2005年12月 8日 (木)

Non Stop!~幸福行き片道切符~チワワ君編

一時預かりで仮の卒園をしたチワワ君のその後は、以下である。預かり家庭での画像をご紹介しつつ記します。

051204 私の友人家族の中で、ほとんど戸惑う事も無く当たり前の様に暮らしているチワワ君は、先輩ワンコ達にトイレの場所も教えて貰い、今ではある程度のリードをしただけでトイレの失敗はほとんど無い様子。もっとも、友人家族がチワワ君の排泄する頃合を見計らって、あらかじめ誘導もしているからでもある。今では、オシッコをして褒められ、ウンチをして褒められ・・・そんな日々を送っている。

チワワ君は1歳未満でもあった為、仔犬を迎え入れる時と、何ら接し方は変わらない。この点ではイヌに少し慣れているヒトなら、誰にとっても今までの生活習慣を改めるという難しさは少ないのだが、その後も健康状態を良く観察し続けている友人家族は、現在そうした健康上の新たな問題を更に見極め、対策措置を取っている。

疾病に関しては費用はかさむ。内容によっては、将来、益々かさむもの。

051208_3 チワワ君に関してはこの辺りの見極めが、現在幼いが為に、今後、後々、成犬から老犬になる辺りで発生する可能性が高いという事が、ドッグ・ホームに居た時点である程度明確だった。

それは大切な成長期に、必要な栄養を摂取していない可能性があるという事から始まる。1歳を越えていない、まだ成長の途中である今、少しでもそれらを取り戻す為の徹底した栄養管理と、関節を配慮する適した運動が必要である。

いわゆる極度の栄養失調だった為、運動不足だからと、いきなり沢山食べさせて、筋力も衰えているからといって、いきなり運動を増やせば良いという訳では無いという事である。その兼ね合いや、配分、全て細やかな配慮が必要になってくる。

051208_1 そんな繊細な管理が、友人宅では日々繰り返されている。

先ず不足している栄養を付け、体力を付ける為に、預かり先ではソリッド・ゴールドのフード、サプルメント、ゴート・ミルク等を日々与えられ、より消化吸収の効率を計るべく食事の回数を3回に分けている。そんな管理のお陰で、これらの画像の通り、チワワ君は保護当初とはうって変わってアバラ骨が何処へやら・・・(笑)。

お外へ散歩に出る練習も行っているとの事だが、やはり地面に降ろすと、足の裏が不快な様子ですぐに「抱っこ!」と慌てるらしい。栄養を付け、関節の管理もされ、肉球に滑り止めのクリームを度々塗って貰っている今では、室内では元気に走り回っているのに、地面はまだ苦手らしい。それでも日々、ゆっくりの成長を願って、散歩(抱っこでの散歩だが・・・苦笑)に行っているチワワ君。

新しい素敵な名前を付けてもらい、もしも元の飼い主さんが現れなくても、生涯この家庭の一員として暮らす事のできる切符を持っているチワワ君。

これからも、そのお家で、大切にされ、愛されて、幸せになるんだぞ!

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2005年12月 1日 (木)

ONE WAY TICKET ~幸福行き片道切符~チワワ君編

注: 卒園というカテゴリーに分類をしているが、実際にはチワワ君はドッグ・ホームで警察署より委託でお預かりしている最中である為、仮の卒園という事を念頭にご拝読をお願い致します。

チワワ君を預かって下さるという家族・・・、いわゆる私の友人がドッグ・ホームまでチワワ君を迎えに来てくれた。本来ドッグ・ホームの里親募集では、実際のご自宅や飼育環境を確認する為に、必ず私自身が新しい家庭に送り届ける事になっているのだが、何度かお邪魔している家であり、見知っている家族である事、また保護したばかりのイヌ達が居て大変だろうという友人の好意に甘えさせて貰ったのだった。

チワワ君を迎えに来てくれた友人は、先の記事でも述べた様にトイ・サイズは私よりも遥かに熟知しており、先代のイヌも含め飼育経験も長い。その友人のチワワ君の見解を聞く事ができるのは、私の何よりの楽しみだった。

友人はチワワ君をサークル越しにそっと観察しようとしたが、チワワ君は怯える様にサークルの隅に逃げて行く。私が近づいてサークルに手を入れてみると、ニオイを察して私の手には来るのだが、そう言えば私がチワワ君を保護して連れ帰った当初数日も、そういう態度を取っていた様な記憶はまだ新しい。

もしかすると、女性が苦手???過去、人間の女性にトラウマを持ってしまったのだろうか?

