑)。

そのジャック兄ちゃんとの遊びでは、目覚しい進歩を見せ始め、最初はムチャクチャにじゃれ付いていたサクラちゃんも、ジャック兄ちゃんの誘導で少しずつルールを学び、最近ではルールに従って遊べる様になってきている。これはこれで素晴らしい事。ところが一転してサクラちゃん、当初から大きな変化があまり見られないまま、人間への興味はとても薄い。イヌ同士で係る事への喜びは知ったけれど、人間と係る喜びには全く開眼しないのである。困った事に「撫でられる」事すら、興味が無いに等しいのだ。今、ジャックの手ほどきで良い段階へと進展しつつあるサクラちゃん、正にここからは人間との係り方も学ばせなくてはならない時期が来ているという事。

さて、興奮しやすいタイプの子とは、サクラちゃんの様に遺棄により保護した子だけでなく、ペットショップのショーケースを経由した子の中にも、時折見受けられ、いずれの状況出身の子であっても、対処は同じであると言える。そう、遺棄されたという状況を経たサクラちゃんだけが、まれなケースでは無いという事だ。

所見としては、一見、寝ている時以外は、常時元気一杯で、特に目的がある様にも見えないけれど、とにかく遊びたくて仕方の無い動きっぱなしの幼犬・・・という風に、イヌについて詳しくない方等、一般的には見て取れてしまう可能性がある。

何故なら、その動く姿が愛らしく見えたり、おかしなゼンマイ仕掛けのオモチャの動きに似ている様に感じてしまうからである。時にはサークルの中をグルグルと周り続けたり(この場合には水頭症の疑いもあります)、床を掘り続けたり、サークルの柵越しにずっとピョンピョン飛び続けたり・・・。時にはその動きを目にして、大笑いする等をしてより、増長させてしまう場合があるもの。そう、彼らイヌから見れば「ニンゲンが反応してるから、もっと頑張るぞ!」とまぁ、実に様々な意味を含めた感情で、人間の反応に更に反応を示すのである。

小型種の幼犬又は、大型種の幼犬であってもいずれも飼い主が、その状態のイヌを更に興奮させない様な言動で落ち着かせる事が先ず大切であり、けしてその動きを更に増長させる様な言動で接触をしてはならないという事である。そしてこの様に興奮しやすいタイプの子には、安定した安心できる生活を提供できる様にする事が大切なのである。

これは大人の場合、より年代的に落ち着いている大人であれば、常日頃から言動が落ち着いている方が平均的に多いという意味を含み、陥り難い落とし穴。しかし、子供を含めて、日常生活自体が平均して活動的、活発な年齢の若いヒトほど陥りやすい状況である為、そうした家庭では、多少オーバーな程に気を付け、イヌを興奮させない様な工夫を凝らす必要があるだろう・・・・・という事である。

興奮しやすい子も、細かく分類をする事が出来る。

  • 普通の子よりも繊細な子。
  • 運動不足により(遊びたくて)体力を常時持て余している子。
  • 脳に障害を持っている子。

普通の子よりも、繊細、センシティブな子であった場合には、これらの行動以外に「車に酔いやすい」という点が挙げられる。これは私の経験だけでなく、獣医師とも話し合った結果でもある。

運動不足によって体力を持て余している子の場合には、大型種のイヌにも多く見られる傾向だが、以外にも愛玩種や小型種のイヌに多く見られるケースがある。これは、彼らの身体が小さく、また体力的・構造的にも激しい運動は『必要ない』という誤認により飼育をされている状況の子に多い様である。『必要ない』という考えは大きな誤解であり、彼らにも適度な運動は必要であるのだと再認識される必要がある。もちろん、今まで運動をさせていないイヌに、いきなり激しい運動をさせては身体的に危険である為、あくまでも徐々に増やして行く事を気遣う必要がある。無論、疾患を抱えている子である場合には、掛かり付け獣医師さんと相談をして、その子の状態に適した運動方法を見出す必要がある。適度な運動は、心身ともに健全さを保つ為に、どんな動物(ヒトもイヌも)にも必要なのである。

最後の、脳に障害を持っている子に関しては、水頭症以外はなかなか見極めが難しいものである。しかしこの場合には、興奮するという行動だけでなく、他の症状も現れている可能性は高いので、緊急性の無い場合には行動を良く観察すると良い。しかし無論、緊急性の有無に係らず、獣医師の指示を仰ぐ事は必須である。

これらの理由だけで無く、興奮しやすくなる原因は多面的にあると思われる為、必ずしもこれに当てはまるケースばかりでは無いと思うが、心配な方は必ず獣医師などの医学面の専門家に相談するべきだと私は思う。またブリーダーから直接入手したイヌであれば、そのブリーダーさんの良心的度合いを知る為にも、是非そうした所へ相談してみるべきである。良心的なブリーダーさんであれば、丁寧に相談に乗ってくれるであろう。それらをした上でインターネットで検索をするのも一つの方法で、かつ判りやすく正しい知識を探し出し、得る事ができる場合もあるが、必ずしも貴方の愛犬に適したアドバイスが検索が見つかる訳では無い。勉強又は参考になる文章は見つかるかもしれないが、時には誤った情報を拾ってしまう場合もあるからだ。

度々申し上げている事だが、飼育されている環境、その愛犬の個体差などにより、その子自身に最も適した解決策は、飼い主である貴方自身が考えるべき事なのである。彼らは人間のコトバを話す事はできない為、症状や悩みを説明するのは飼い主である貴方の義務であり、その後の対策を知り、実践するのは貴方の責任だからである。イヌと共に暮らすのであれば、是非とも頑張って欲しい事の一つだ。

さて皆さんにダラダラと述べているばかりで無く、私自身もドッグ・ホームのイヌ達を前にして、日々四苦八苦している事柄である。まぁ、自分に言い聞かせている文面・・・と思って頂いても差し支えないだろう(苦笑)。

その四苦八苦、いわゆる今後の対処方法を苦悩している対象が、現在リマ君と、サクラちゃんであるという事。幸い、リマ君との『極道なママ』の日々は必要無くなった様に思われるこの頃だが、躾け矯正という面ではまだ彼を「叱る」事が必要な為、「褒めて」は「叱る」事を地道に繰り返す日々を送っている現在。躾けの基本中の基本である、褒めるべきタイミングで即座に褒め、叱るべきタイミングで即座にその場で叱るのである。褒めるときには、さほどでも無いのだが、実は叱る時のタイミングというのはなかなか難しいもの。今、私自身がしている事を放り投げてでも、即座に絶妙なタイミングで叱らなくてはならないからである。

時には座っていたイスを反動でひっくり返してでも、目線を合わせて叱る為に動く時もある。手に持っていた物を投げ出してでも、テーブルの上のものが散乱しても、室内のものが散乱してでも、現行犯逮捕を試みる事がある。しかし、殴ったり蹴ったり・・・などという「人間」としての暴力は彼らイヌに必要無い。むしろそれは彼らの目には「虐待」に映るもの。私の手法は、私自身がイヌになりきり、リーダー犬として彼らを「叱る」という方法である。しかし四足の動きに負けずに対応するからには、手で彼らを捕まえる場合がある。しかし、彼らイヌがリーダー犬に「叱咤」の為に噛まれる場所=首周辺を掴むのである。むろん、反抗心や攻撃心を持つ犬には、掴んだと同時に、瞬時に噛み付かれる事を覚悟の上で行うもの。私はその覚悟の上である。

噛み付かれた時にも、例え牙がギリギリと食い込んでも、血が流れ落ちても動じない。むしろ、傷に動揺して動く程に傷が更に深くなるからだ。またそのイヌも、ソコに噛み付いている事に集中している為、別の反撃を受けやすい状態であるという事だ。そう、牙が食い込んだ段階で、私は彼らに既に食い付かれた手以外で反撃はしているのである。そこから必要となってくる動きは、全て、犬同士の戦い=実戦の喧嘩を良く観察して覚えるた事である。では彼らイヌ同士が、どういう体制や状況になれば『決着』を付けた事になるのか?という事は気になるポイントだろう。