いずれにしても、友人を良く見知っているアンブロシアさんを筆頭に、アルキメデスや、一度しか会った事のないジャックまでもが、「いらっしゃい!いらっしゃい♪ようこそ♪お腹でもなでる???」と、ドタバタと興奮気味でもある為、全員が落ちつくまでの間、友人はチワワ君を無理に触ろうとはせず、時を待った。

友人に初対面のグレン君ですら、友人を前にして後肢で立ち上がり「フォ~~~~~♪♪♪」の騒ぎ。ポインターのお嬢さんも、ドッグ・ホームに入園して間もないけれど、フレンドリーで甘えん坊な様子を見せる。

グレン君は老齢とか、フィラリア症とか、前立腺が多少肥大・・・・・・・だなんて事を少しも感じさせないほどの、ハイパーな元気っぷりを発揮し、サイズを問わずイヌの身体や健康を熟知している友人を驚かせた。まるで「年寄りの冷や水」なのではないか???と思ってしまう程に、ハイパーお元気なのである。

そんな彼らの騒ぎを横目に、「おめぇら、バカじゃねぇの?オレの事は、放っておいてくれよな。」という斜に構えた表情のリマ君を撫でようと友人は近づいたが、斜に構えた表情のまま「なんだよ、お前。寄ってくるんじゃねぇよ。」という顔で避ける様に距離を取り、離れるリマ君である。

そんな彼を「やはり一匹狼みたい。」であると苦笑し、構わずにそっとしておいた。

元々医療関係に従事していた友人なので、繊細で神経の細いサクラちゃんを私が補ていし、避妊手術痕の抜糸と処置を手伝って貰う。流石は経験者!手馴れていて、薬剤にも精通し、全て的確なので、本当に安心してチワワ君をお願いできるヒトだ。

ようやく来客の存在を見慣れたチワワ君を友人はサークルから出し、膝に乗せ、優しく撫でる。

チワワ特有のウルウルした目。プルプル身体を振るわせる仕草。

そんな仕草が収まる頃、身体を観察する。

やはり私が「もしや・・・」と疑っていたチワワ君の年齢がほぼ判明したのはこの時だった。

生後およそ7~8ヶ月という月齢。やはり、そうであったか。ブログには記述しなかったが、トイ・サイズに不慣れな私の予測でも、合っていたのである。

月齢が7~8ヶ月で、これほど痩せているのは、とてつもなく栄養失調であると思って良い。消化できない食べ物を貰っていたのか、それともまともに食事を貰えなかったのか?この季節、長期間に渡って真冬の山の中で放浪していたとはどうやっても考えられない為に、山で迷う(?)それとも遺棄される(?)以前から、食生活に問題があった事は明らかだった。チワワ君は、チワワにあるまじきガッツキでゴハンを瞬時に平らげるハングリーさを持っているのだ。

そして洋服を着慣れていない事。チワワでありながら冬に必要なコートも着た事が無いのか?月齢的には外出のできる年頃である。なのに何故、洋服に慣れていないのだろうか??

サークルから出されると、動きがフリーズした様になり、好奇心旺盛にサークルの周囲ですら歩き回らないのは何故なのか?やはりサークルにほとんど入りっ放しだったのか(=入れられっぱなし)?

頭部はそれ程でもないのに、撫でようと首や喉元に指を近づけると首をすくめてしまうのは、やはりビンタをされた事があるのか???いったい誰に???そんな所も撫でられた事がないの???愛玩犬なのに???

確固たる証拠は無いかもしれないが、言葉を発する事の出来ないイヌは、態度で示すもの。イヌを見れば(観察すれば)判るものだ。

友人と憤慨しつつ、愕然とする。何故、こんなにも小さな生き物にヒトは酷い事が出来るのだろうか?いや、大きくても同じなのだが、身体が小さいという事は、ほんの些細な事で命を落としかねない危険が大いにあるのに、何故大切に扱わないのだろうか。

例えば、チワワをヒトがビンタする場合と、ヒトがキング・コングに畳一枚で叩かれるのと同等程の負荷が掛かる事くらい、想像できても良さそうなモノである。ヒトがキング・コングに、例え畳一枚で叩かれても、ぶっ飛ぶ事は間違いなしである。。。

チワワ・ブームでチワワを飼って(買って)いると見受けられるヒトの中には、哀しい事にハタから見ていてそのチワワを本当に大切に思っているのだろうか?と思える行動を取るヒトが居る(必ずしも全員という意味ではない。また、チワワに限らず人気犬種となったイヌ全てに言える)。

まるでカバンからぶら下げている「キーホルダー」や、「マスコット」みたいに扱っている様に思える事があるからだ。

「キーホルダー」や「マスコット」は、どんなに愛らしくても『感情』や『命』は持っていない。まるでそういうモノを持ち歩いている・・・かの様な姿を目にすると哀しくなってしまう。そして、そういうイヌを目の当たりにすると「あの子、長生きできるのかなぁ?」「飼い主さんがいつか気付いてくれるといいねぇ。」と思うからである。

そんなチワワ・ブームの図中に、チワワ君を巻き込みたくない私の気持ち、そして受け入れ側となる万事OKの友人家族。どうやらチワワ君は至上最強の保護者と結ばれていたらしい(笑)。

山の中で、

一人ぼっちで、

良く頑張ったね。

やっぱりキミも、

ドッグ・ホームに入園して、

アクアライン経由の、

幸福行き片道切符を持っていたんだね。

元の飼い主さんが見つからなくても、

もう、大丈夫だよ。

何も、心配要らないよ。

キミには最強の保護者さんがついているんだからね。

半年経っても、

元の飼い主さんと会えなくても、

そこでそのまま暮らせるんだよ。

大切にされて、

擁護されて、

全霊で愛されて、

安心して暮らせるんだよ。

もう一人ぼっちじゃあないね。

強くて優しいお兄ちゃんもいるし、

明るく優しいお姉ちゃんもいるし、

パパやママに愛されている2匹は、

喜んでキミを愛してくれるよ。

良かったね。

もう、凍えることはないんだよ。

もう、一人ぼっちじゃあないんだよ。

もう、ひもじい思いはないんだよ。

いつも皆がキミを守ってくれるから。。。

< 後記 >

チワワ君を連れて帰宅した友人からの連絡によると、先住犬達は早速先輩犬としてチワワ君の世話をやき、家中を案内したり、ルールを教えたり、一緒に遊んだりしてくれたとの事です。そのイヌ達の声の様子を受話器越しに聞いていても、微笑ましくなる程でした。

一時的になるか、永久になるかはまだ断定できませんが、チワワ君の心身の健康を約束してくれています。ポインターちゃんが、ドッグ・ホームの前に繋がれる事が無ければありえなかったチワワ君の入園。

ポインターちゃんと毛色の似ているチワワ君。

何か、不思議な縁を感じます。やはり彼ら2匹も、来るべくしてドッグ・ホームにやって来たのでしょう。真摯な気持ちで彼らの健やかな未来を祈ります。

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2005年11月30日 (水)

幸福行き片道切符を持っていたチワワ君♪

先日警察署から預かったチワワ君は、あっという間に落ち着きを見せた。元々愛玩タイプのワンコの場合には、ヒトに全面的に依存をして生きるしか「生きる術」は無い為、こういう場合にも、落ち着くのが早いのであろう。中型犬以上のサイズのイヌや、猟犬・・・といったタイプのイヌであった場合、ヒトに全面的に依存をしていなくても、リマ君の様に放任な飼育をされてきたワンコであれば、当のイヌなりに「生きる術」を確立し、良し悪しはともかく、それなりに生き伸びる事ができる為、チワワ君の様に、提供された環境にすんなり落ち着く事は難しいのである(リマ君とオリエンテーリング参照)。

チワワ君は、保護当夜と翌日頃まで、『レンジでゆたぽん(白元さんのサイトへジャンプします♪)』を二つ底面に入れたカマクラ型のベットに入ってぐっすり眠っている事が多かった。脂肪が少なく、栄養失調である為、暖を取る事が出来た今、とにかく身体を休めていたのだろう。

しかし、身体が温まり、食事もトイ・サイズのイヌにあるまじき(笑)がっつき方で平らげていたチワワ君は、あっという間に元気は取り戻した様子。

2日目頃から、食事を用意し始めると・・・・・

「アンアンアンッ!アンアンアンッ!アンアンアンッ!アンアンアンッ!アンアンアンッ!!!」

と、元気一杯の鳴き声をあげる様になっていた。自分もゴハンを食べるという自己主張である。しかし残念ながら、ドッグ・ホームにはワンコが沢山いる為、チワワ君が食事を貰えるまでの間は、かな~り待たされた後なのだ。そもそも年齢や体調に応じたフードを適度に配合し、各々に合わせた数々のサプリメントを入れる為、故リズちゃんの仏飯も含め10個の食器に食事を用意するだけでも、随分長い時間を要するのだが、当初そうとは知らないチワワ君は、元気良く吠え続けていたのだ。