例えば、強いイヌにひっくり返されてしまい、ノド元を押さえ込む様に噛まれた場合をお話しよう。まず取っ組み合いの末、腹を出して下になったイヌが動けない様な不利な体制になり(この時強い方のイヌは相手が身動きがしにくい様に跨っていたりする)、ノド元を威嚇し唸りながら牙が皮膚に食い込まない程度に咥えて押さえ込み、相手が抵抗しなければ優位のイヌはそれ以上牙を食い込ませて相手に怪我をさせない配慮をする。下になった相手が抵抗しなければゆっくり解放してやるが、起き上がって再び戦いを挑んでくると再び同じ様に組み伏せたり、威嚇を繰り返す。勝ち続けると、優劣は明確になる為、目下として位置したイヌがしつこく再び交戦しようと試みない限り、二度と争う事は無くなり、上位のイヌに従う様になる。

しかし稀に「寝技」という技で、イヌが相手の腹部に噛み付く技を得意としている場合もあるので、必ずしも鵜呑みにして安易な気持ちでイヌとの取っ組み合いを実戦しないで頂きたい。イヌにとって、腹部=大切な脾臓の入っている場所である為、立位の姿勢のまま、腹部下に滑り込まれここに食らい付かれた相手は、経験不足だと避け方を心得ていないもの。こうした闘い方のルールや、技というものは、イヌ達はプロレスごっこから学ぶものである。いわゆるそのイヌの『経験』がものを言うという事。優位に立てるイヌは、社会勉強と、経験、実践、知力、体力が備わっているという事。そうでなければ、周囲のイヌに勝つことは出来ず、また尊敬されないからである。

そんな様々な「技」を持つ彼らと、私達ヒトが、マジ本気で「勝つ」為の取っ組み合いをされる事を、基本的に私は推奨しない。かなり危険であるという事。イヌの身体の動きや、骨格、健康状態といった事を考慮しておかなくては、取っ組み合いの末にイヌに大怪我をさせてしまう可能性もある。また対するこちら(ヒト)も、結末は「入院」だなんて結果を招く可能性があるからだ。また、判断を誤れば、元々脳に障害を持っていたイヌに、根本的に無理な(だった)躾をしようとしている・・・なんて無意味でかつ虐待とも思える事をしていた・・・なんて可能性も有りうる。相手が心身ともに正常で、健康である事を踏まえた上で行う事なのである。そして結果は「相手に怪我をさせず、必ず勝って終わる。」という事が出来ない限り、やるべきでは無い。

こうしたじゃれ合いのルール、喧嘩のルールはまず、幼犬時期に、兄弟や他のイヌと社会勉強をしていれば、自然とその基本を学ぶ事は周知の事実。イヌ達はむやみに群れの頭数を減らす争いは好まないもの。しかしその社会勉強をしているからと言って、躾けいらずで、扱いやすいイヌであるという断言は出来ないのである。少なくとも、親兄弟と生後3ヶ月位まで共に過ごすのは、最低限に必須条件である(さらに理想的なのは生後6ヶ月以上まで親兄弟とのその状態を維持する事)。しかしまたその後にも、引き続き新たな家族の元で、誰が優位であるかを知るまでの間は多少の事はイヌも試みるものである。だが生後50~60日程度で親兄弟と離されたイヌであった場合には、これを一から教える必要があるのだと、是非知って頂きたいものである。止むを得ない事情で生後50~60日程度で迎え入れたイヌであった場合(もしくはペットショップ等で購入した場合)には、是非とも「パピー・クラス」に参加をし、自らの手で地道に教えてあげて欲しい。また、そうした状況の仔犬は、情緒不安定である状態なのだという事も良く踏まえた上で接して貰いたいもの。そうこれが正に、先の「元々繊細なタイプの子が、興奮しやすいタイプになる事がある。。。」という話に通じる部分でもある。

そうした親兄弟との社会勉強といった事柄が欠けていたり、繊細なタイプの子が早期に親兄弟と引き離される状況であった場合には、こうして誤った認識の矯正をしつつ、新たな躾を教え、イヌ同士の社会性を学ばせる状況を提供する必要があるのである。生後3ヶ月以上の期間を、親兄弟と過ごし、社会勉強の初歩段階を学んだイヌを飼う事は、これに比べればとても『容易』なのである。むろん、苦労が全く無いとは断言しないが、先の状態の仔犬と暮らす事よりも、数段も楽なのだという事。

いつも私はこう思っている。それは・・・

「生後40~60日の仔犬を迎え入れるという事は、保護イヌと暮らす大変さとあまり相違無い。」

と。極論だが、ほぼこれに近いものだと私は思っている。更なる極論を述べるなら・・・

「それって、プロ並みの知識が無いと、物凄~~~く大変な努力が必要だと思うけど。。。」

とも感じる事が多い。少なからずとも、初心者が迎え入れられる状態だとは思えないのである。イヌと共に暮らし、これからその子と様々な事を学びたい・・・と思う方であれば、是非とも生後3ヶ月以上は親兄弟と過ごしている仔犬を迷わず選択して貰いたいと思うのだ。

何故なら・・・

「思っていたのとは全然違った。」

「こんなハズではなかった。」

「こんな面倒くさい事、もう懲り懲り!」

という心境の変化を生じ、思いつめた結果、一度は買った(飼った)イヌを捨てたり、遺棄したり、他人にあげてしうまうという事態の更なる悪化を防げるからである。保護団体も追いつかない状況。私個人のこのシェルターも、追いつかない頭数が捨てられている実際のこの状況が、良い証拠である。

またそういう経緯を辿ったイヌ達は、更に躾け矯正が難しい状態に陥っているという事。こういう状態のイヌをすぐさまに迎え入れるのは更に大変でもある。無論、イヌに関して上級者であったり、私の様に「ケースバイケース」でぶっつけ本番で勉強して行こう・・・といった変わり者でもなければ、尋常ではない状況に遭遇し驚く事だろう。「カワイソウ」な気持ち、「カワイイ」と思う気持ちだけでは続かないのである(苦笑)。もちろん、日々成長し、変化していく様を目の当たりにする時の感動はその分、大きいもの。しかし、そんな時が何時訪れるかなどという答えが書かれた「未来日記」は存在しないのである。

今、保護活動に係っている方の中にも、日々苦悩しながら、それでも前進を辞めない方々がおられる。私よりも経験が長く、知識豊富な方々も多い。しかしそんな彼らでも、新たに保護したイヌを前に思い悩み、挑み続けるのである。マニュアルは無いも同然。明快な回答など、存在しないのである。体当たり勝負の事は多いのだ。何故なら、一頭一頭が、ケースバイケースだから。人間同様に、皆異なるから。皆、違っていて当たり前だから。

そして、それが彼らの『個性』でもあるのだから・・・。

そして、また保護するイヌが居る限り、保護活動を辞める事はできないのだ。。。

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2005年8月19日 (金)

ドッグ・フードと食事のお話・Part,3

ドッグフードと食事のお話・Part,3の今回は、巷で人気(なの?かな??)の『手作りフード』について記してみたいと思う。

あれこれ語る前に、先ずはお勧め書籍をご紹介。こちらの書籍の著者については、アマゾンでは以下の様に記してあった。

<以下、アマゾン個別ページより抜粋>

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ストロンベック,ドナルド・R.
獣医師、獣医学博士、カリフォルニア大学デービス校獣医学部名誉教授、米国獣医内科大学名誉会員。広範囲に書籍を執筆し、数多くの賞を受賞している。特に小動物の疾病に関する優れた研究に贈られるラルストン・ピュリナ賞を、胃腸病学における研究で受賞している。また、ストロンベック博士は40年以上にも渡って小動物臨床獣医師としても活躍している

浦元 進
1957年生まれ。北海道大学獣医学部大学院卒。14年間に渡りペットフード会社の研究所にてペットの栄養学の研究に携わる。その後、独立して、ペットの食事や栄養学に関する研究や情報提供を行なうHOLINFを設立し、現在にいたる。栄養学が専門の獣医師としては日本では草分け的存在。

<以上>

『手作り食』には著者によって内容は様々であり、食材も色々、メニューも色々ある様ですが、何よりも肝心である事は、よその子の食生活と比較する事ではなく「うちの子の身体にこの食材は適しているのか?」という事かと私は考えています。

保護活動を行っていると、各々の年齢や体調、体質に合った『手作り食』を用意する事は至難の業であり、一人で日々の世話を行う私にとっては、どう逆立ちしても真似の出来ない事でもあります。すると平均的に質の良いドライフードを選択し、与える事が精一杯(苦笑)。

しかし愛犬家の一人であった10年ほど前の私も、色々な食べ物をイヌに与える生活をしていたのは確かでもあります。

例えば、当ドッグ・ホーム園長でもある、アンブロシアさん(ラブラドール・レトリーバー♀10歳)は、こんな食べ物が大好きでした。いえ、きっと今でも大好きですが、保護イヌ達の食生活に合わ始めた4年前から、一切貰えなくなって行っただけなのです。