ところが流石にあまりにも長い時間を掛けてゴハンが用意され、自分の前に出て来るまでに待ちくたびれるほどの時が過ぎる事を知ったチワワ君は、今日は鳴いて催促をする事は辞めたのだった(笑)。

ゴメンね、チワワ君。よっぽど、トロイ奴だと思っているだろうけれど、催促をするのはよろしく無いから、結果的に吠えなくなって良かったんだよ♪

そんなチワワ君だが、歯に問題があると思われる為、ふやかしたゴハンを与えているが、どんなサプリメントが混ぜられていてもとにかくキレイに平らげている現在。このまましっかり栄養を補給して、元気になろうね!

なかなか1頭1頭に手が回らないのだが、休憩の為にイスに腰掛ける際には、チワワ君をゲージから出して膝に乗せる。優しくナデナデをしたり、歯をチェックして口内をいじらせる練習を兼ねる。四肢を1本ずつ触ったり、肉球を撫でたり。あちこちを撫でて、ドコでも触らせる練習をする。膝の上でコロンさせようと(お腹を出すの意)するが、された事が無いという事や、愛玩犬タイプのイヌであるにも関わらずそういった事はされた経験が無い様で、この時には暴れて嫌がるが、噛み付いたりはしない。とにかくヤダヤダヤダッ!とジタバタするのだ。

膝の上や腕の中でお腹を出して安心していられるまでになるには、まだまだ時間と根気が必要そうである。

さて、そんな事柄、現状全て、そして先日の診察の結果を十分に承知した上で、チワワ君の身柄を引き受けて下さるご家族は快諾して下さったので、近日中にチワワ君はトイ・サイズの落ち着いて性格の良いワンコが居るそちらのご家庭に身柄を預ける事に決めた。

表現は悪いが、味噌もクソも「チワワ・ブーム」である昨今、一見は元気そうだけど、遺伝性疾患の問題を抱えているであろうこのチワワ君の里親募集を安易に行う事に、私は強い抵抗を感じていた。

他で里親を募集している皆さんもきっとそうであろうが、こうして里親募集の情報を公開していると、とにかく安直に思えてしまう様な問い合わせが多い。

『個人情報』を守りたい気持ちも当然あるだろうが、ハンドルネームどころか名前を一切名乗らず、連絡先どころか大まかな居住地も記述されず、ただ「そのイヌはまだ居ますか?」とたった一言だけの問い合わせというのは、いちいち返信をするのも馬鹿馬鹿しいと思えてしまう程、実際には数多い。

とくに何故だか純血種やちょっと珍しい犬種の里親募集が多かったこのドッグ・ホームでは、そうした一言の問い合わせメールや電話が多かった。自分でもかなりキビシイ里親募集の条件を付けていると自覚する程の記述をしているにも関わらず、ドコに目を通して下さったのか???と愕然とする反応が、ここまでしていても多い・・・という事である。

そうすると人気犬種でもあるチワワ君を、それらを更に上回るであろう問い合わせの図中に巻き込むなんて考えただけでも、腹立たしくなる事しかりである。

・・・そう悩み掛けていた時に、10年来の友人から私と同じ理由でチワワ君を引き受ける話が舞い込んで来たので、願ったり叶ったりでチワワ君に最適な環境であるそのご家族に、チワワ君をお願いする事を決めたのだ。先住犬達の事も良く見知っているだけに、彼ら先住犬達にも安心してチワワ君をお願いできる。

例えばチワワ君の里親を募集する為の詳細を記述すれば、そこに記述するであろう条件を全て兼ね備えているのが、そのご家族であるという事。。。

やったね!チワワ君!!!

もうすぐ「アクアライン経由幸福行き片道切符」を片手に、幸せへの第一歩が踏み出せるんだよ!