  • サツマイモ
  • りんご
  • カボチャ
  • バナナ
  • スイカ
  • キュウリ
  • トマト
  • キャベツ
  • パスタ(麺のみ)
  • うどん(麺のみ)
  • 蕎麦(麺のみ)
  • ごはん
  • おきうと
  • コンニャク
  • タマゴ
  • チーズ
  • 鳥ササミ

・・・・・・・・まだまだ、色々。。。

数え切れない程のもの私自身、色々と与えていたのは確かです。ドライフードも幾つかのメーカーを試しましたが、アンブロシアさんはそもそも、消化器官も丈夫で、アレルギー体質とも無縁で、何を食べても、どれだけ食べても具合が悪くなった例が無かったのでした。おまけに何をあげても「美味しいぃ~♪」の反応でしたから。。。

強いて挙げるなら、庭に埋めた生ゴミ(しかも既に腐っていた)を若気の至り=ガッツで掘り返し、食して嘔吐&下痢をしただけです(苦笑)。むろんその事件以来、庭に生ゴミを埋めた後にはその上に大きな板を載せ、その上に重い植木鉢を設置して対処した為、同じ事は二度と起こりませんでした(注:現在生ゴミ処理のこの方法は行っていません・・・笑)。

この10年間、私の食事中は一切、自分の皿から食べ物を与えた事はありませんが(これは今も全員に同じ躾けをしています)、その皿の中にアンブロシアさんも貰う事のある同じ食材が入っているという事を、嗅覚で知る彼女は、私の食事中ずっと、傍を離れないイヌでした。ラブラドール・レトリーバーですから『食欲』だけはとにかくスゴイ意欲を持っていたようです。これは5~6歳頃まで「もしかしたら・・・?貰えるかもしれないし??・・・でも貰えないかもしれないし・・・・。。。」という淡い期待♪に変わるまでの間、ずっとキラキラおめめ&床まで垂れ下がるヨダレと『強い期待♪』を持っていたのも確かです。

そんな色々貰っていたアンブロシアさんの食生活に転機が訪れたのは6歳を過ぎた頃の、今から4年ほど前、エンデュミオン(オーストラリアン・シェパード♂7歳半)を保護した時からです。それまでの間に迎えていたルナちん(ミニチュア・シュナウザー♀7歳半)と、その息子アルキメデス(ミニチュア・シュナウザー♂4歳)達2匹も、特に健康状態に問題は無く、先住犬アンブロシアさんと共に、色々あれこれ食材を貰って暮らしていたのでした。

エンデュミオンは、ブリーダーに遺棄された犬でした。遺棄したブリーダーの元では、ドライフードは封を開けたまま軒下に置かれており、酸化しているかもしれないモノを与えられていたと思われました。また、与えていた量が必須量であったとは考え難く、明らかに少ない量=死なない程度に貰っていた様子でもありました(これは後日そのブリーダーを数回に渡って見学に訪れた際に目にした情景です)。また遺棄された期間=放浪していた期間が長かった様子でもある為に、より空腹期間が長く、保護時は極度の貧血でもあり、排泄される便からは砂や枝の様なものだけがしばらくの間出ていたのです。

その状態は、かなり極限だったと思われ、元々繊細でナイーブな神経の彼にとってはよりダメージも大きかったと思われました。

Part,1&2でお話しした通り、彼の体質改善には長期間を要したのです。この時私はイヌに与えるフードの大切さを改めて考え直すキッカケを持つことになりました。アンブロシアさんを迎えた10年前の日本では、近年ほどのフードのメーカー数も無く、成犬用とか老犬用といったフードの種類も少なかったのです。当時の国産の子犬用ドッグ・ミルクにしてもまだ品質は今ほどでは無く、国産のものは溶かし難く、ダマになり易い品質でした。当時あれこれ試した結果、英国製のドッグ・ミルクに辿り着き、それを箱で購入するのも四苦八苦といった状況で、質の良いものを求めるのは当時は難しかったのです。

それから数年後、ようやく様々なメーカーのものを店頭で選ぶ事のできる時代が訪れ、情報も得やすくなり、今に至ります。そうした経緯を経た私が『手作りフード』を作るならば、もしくはその為に食材を選ぶ参考書にしたい書物は、上記にあげた書籍です。昨今は様々な『手作りフード』などの書物を見つける事が容易ですが、基本的な部分を知るにはこの本は最適な本であると思うからです。

もちろんこの本だけでなく、ホリスティック・ケアーという視点から考えれば、こちらの本も併用した上で行いたいと思います。ホリスティック・ケアーの視点からフードに混ぜて与えるサプリメントをより詳しく知る事もできる上、より安全性の高いものを検討しやすく、また嗜好といった観点からも代替品を選択する参考にもなるからです。それは、以前からお勧めしている「ペットのためのハーブ大百科」。ペットと限定している題名ですが、内容はハーブをより詳しく知りたい&学びたい方向けですから、ハーブにより興味のある方のバイブルになると思います。育て方や入手の仕方に至るまで丁寧な記述があり、疾患によっては不向きである、疾患によってはこちらのハーブで代替した方が良いなどと言った、臨床データを元にした文章が記載されています。また巻末には日本国内でホリスティック・ケアーを行っている動物病院などの一覧もあるすぐれもの。高価ですが、充実した内容の1冊です。

さて『手作りフード』・・・、実は私もとっても試してみたかった形態でもあります。断念した理由は先に述べた通り、様々な状態のイヌ達に合わせて毎日&毎食の用意する事が困難だからです。でも、もし少ない頭数であれば、何時かは試したいとも思います。ですから、今現在挑戦している方々がおられるのを尊敬してしまいます。愛する愛犬のため、愛猫の為にも、是非ともこれからも引き続き頑張って下さい!!!

しかし『手作りフード』を作ってなど居られない、お忙しい貴方!そこまで小まめな事は苦手だ!とおっしゃる貴方!気にしないで下さいませ(笑)。だって『手作りフード』をつくってあげないから愛情不足だ・・・なんて事はけして無いのですから♪しかし、こういう簡単な事ならそんな貴方にも出来ると思います。

例えば・・・散歩で雑草を食したがる子には、野菜を与えても良いかもしれません。メインはドライ・フードだけど、ご褒美みたいな形で、野菜や果物をあげても良いと私は思っています。でも、個体差があって、好まないモノや、体質的に合わない食材もありますから、『手作りフード』にされる方も、ご褒美のオヤツとして野菜や果物を与える方も、ご自身の愛犬や愛猫の健康状態を良く把握した上で行って下さいね。必ず排泄状態や、嘔吐の有無を良く確認しましょう。また、食材を一度に何種類も与えるよりは、現在与えても特に問題の無いフードの上に、一品ずつ食材を長期間に渡って試しつつ増やす方法(又は食事時とは別のタイミングで一品だけ与える方法)で試し、その食材を消化吸収できるのか?を把握すると、比較的容易に判断できるというコメントも付け加えておきます。もちろん、カロリー・オーバー(又は不足)にならない様に気を付けて下さいね。

また現在、健康状態に何らかの心配事があって食生活を改善させようと検討されている方は、必ず獣医師さんに相談した上でアドバイスに従って下さい。そうした場合には病院食が最も簡単な解決策かもしれませんから。病院で処方される病院食はかなり高価ですが、治療費や薬代が延々続く事を考えると、長い目で見た場合その高価な病院食のみを与えた方が結果、安上がりであるとも考えられますので。

どれもこれも面倒くさいなぁ~~~とお考えの貴方は、年齢に適した&品質の安定した良質のドライ・フードのみを与えていれば、総体的にトラブルも少なく、体調不良の際の判断も容易になるという事が言えますから、それを維持し続けていれば良いのではないでしょうか?実際には、私自身もこの最後の方法を選んでいると言っても過言ではありませんから(笑)。

最もシンプルな一言で結論を出すのであれば・・・・・

『1kg辺りで、1000円以上するドライフード』

面倒な方はこれを覚えておいて下さい。この言葉は、私が10年前にアンブロシアさんのブリーダーさんから直々に教わった言葉です。『1kg=1000円(定価で)』当時、これに値し、かつ購入が容易であったドライフードは、サイエンスさんや、ユカヌバ&アイムスさんなどでした。これは現代の日本でも、田舎暮らしをしている場合には全く同じ事が言えるでしょう。何故なら、田舎暮らし真っ最中の私は、ソリッド・ゴールドを店頭で見つけた事は無く、未だに通販で購入しているからです。

こうした土地柄や購入手段を考慮した場合に、『1kg=1000円』という一言は、参考になると思います。これはあくまでも、細かい事に苦手な方へのお話です。色々試したり、あれこれ世話をするのが好きな貴方は、是非ともカロリー計算から、食材の吟味、食材の適した配合などを、貴方のイヌやネコに合わせて研究&追及してみて下さい♪がんばって下さいね!

拝読下さいました貴方のフードに関するご意見を是非、お聞かせ下さいませ♪

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2005年8月18日 (木)

☆消毒☆のお話

皆さんは楽しい連休を過ごされましたか?帰省した方や、色々な所へお出かけされ、素敵な夏の思い出を作られた事と思います♪まだまだお休み!という皆さんは、どうぞ安全運転&楽しくお過ごし下さい♪数日空けた家の中のお掃除、旅から持ち帰った洗濯物や汚れ物の数々を前に、どっとお疲れ気味かもしれません。。。

さて、アンブロシア・ドッグ・ホームは、いつも通りで、帰省とか、旅行とか、お出かけ・・・なんてものとは縁は無く、いつも通りの毎日を過ごしておりました(笑)。それに、時節柄、お盆ですから、リッちゃんの初盆だと思うと、フラフラと出かけるよりも、仰々しい準備はしなくとも、心構えとしてはそのつもりで居ようと思い、お線香をあげておりました。あと半月もしないうちに、リッちゃんの四十九日もやってきますから。

また、シェルターとしてやって行こう!と思ったからには、そうしたレジャーとは無縁であっても当然の事だと思ってもいます。こういった活動をする場合には、ボランティアさんの人数がよほど多く集まらない限り、自分が休む暇などは作れないでしょうからね。でも、それを苦痛だとか寂しいとか、つまらない・・・と感じた事は不思議に、ほとんど無いんです。それほどイヌが好き・・・という事よりも、それほど忙しい・・・という方が、より現実的みたいですから(爆)。

それからもう一つ、リゾート地に近いこの場所で暮らし始めてからというもの、GWやその他の連休の頃に、家の前の国道をせっせと走りぬけるレジャー車&バイクの数の多さに驚くばかりで「みなさん、ご苦労さま~~~(感心)!」という感覚になったというのも事実だったりします。夕方の移動ラッシュ時間帯に、近隣のスーパーへ買物に出るのも一苦労だったり(笑)。なので、レジャー車のラッシュに遭遇しない時間帯に買物は済ませるとか、海水浴シーズン期間は最も近所のスーパーだけでなんとかやり過ごす・・・。といった新たな生活の智恵みたいなものが生まれたりもするんですね。近所の方々に聞いてみると、やはりこの辺りでは、この時期になると皆さんそうしている様です。

そんなレジャー車の往来を横目に、ドッグ・ホームでは大掃除&大洗濯をしていたここ数日。時節柄、衛生面を強化しておきたかったからなのです。衛生面を特に気遣いたい時期として、私は、梅雨入りから冬季に入るまでの間を特に重視しています。

コンスタントに洗濯したり、天日干しをしているイヌ達用のファブリック類ですが、アレルギー体質の子が居れば、より念入りに行った方が良いという事。また、老犬の域に達している子や、病弱な子、虚弱体質の子、免疫力の弱い子・・・・・・・・などに当たる子が居る場合にも、当たらずとも遠からずであるという事が言えるからなのです。

我が家のお洗濯は、必ず「次亜塩素酸ナトリウム=殺菌消毒剤ピューラックス」(=個別ページへリンクしています。オーヤラックスさんの主サイトは←こちらからどうぞ♪)を使用します。主にイヌ達に日々使用するタオルの消毒や、敷物として使用するマット、長座布団、フローリング中に敷き詰めたジョイントするマット・・・といったもの全てに活用しています。活用方法については、メーカーのサイト内にある「ふきん・ダスターの衛生」をご参照下さい。

  * 私からの補足アドバイス・・・・・塩素系ですので、扱いに注意する事(洗濯・付け置き中は換気する等)。また、金属製のパーツや部品などは、いずれ腐食しますのでその点を留意する事。色柄ものの生地であった場合、脱色しますので、あらかじめご注意下さい。

こうした脱色だとか、金属パーツの腐食といったリスクを負っても(メーカーさんサイトではこうした脱色&腐食に値する使用方法は推奨していません)、まだ殺菌は完璧ではないというお話しは続きます。次亜塩素酸ナトリウムは、100%全ての細菌に対応できないからなのです。ちなみに、100%のこの世の中に存在する細菌に対して万能な消毒薬は存在しない・・・と思います。多分。医療面に関して素人の私ですが、検索したり、書物を広げ調べてみれば「どうやらそうらしい。。。」という事がおのずと判ってくるものです。

ちなみに小動物内科に関して詳しい書物でもある「スモール・アニマル・インターナル・メディスン」より、一部分「飼い主の微生物安全管理」について記されている文章を以下に抜粋します。こちらのリンクからは、ハードカバーで重厚感あるものをより手軽なサイズにしたものが購入できます(価格はハードカバーの10分の1)。

ソフト・カバーと、ハード・カバーの本ではページ数が異なるかもしれませんが、私はハードカバーの第3版・1303ページより抜粋します。。。

< 飼い主の微生物安全管理 >

ヒトの生活環境下、室内飼育されている動物が他の動物、媒介物、中間宿主に接触するのを避けることが感染症を防御する最良の方法である。感染性病原体の中には飼い主に付着して、または中間宿主、運搬あるいは移動宿主によって家庭環境に運び込まれるものがある。大部分の感染は、免疫能低下あるいは免疫能正常のいずれの動物でも起こるものであるが、臨床的な疾病は免疫能の低下した動物でしばしばより重篤となる。子犬、子猫、老齢や衰弱した動物、免疫抑制疾患(例、副腎皮質機能亢進症、糖尿病)に罹患している動物、合併症が発現している動物、グルココルチコイドや細胞毒性のある薬剤で治療を受けている動物などが免疫能の低下している動物の例である。このような事例では、疾病に対する感受性が増大していることから感染病原体への曝露をさけることがとくに重要である。このような動物はまた、適切な受動免疫反応を示す可能性も低い。繁殖犬舎、動物病院、犬猫品評会、保護施設では、感染の可能性がある動物が集まるために、感染の機会が増加する。そのような場所へ動物を連れていくことをできるだけ避ける。公園のような場所は環境中で長期間生存する病原体の一般的な感染源であり、パルボウィルスはその典型的な例である。ペットを飼っている人は、感染症の危険に対する獣医師による確認がすむまでは経歴不明の新たな動物をペットのいる家庭環境に連れてくることを避けなければならない。家庭環境外の動物に触れたような場合には、自分のペットに触れる前に手を洗った方がよい。動物を飼っている人は個々の動物に最もふさわしいワクチン接種法やその他の予防医学的方法(例:通常の駆虫方法)について獣医師に相談する。

とまあ、獣医師向けの専門書にもこのような記述があるのです。何度も繰り返しますが、これは獣医師さんから、飼い主さんに向けた指導方法・・・といった文面です。また、原書は英文であり、ここに抜粋しているものは日本語に訳されたものであるという点から、原文とは表現が異なる場合や、お国柄の違いも考えられますが、国を問わず、あまり相違無いという雰囲気はお判り頂けたかと思います。

私の知る限り、この10年間だけでもパルボウィルスが発生した事、一般的に言われるケンネルコフでは無いけれども、ケンネルコフに類似した症状に掛かったイヌを数頭知っている事・・・、そうした事柄を踏まえると、けして他人事では無く、日常的に私達の周囲に潜んでいるという事が言えると思います。私の知っているそれらのケースはいずれも、公園やイヌの多く集まるスペースが感染源であった可能性が非常に高いのです。また補足しておくならば、いずれのケースも飼い主さんは日頃からかなり世話をきちんとし、管理しておられる方々ばかりであったという事実もあります。

この問題は、様々な理由がある上で発症していると私は考えています。

  • 不衛生な繁殖場でイヌを繁殖し、流通販売している(コスト削減としてイヌに経費を掛けて居ない)。
  • 不衛生なペットショップがイヌを販売している(上記同様、コスト削減としてイヌに経費を掛けて居ない)。
  • それらに値する場所を経由している事を知らずに、購入してしまうヒトが居る(表向き『安値』『優良血統』といったうたい文句で提供している為、安値に釣られて購入=そうした悪質な繁殖家にまた利益を与え商売を存続させてしまう)。
  • 衛生管理だけでなく、正しい飼育知識の無いままに、それらで感染している生体のイヌを公園デビューさせてしまう(混合ワクチンの大切さを知らなかったり、母体からの免疫力が無くなっている時期を正確に把握しておらずに連れ歩いてしまう)。
  • イヌの集まる有名な場所として知名度のある場所に、そうしたイヌを連れて行くヒトが居る(自身のイヌの健康状態を把握していなかったり、病気に対する知識が薄く、飼い主が話しに熱中して目が行き届かず、気付かない間に宿主に接触をさせたり、気付かずに宿主かもしれない他のイヌの糞尿を舐めさせてしまう。イヌが沢山居れば居るほど、飼い主もイヌも注意力が散漫になってしまう)。
  • 保護活動などにより、金銭的に行き詰まった飼い主又は知識不足により衛生管理を怠ったり、病気治療を怠ってしまい、多頭飼育現場崩壊などにより保護された生体が宿主である場合がある(これは今の所、永遠の課題にも思われる。解決するには先ず保護する生体がこれほどの数でなくなる=安易に購入するヒトが減る事。またカワイソウという気持ちだけでなく、知識を増やしつつの保護活動&多頭飼育を試みる事。保護活動ではなく、飼い主としても安易に頭数ばかりを増やさない事)。

ざっと考えただけでもこれだけの事柄が挙げられると思います。他にお気づきの方がおられましたら、↓にレス・コメント下さいませ。宜しくお願いします!

さてそんな訳で(?)、アンブロシア・ドッグ・ホームは、多頭飼育の崩壊現場・・・なんて末路を辿りたく無いのですから、日々コツコツと衛生管理を行っている訳です。冒頭のピューラックスはもとより、イヌ達専用の庭であるバック・ヤード (「夏の夕暮れ」先日撮影した画像でご覧下さい) は、台所用漂白剤 キッチンハイターを希薄して散布し、消毒を行っています。これはご近所への糞尿という匂いへの配慮もあり、保健所に問い合わせた際に推奨されたからでもある。必ずしもイヌ達の健康面で『安全』だとは断言できないが、あの塩素系独特な臭気により、一般的なヒトの感覚では「消毒している」と感じるという、電話に出た担当者の方のコメントを重視したからである。イヌ達の健康面を配慮したい私としては、イヌ達を庭に出さない夜間に一人ひっそりと庭で行う作業ですが、散布し終わった後の私自身も塩素の匂いで気分が悪くなるシロモノ・・・(涙)。

トリミング時に使いたい粉塵防御マスクとともに、毒ガスマスクも欲しいと思う今日この頃・・・(←独り言です・・・笑)。

また室内ですが、以前も少しお話している希薄したアストップを噴霧する事によって消毒を行っています。現在はネコ達専用となっているプレイルームと、彼らのおNEWのキャット・タワーや、トイレ等は、このアストップの噴霧で消毒をしています。他に室内の清掃に使用しているのは塩化ベンザルコニウム。こちらは自分の衣類やタオルを洗濯する際に使用したりもします。アストップも、塩化ベンザルコニウムも薬浴で使用しています。

一言に消毒薬と言っても、様々な用法・用途に分かれていますので、皆さんも用途やその働きを調べつつ、先ずは一つずつ使用を始めてみませんか?更に詳しくなると、市販されている「消毒・殺菌・消臭スプレー」といった類のものに、そうした成分が希薄されて含まれている事に気付くかもしれません。お手元にある商品の成分表をよ~く見てみて下さい♪私がここに挙げている消毒薬は全て希薄して使用するものですから、お値段的には1本辺りとても高そうですが、薄めて使用する事を考えると実は節約にも繋がるんです(笑)。

更に使い分けに慣れてくると、「トイレ用」とか「お風呂用」といった洗剤も、あれこれ揃えて購入する必要も無くなるかもしれませんよ♪薬剤に不慣れな方、良く判らない方は、掛かり付け獣医師さんに相談した上で、愛するワンコ&ニャンコ達の周囲で使用を開始して下さいね!

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2005年8月 7日 (日)

ドッグ・フードと食事のお話・Part,2

162-6293_img ドッグ・ホームの食事のお話しは前回にもした通り、主食として与えるフードのメーカーはソリッド・ゴールドのもの。この画像が、最近のホームでの食事である。

画面に向って左下が、園長:アンブロシアさん(ラブラドール・レトリーバー♀10歳)の食事。

右隣(画面右下)が、エンデュミオン(オーストラリアン・シェパード♂7歳)の食事。

この二つ、内容はほぼ同じで、ソリッドゴールドのプレミアム(大粒)と、ソリッドゴールド・ホリスティック・ブレンズを3:1の割合程度で混ぜたものである。サプリメントについては後ほどまとめて記述する。

次に、画面左側の真ん中は、サクラちゃん(黒柴ミックス♀生後4ヶ月位)の食事。こちらはソリッドゴールドのパピーに、ロイヤル・カナンのドッグ・ミルクをまぶしてある。

その右横は、ルナ(ミニチュア・シュナウザー♀7歳)の食事。こちらはソリッド・ゴールドのプレミアム(小粒)を使用。ただ今ルナは生理中でもある為、プレミアムのみを与えているが、生理前はプレミアム(小粒)と、ソリッド・ゴールドのホリスティック・ブレンズを少量混ぜてカロリー制限し与えていた。生理後に、またブレンドの食事に戻す予定。

更に右横(右側中央)は、アルキメデス(ミニチュア・シュナウザー♂4歳)の食事。こちらはソリッド・ゴールドのプレミアム(小粒)のみ使用。

上段左上は、ジャック(アメリカン・ピット・ブル・テリア♂2歳)の食事。こちらはソリッド・ゴールドのパピーに、ロイヤル・カナンのドッグ・ミルクをまぶしている。ピット・ブルとして筋肉質な体型を作る為(また他のイヌよりも運動メニューが多い為)、現在も内容は検討中であり、断定した結論では無いが、アレルギー体質でも問題なく与える事が可能かつ、少しでも筋肉質になれる食事内容は、今後も要検討だと思っている。

上段中央で、最も小さい食器は、故リッちゃんの仏前に供える食事。9月初旬の49日までの間は欠かさずやろうと思い、一日2回、皆の食事と共に用意し、生前与えていた順番で供えている。この食事のお下がりは、年下でもありかつ兄弟の様にじゃれあって遊んでいたジャックの胃袋に納めて貰うのが妥当かと思い、そうしている。

上段右上は、リマくん(ホワイトMIX♂推定年齢5歳位)の食事。入園当初はソリッドゴールドのプレミアム(大粒)と、ソリッドゴールドのパピーをブレンドしたものを与えていたが、人間の食事への感心の方が強く、『肉』や『チーズ』等の匂いにも反応が強い為、残飯などを貰っていた可能性が強く、ソリッド・ゴールドのフードへの感心がとても薄かった。食べ残しが増えてきたので、手術後の体調を考慮し、食いつきの良いアイムス(成犬用)に現在は変更(保護主さんの寄付して下さったフード)。カロリーを増やす為に、ロイヤル・カナンのドッグ・ミルクもまぶしてあるが、体脂肪率が正常に成り次第、食事内容はいずれソリッド・ゴールドのメニューに時間を掛けて変更する予定。

そして全員に共通して与えているサプリメントは以下のものである。

  • グルコサミン&コンドロイチン (タブレット)
  • ブルーベリー (フレッシュを冷凍したもの又は、タブレットで)
  • ソリッド・ゴールド: シーミール
  • ソリッド・ゴールド: ビーポーリン (ポーリン・パワー)
  • ソリッド・ゴールド: ピュア・ユッカ

現在は上記の5種類を混ぜて与えている。また、保護当時や興奮しやすいタイプの子には、別途、 ヒルトン・ハーブ: トランキリティ・サポート(以前はピュリファイという呼名だった)を与えている。先日までは、サクラちゃんに与えていたが、最近改善された様子が伺えるので現在は与えるのを一端中止している。

さて、どうして私がソリッド・ゴールドに拘るのか?それは以前にも記述した通り、保護イヌ達は体調に問題がある子が多いという事である。ソリッド・ゴールドさんの営業セールスでもしているかの様に、こうした文章になってしまうには、実は他にも理由があるのである。

その理由とは、「同じ釜のメシ」を食べ、そして『仲間』であるという意識を芽生えさせたいという願いも込めてあるのだ。同じエサを与えられる2匹のイヌは、互いに互いを仲間として認め合い易いもの。だが、いかなる理由(パピー犬とシニア犬という組み合わせ等)であれど、異なる食べ物を同じ飼い主から与えられればイヌ達は「不公平」を感じる事もあれば、自分の食事の方が例え内容物が何であれ、イヌの嗜好品として嗅覚に強く訴え、食欲増進するのに有利な食事だと思ってしまえば、その食事を貰っているイヌは自らを『有利な立場』に居るのだと誤解を招いてしまう場合もあるのだ。

いわゆる、年功序列に亀裂を生じる要因を与えてしまう場合があるという事。そうした事柄を考慮した上で、私は全てのイヌに与えるフードを統一しているのである。もしも新たなフードを保護イヌの為に追加する事があるとすれば、こうした方法を取るのである。

先住犬達の食事内容は従来通りに用意し、新たな保護イヌの食事も上記の画像通り、皆のモノと同様に並べて用意する。そして、それぞれの食器に入っているフードの粒を数粒ずつ交換するのである。面倒な作業ではあるが、彼らの嗅覚を持ってすれば、たった数粒であっても同じフードが入っている・・・という感覚になれるらしく、今までこの手法を取ってきた上で、グレたりスネたりする子は居なかった。

その食器を与えた瞬間は、数粒(微量)しか入っていない為に、いつもの同じフードじゃない!という顔をする子も居るのだが、食べている様子を見ていると「あらっ?自分のにも入ってる♪」という表情を見せるのである。毎日じっくり観察していると、そうした様子は明らかに見て取れるものだ。確実に気付かせてやるには、混ぜ込むよりも、上に載せる様にしてやると最も気付き易い様子。

何故私がこんな事に拘るのか?それは、10歳のアンブロシアさんが、ラブなだけに、そうした食べ物に関しては以前から特に敏感だからである(爆)。他の子にパピーのフードを使用する場合には、数粒だけ老犬のアンブロシアさんにも与えたり、ドッグ・ミルクを使用する場合にも、ほんの一つまみだけを香り付け程度に入れたり・・・という配慮をするのだ。すると98%以上の内容物がいつも通りのものであっても「なんか何時もとちょっとちがぁ~う♪♪♪」といった具合に、ご機嫌で(相変わらずの食欲で)ご満悦そうに平らげている。

もしうっかり他の子に与えているものを入れ忘れると「えぇぇぇ~~~~、なんかぁ、アタシのにぃ、入ってなぁ~いぃ~。。。」と、私を恨めしそうに振り返る『食』への執着心・・・・・・・・・(苦笑)。

そんなこんなで、私は最も「手の抜ける」「楽」な方法を選ぶ為に、同じメーカーのフードを全員に使い分けるという手法を取っているのである。私の所の様に種類別に揃っていれば、年齢的に他のものに変えたい場合や、体調によって異なるものを与えたい場合にも、ほとんどの種類が揃っている為に、気楽に素早く行う事も出来、かつ新たな保護イヌが入園してきても即座に対応ができるという利点があるからでもある。

『同じ釜のメシ』を食し・・・こうして保護イヌ達は、少しずつ時間を掛けてホームの一員として「郷に入れば郷に従い」様々なルールを見て学び、接して覚える姿勢を持つ様になるのだ。しかしその『郷に入る』までの間、それが実は彼ら保護イヌ達にとって、とても大変な事なのである。今までの生活とは180度異なる生活を始めるという子も居れば、そこまで異ならない程度の生活の変化程度で良い子もいる訳だからだ。

今まで自分では自分の生きる道はコレであると信じてきたものを『全寮制』の学校に入った事により、そうではない部分があるのだ・・・とカルチャー・ショックを受ける体験と似ているだろう。その場合、内向的な子や繊細な子はストレスにより下痢をする場合もある。ストレスによりヒステリックになる子も居る。ストレスにより反抗的になる子も居る。皆、様々だ。

彼らイヌは人間よりはシンプルな生き物だけど、こうした一面もしっかり持っているのである。そうした事から、食事内容というもの、食生活というものは、とても重要な位置を占めるという事。

余談だが、ご近所の方にこう言われた事がある。「これだけ居ると食事が大変ね~。残飯あげてるの?」と。田舎では残飯=イヌの食事であるという考えは今も大半を占める。確かに大家族であれば、残飯の量も多い事だろう。しかし、如何せん私は一人暮らしである。一人分の食事だからワンコ7匹分+ネコ2匹分もの残飯を排出する事は、逆立ちしても困難な技である。むしろイヌ用の手作りフードでも丁寧に作って、彼らのその残飯を私が分けて貰った方が妥当であろう(爆)。まぁ、アンブロシアさんがご健在で居る限り、私に彼らからの残飯が回ってくるとも思えないが・・・(笑)。

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2005年7月29日 (金)

ドッグ・フードと食事のお話・Part,1

今日はリマ君の退院である。午前中に迎えに行こうかと思ったが、宅配便が幾つかまとめて到着するので、午後から行く事にする。その宅配便とは、ドッグフードなど、全てイヌ達のもの。本日到着したものは・・・、

  1. ソリッドゴールド・ホリスティックブレンズ 50ポンド・・・17,850円
  2. 馬のアキレス(オヤツのガム)   200gX5パック・・・6,300円
  3. ヒルトンハーブ・トランキリティーサポート(サプリメント) 125g・・・5,040円
  4. ソリッドゴールド・プレミアムフントフラッケン 50ポンド・・・14,700円
  5. ソリッドゴールド・パピーフラッケン 50ポンド ・・・15,078円
  6. ロイヤルカナン・ファーストエイジミルク(ドッグ・ミルク) 2kg ・・・8,085円
  7. ソリッドゴールド・シーミール(サプリメント) 115ml ・・・1,050円
  8. ソリッドゴールド・ポーリンパワー(サプリメント) 115ml ・・・1,649円
  9. ソリッドゴールド・サン・ゴールド(サプリメント) 115ml ・・・1,050円
  10. ソリッドゴールド・フントフラッケン 20ポンド ・・・6,930円
  11. ソリッドグールド・ホリスティックブレンズ 20ポンドX2箱 ・・・16,590円

以上、代引き手数料込み&会員割引含めて・・・・・、合計 89,019円のお買物となった(滝汗)。

以上のものが、一か月分という事では無い。また、今回はトライアルに行く子が居るかもしれないし、まだ判らない・・・という事で、日頃消費するものを多めに頼んだ事もある。

保護活動で高価なフードやサプリメントを与えているなんて、自滅行為とも言えるのだが(イヌ達の為に自身は節約に励んでいますが)、こうしているには、実は訳があるのだ。

4年前に保護をしたエンデュミオンが、私の保護した中で最も健康状態が悪かった事から始まったのである。それまで私のイヌ達が、食べて嘔吐したり下痢をする事は無く、犬用のものであれば、快食快便で長年を過ごして来た。その当時与えていたフードと言えば、ユカヌバさんのものや、サイエンスダイエットさんのもの・・・と、一般的なフードでもあったのだが、エンデュミオンはそれらを与えると、嘔吐&下痢をしていたのである。

イヌの消化器官、とくに腸は、およそ一ヶ月間ほどの期間を掛け、与えられているフードにじっくりと慣れて行くといわれているが、極度の貧血や栄養失調のエンデュミオンはそれ所では無かったのである。先ずは消化器官が弱っているという原因も大きく、慣れる・慣らす以前の問題だったのだ。

そこで友人が使用しているソリッドゴールドに注目をしたのである。その方は愛玩犬タイプのイヌを数頭飼育しており、ラブラドールやミニ・シュナに比べて遥かに身体への配慮が必要なそのイヌ達が、そのフードに換えた後、皮膚や消化器官のトラブルが激減したという実証が既にあったのだ。

ソリッドゴールドにはサプリメントも多々あり、大量消費するであろう私の所であれば、個人輸入をして大型サイズで安く購入する事も可能であった。

そうしてエンデュミオンの保護後、彼の体質改善、ホリスティックケアーを高価なフードとサプリメントにより続けたのである。最初は痛んでいた被毛も、いつしか美しくなり、なかなか消化吸収しなかった体質も、今ではすっかり改善されている。

そうした実体験があるという事、またそうした良質なモノをウチの子とか保護した子といった隔たりを作らずに日々与え続けたいとういう事、他にはほとんど食べ物を与えないという事から、フードだけは全員統一してソリッドゴールドにしているのだ。

同じメーカーのものを使い分ける場合には、メリットもある。パピー、アダルト、シニアと種類は異なっても内容に大差が無い為、イヌ達が「あっちの方が美味しそう~~~!」とダダを捏ねる確立も低く、匂いを誤魔化しやすいという利点がある。

最初はなんて高いんだろうか・・・と、お金が掛かる事を恨めしく思った事もある(苦笑)。しかしエンデュミオンの吐く姿、下痢をする姿を見ていたら、目には見えないし即座に結論が出なくても、地道に続けよう・・・と、自分に言い聞かせてきた。

しかし高価なフードにしたお陰で、経費削減&無駄な食べ物を与えない事にし、オヤツはほとんど購入する事を無くし、その結果、全員がトラブルの少ない体質を保てているのだと思われる。アレルギー体質のジャック(アメリカン・ピット・ブル・テリア♂)だって、ソリッドゴールドのフード&サプリメントの効果により、保護時以来、アレルギー性の湿疹はほとんど全く出ていないのだ。いや、トリのから揚げを盗み食いしてトリ肉アレルギーにより湿疹が出た事はあったけど、それ以外には本当に無いのである。

もしも貴方の愛犬が、下痢や嘔吐、又は湿疹を度々起し、その度に動物病院で飲み薬を処方されているのであれば、今一度、食事内容を見直す事を私はお勧めします。高価なフードやサプリメントが伊達に高い訳ではないという事を、私は知っているから。それと、エンデュミオンを保護した4年前、アンブロシアさんは6歳だったのだが、その頃から共にそうしたフードとサプリメントへと食事内容を切り替えたお陰なのか?10歳になった今年も、美しくそして、足腰も丈夫でお元気でもある。

人間も同じだが、良質の食物を摂取していれば、体調を崩したり、アレルギーにはなり難いものである。ジャンクフードやインスタント物ばかりを食べていると、風邪を引きやすかったり、体調を崩しやすく、アレルギーにもなりやすい。。。それと同じ事が、彼らイヌ達の食生活にも言えるという事。

そんな理由から、私は自分に関する事の節約に日々勤めつつ、イヌ達の食事は日々安定した供給が出来る様にしているのだ(苦笑)。・・・・・そうそう、私は消してソリッドゴールドさんの営業ではありません。あくまでも一、消費者です(笑)。

また、オヤツとして与えているものは上記にもある様に、馬のアキレス(←これぞ高価なので、ごくたまに購入)、又はウシのヒヅメです。ジャックのアレルギーが発覚するまでの間は、ブタミミも与えていたのですが、ジャックは豚肉アレルギーもある為、あげられなくなりました。ある日、購入して保存していたブタミミを他の子達に消費しきって貰おうと、与える際、ジャックにも小さく切った一片を与えたのですが、数時間後、案の定嘔吐を繰り返し、とても気分が悪そうになってしまい、反省した・・・という事がありました。それ以来、ブタで作られたモノも一切買わなくなってしまったのです(苦笑)。

保護イヌ達は、それぞれ通常に飼育されているイヌ達よりも、健康状態に問題がある子が多い為、高価ではありますが、私は良質なフードとサプリメントで、彼ら自身の自然治癒力を高め、体質を改善したいと思っています。

「イヌ用って書いてあるのに、どうして与えてはいけないんですか?」

そんな質問を受けた事がありますが、先に述べた様に、イヌの消化器官はその食べ物を上手く消化する様になるまでに、一ヶ月間掛けて慣れるのです。また、裏面の成分や主原料などの表記を良く見てみて下さい。メーカーによっては、「主に○○」といったアバウトな表示であったりします。主に・・・という事は、他にも何かが含まれているという事です。添加物にも様々なものがあり、それらを体内で蓄積した結果、疾病を発症する事も起こりうるのです。ですから「安い!」「パッケージがカワイイ!」「宣伝広告で見た!」なんて理由だけでそうしたものを買い与えない事。これが、余計な治療費を生み出す可能性もあるのですから。

「うちの子はすぐに飽きちゃって、同じフードを食べないから、時々別のフードに切り替えます。」

これも先の通り、一ヶ月ごとにフードを切り替えたりしてしまっては、いつまで経ってもそのフードに慣れず、むしろ消化器官の免疫力を弱めてしまう可能性もあるのです。飽きちゃって食べないのであれば、威厳を持って食べさせる様に勤めるべきなのです。こちらもそうして繰り返した結果、原因がはっきりしないまま動物病院のお世話になる事も十分に有り得ます。

さてジャックも色々な食べ物を貰っていた子でしたから、ドッグフードを与え続けた一ヶ月後位から、ハンストをする様になりました。

「たまには骨付き肉をよこせよなぁ~。シケてんな、ここん家のメシはよぉ~。」

ならば食べなくても宜しい!と、10分経っても食べない場合には、食事は撤去します。これを根気良く続けるのです。根負けした方が彼らイヌにとっては「優位」に立っている存在だと解釈されるからには、オヤツも一切無くします(この場合、ヒトが根負けすればイヌをアルファシンドロームにしてしまいます!)。与えられる食物がドッグフードだけという状況になれば、飼い主が根負けをしない限りイヌは食べる様になるのです。むろん、その他の体調などは十分考慮して下さい。心配ごとや不明な点があれば、獣医師に健康状態を診断して頂いた上で行う方がベストです。

親の心子知らず・・・で、厳選したフードですら食べ残したりします。でも、諦めないでがんばりましょう。イヌと長い年月を楽しく共に暮らす為の、大切な事。基本中の基本とも言える事が、この食生活ですから。

アンブロシア・ドッグ・ホームでは、ドッグ・フードはケチりません。良質なもので体質を改善させ、通常の暮らしが可能になる様に、ケアーを行います。オヤツやその他の食べ物にも、里親さんと暮らすという状況を踏まえた上で、なるべく余計な食べ物を与えない様にし、悪食がある場合にはその面の躾け直しもしております。保護イヌ達に掛かる経費で最も大きな割合を占めるものは、医療費と食費、この2点です。医療費を正しく削減する為には、私はこの食事による体質改善は大切な事だと認識しております。ご寄付及び、ご協力下さいます皆様、どうぞご理解を宜しくお願い致します。

「我が家の子にも、そんな高価なものは与えていない!」

そう思われた方は是非、これを機会に、ご愛犬の食生活の内容を改めてご検討してあげて下さい。シニア犬になる頃に、その差が歴然としてくるという事を、私は存じておりますので、是非ともご愛犬の健康を先に優先してあげて下さいませ。重ねまして宜しくお願い致します。

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2005年5月22日 (日)

成犬を迎える時・・・

昨日のリッちゃんの里親を募集する記述を読み返しつつ、一つ大切な事を思い出した。いつもこれは記述をしようと考えつつ、日々の忙しさに追われては先延ばしになっていた事柄である。

私は、よりにもよって実の姉に

「成犬になっているイヌの上に、あなたの家で何ヶ月も飼われていたら、うちに来たってなつかないんじゃない!?」

と断言された事があるという事。私がエンデュミオンを保護した時からこういった事を行っているにも係らず、あまり興味も無く、元々趣味思考の異なる姉妹なだけに、比較的身近で見知っていてもそんな事を言われてしまったのだった(苦笑)。しかし彼女にそう言われたお陰で「これは大切な事だ」と考えたのである。そこで普段から私が以下の様な視点で自分の保護活動を捉えており、彼女にもそう説明をしたという事を記しておきたいと思う。

「イヌを飼おうと思ったら・・・」イヌを入手する手段は色々とある。

  1. ブリーダーさんやペットショップ、インターネットショッピングなどで、『こいぬ』を入手する。
  2. 里親募集をしている所から、『こいぬ』『成犬』を入手する。
  3. 友人・知人の所で個人繁殖をした、『こいぬ』を入手する。

等が主に考えられると思う。ドコで入手する事が理想的な手段であるか?についてはまたの機会にしたいと思う。ここでは、『こいぬ』を飼うか?『成犬』を飼うか?という事を記したい。

『こいぬ』を飼った場合に考えられるメリットとデメリット

  1. 幼くて愛らしい姿をしばらくの間、見ることができる。だがその代わり当然だが、離乳期には日に3~4回の離乳食を与えなくてはならない。その後も徐々に回数を減らし、最終的には日に1~2回の食事を与える。また月齢を考慮すれば、飼い主は母犬の代わりを務めなくてはならい。時には兄弟姉妹の代わりも必要となってくる。また社会性を学ばせる事も飼い主の務めとなる(パピー・クラス等に入学するなど)。
  2. 幼い時に入手している為、成犬に成長した際の実際の顔つき、全体のシルエット、体重、大きさ、正確な毛色、模様の入り具合などが、完全には判別し難い。その為、成犬になってから予測していた体重や大きさを上回ったり(例:ダックスで言えば、カニヘン、ミニチュア等と聞かされていても実際に成長をしたら異なっているケースは多々ある)という事。
  3. 幼い間に入手している為、完全に検査をしてもまだ明確にはならないので、先天性の疾患を持っているイヌであっても後になって発覚するケースもある(例:先天性の股関節形成不全などは、生後半年位まで成長していなくては断定できない検査である)。
  4. 飼った時からすぐに共同生活をする為に必要な「躾け」をしていかなくてはならない(トイレ・噛み癖・吠え癖などなど)。

  5. 多くの場合には、仔犬の個体差による性格や性質がまだ把握されていないまま迎え入れる事になる。その犬種の性質を正確に把握できていない場合はさらに最悪ともなり、よって迎え入れた後々(半年から一年経ってからでも起こりうる)に「こんはハズでは無かった!」と飼育を断念したくなり、手放す結果を招く事になってしまう。

  6. そのまま飼育を存続したとしても、室内飼育をしていたイヌを戸外で飼育する様にイヌへの待遇が悪くなり、益々、意思の疎通が難しくなるという事態を招く。

  7. そんな状況に陥って、「うちのは(何もできない)バカなんです」と言い表す様になって、はたまた他人さまに危害を加える(うなる・噛み付くなど)様なイヌになってしまっても、仔犬の頃から飼っていたので、幸いにも共に暮らす家族には危害を加えないままでいる。

『成犬』を飼った場合に考えられるメリットとデメリット

* ただし、成犬の場合とは「ドコかでヒトの手によって飼育されてきた場合についてのケースです。現代では非常にまれになりましたが、野良犬のケースは必ずしも当てはまりません。

  1. 幼い頃・愛らしい頃の姿を見る事はできないが、既に成犬になっているので、『こいぬ』のケースと比べると容姿は明確に判る。また離乳食の様に一日に何度も食事を与える必要も無い。体重や大きさ、毛色なども見たまま、そのものという事。よって散歩などで引きずられる程に大きいのか?という事はその場で判断できる(自分がそのイヌをウエイト的に扱えるか否かがはっきりする)。その為、後になって驚いたり、がっかりする等の確立は非常に低い。
  2. 里親募集をしているボランティアさん達によって内容は異なるが、基本的な躾けをしてある事が多い。その為、一からイロハを教えなくても良い事がある。
  3. 里親募集を行うボランティアさんの接し方の度合いにもよって異なるが、おおよその性格やクセが既にはっきりと判っている。よって個々の家庭で対処できるクセであるか否かも迎え入れる前に明確に判る。
  4. 先天性の疾患を持っているか否かは、既に明確になるので検査をすればすぐにはっきりする。既に検査を行い、治療を施している場合もある。よって後になって驚く様な疾患を発見する確立は低く、また判っている疾患についての対応方法や必要経費も予測した上で迎え入れる事ができる。
  5. 個体差による身体の大きさや、必要な被毛の手入れ、必要な飼育手法が既に明確になっているので、『こいぬ』を飼うよりも四苦八苦は極端に少ない。
  6. これから『こいぬ』の成長&躾けという数年に及ぶ期間を過ごす必要が無く、忍耐力やそうした時間のあまり取れない家族にとっては、基本的な躾けや社会勉強を済ませてある「成犬」を迎える事は「こいぬ」を迎えるよりも遥かに楽である。
  7. ご自身がある程度の年齢になっていて犬と暮らしたくても「こいぬ」からイヌを飼っていく体力は無く、また自身の年齢と比較した場合には「こいぬ」よりも「成犬」であれば短い期間でも充実したイヌとの日々を送るという選択も可能になってくる。もう高齢だから、自分が先に逝ってイヌが残ってはカワイソウだという考えで「イヌと暮らす」事を必ずしも諦めなくても良いという事。

以上が『こいぬ』又は『成犬』を飼った(飼う)際に発生すると思われるメリットとデメリットである。デメリットとは呼んでいるが、ご自身が『デメリット』と思われる部分を、ご自身の今居る愛犬に対して感じている部分がもしもあれば、是非とも克服できるものはあの手この手で克服して頂きたいと思う。イヌと共に暮らす上で発生するそれらを私は「それらを克服・習得しようとする事で、己自身が常に成長させてもらっている」と考えている。これからイヌを新たに迎えられる方にも、ぜひ覚えておいて頂きたい。

さて、私自身の保護活動は、新たに保護をした子=『成犬』と正面切って向き合う事から始まっている。だがしかし虐待や飼育放棄により、保護当初は数々のトラウマを持つイヌは多い。これらはヒト科の生き物の心理学について記述される書物を参考にすると、その理由も事情も目の前にしているイヌを通して浮き彫りになってくる。いわゆる私が保護をしたイヌ達は主に「ヒトを信頼できない!!!」と、心の中で叫んでいる状態のイヌ達であるという事だ。そんな彼らに「私の事は信じなさい!」と話して聞かせてみた所で通じる訳はない。例えば言葉は通じる人間同士であっても、それ程までに傷付いた心にはすぐには届かないメッセージとなる。ヒトの場合にも、イヌの場合にも、先ずは癒し、そして信頼の回復から始める必要がある。

極端な例ではあるがヒト科の事で記述されている書物をご紹介したい。『“It”(それ)と呼ばれた子 幼年期 』『“It”(それ)と呼ばれた子―少年期ロストボーイ』『 “It”(それ)と呼ばれた子―完結編さよなら“It” 』を参考までにご興味ある方は読んでみて頂きたい。合わせて『 毒になる親―一生苦しむ子供 』も読んで頂けると、更に異なる視点での理解が深まるかと、私は思います。いずれも私のお勧め書籍です。

アメリカやイギリスのイヌの保護施設では、この様なヒトの事を記した心理学の書物を「全く無縁のもの」として捉えてはいない様である。それは右にあるおすすめ書籍にもある『ドッグ・シェルター―犬と少年たちの再出航(たびだち) 』を読んでいると切々と感じられる。アメリカの少年院で実際に行われているそのプログラムの詳細を読めばご理解頂けると思う。保護された傷付いたイヌと、悲惨な家庭で育ち犯罪へと足を踏み入れてしまった少年とが、正直に向き合い、そして互いを見つめ合いながら成長してく様を読めば一目瞭然であろう。

ヒトもイヌも感情を持っている。ヒトもイヌも同じ生き物である。ただし違いは勿論ある。それはイヌはヒトよりも純粋である為、こうしたトラウマを克服し、躾けを改められれば「再出発」を容易にやってのける前向きさを持っているという事である。これはアカネさんがトライアル開始の為に、里親さん宅に到着したその瞬間から体現してみせてくれた事だった。私の所では最も短い期間のリハビリだったにも係らず、他の様々な要因もプラスして(幸福行き片道切符をご参照下さい)到着したその場で「ここはワタクシの家ですから。」と当たり前の様に振舞って見せたのだ。事前に私の所で面会はしていた先住犬の子が居るけれど、アカネさんは堂々と自分らしく振舞ってみせる。後日の里親さん曰く「不自然さが見受けられない!」との感想。

改めて理想としていた形がそうしてアカネさんによって明らかにされたお陰で、だからこそ、保護をした子達を、本来のその子の生き生き&ノビノビとした生き方に戻る手伝いを存続しようと思う。保護した子達が里親さんと巡り逢うまでの間。彼らが『幸福行きの片道チケット』を手にして私の所を選んで来たのであれば、なおの事。社会性を学び直し、トラウマを克服し、誤った躾けを改めて行く様に。そして「普通のお家の、普通のワンコ」としてすぐにでも再スタートが出来るだけの状態まで変化を遂げる彼ら。

「成犬になっているイヌの上に、あなたの家で何ヶ月も飼われていたら、うちに来たってなつかないんじゃない!?」

姉には悪いが、これは愚問である。皆さんはもうお気づきになられたであろうか?そう、今私の所に居て、里親を募集しているイヌ達は、全て『