<補足>

チワワ君の身柄は、トイ・サイズの飼育管理に適した友人家族に身柄を預けますが、現状の書類上アンブロシア・ドッグ・ホームが平成18年6月7日までの間は「拾得物の委託保管」をしている為、チワワ君を完全に譲渡をするという意味ではありませんが、チワワ君の心身の健康と安全を確保する措置として、飼育管理を全任した形を取るという事です。いわゆる、世間の保護活動の中では「一時預かりのボランティア」という意味合いになりますが、このドッグ・ホームでは現状、一時預かりのボランティアさんを募集はしておりませんので、今回は特例であります事をここに記します。

ペピイ

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2005年11月26日 (土)

動物病院日誌=チワワ君♪

動物病院の午後3時からの診察へと予定を変更したので、途中で寒がりのチワワ君に洋服を購入する為寄り道をする。

滅多に行かない生体販売もしている、某ホームセンターのペット館に入ると、2階からはイヌやネコの鳴き声が聞こえてくる。何かが込み上げてくる気持ちを堪えつつ、洋服を選んだ。

チワワ君はトート・バックに「ゆたぽん」で温もりながら半寝ぼけの最中だったが、サイズが判らないので起きてもらい、しばし寒さに堪えて貰いながら洋服のサイズを手早く見繕った。

大体サイズが判った所で、先にチワワ君はバックへ戻し、再び選んだサイズを基準に洋服を決める。

幸いにも小型犬用の洋服はセール中だった為、ちょっと似合いそうなコートやTシャツ等4点を選んだ。寒がりだから室内着もあった方が良いだろうし、場合によっては外出時に重ね着をしても良いであろうから、枚数はあっても困らないと思ったのである。

カワイイから着せたい。。。

似合うから着せたい。。。

そういう人間側の身勝手な気持ちだけで、私はチワワ君に洋服を着せたいのでは無い。メキシコ原産のイヌであるチワワは、当然、寒がりである為、暖を取れる衣類が必要だから買うのである。だが、そういった必要に迫られて着せるからには、わざわざ不似合いなモノは選ばず、もちろん似合いそうでかつ、機能的とか、質実剛健なモノを選ぶのが私だ(笑)。

選んだ洋服を片手にレジへ行こうとすると、親子連れや、孫を連れた祖母など、様々なヒトから言葉を浴びせられる。いや、相手は声を掛けたつもりなのだろうが、申し訳ないが私には「浴びせられた」様にしか感じられなかったのである。

「あっ!!!チワワだぁ~~~~~!!!!♪♪♪」

まるで、ちょっと「うちの子に」OR「うちの孫に」見せてよ!と言わんばかりのデカイ声で。

イヌは、オモチャでは無い。

見世物でも無い。

私は迷惑だ。

見せる位良いではありませんか?大人気ない・・・。貴方はそう思われるかもしれないが、チワワ・ブームの昨今では、もしかしたらこうしてチワワを連れ歩くだけで、この様な好奇な言葉を掛けられるのだろう。

きっと、「あっ!シベリアン・ハスキーだ!!!」とか、

「あっ、ゴールデン・レトリーバーだ!!!」と、以前ドコででも耳にした様に。

・・・・・・多分私は、保護したばかりで、寒さで凍えているチワワ君が気になっていて、「はやくこのコートを着せてやらなくちゃ!!!」と気が逸っており、周囲への配慮が物凄く掛けていたのだが、正直、人気犬種を目にしただけで、いちいち好奇心だけで犬種名を声にするヒトと会話をしても、無性に腹立たしい気持ちになりそうな、ついうっかり説教や小言を言ってしまいそうな、しまいにペット・ショップで営業妨害まがいの言動を発してしまいそうでもあるので(爆)、無表情で彼らをやり過ごすのが精一杯の対応となってしまったのだった(苦笑)。

会計を済ませ、早々に車内に戻り、チワワ君にコートを着せ、ゆたぽんの入ったトート・バックに戻し、そっと毛布を掛けた。

動物病院で採尿の為の注射器を受け取り、近隣を散歩していると、通り掛るヒトや、通り掛る車に乗っているヒト達から、先の声がこだましてくる様な表情で見られている様に感じて仕方なかった。

『人気犬種』というレッテルを貼られたイヌ達の繁殖犬は、どんな扱いを受けているのか、彼らは考えた事があるのだろうか?父犬はチャンピオン犬であろうが、ノンタイトル犬と呼ばれる、何の賞も受賞していない普通の血統の父犬でも、JKC(ジャパンケン・ケンネル・クラブ)では、DNA登録を義務付けている。

母犬となる犬はチャンピオン犬であった場合のみにDNA登録が義務付けられており、ノンタイトル犬であった場合には登録が義務付けられていないという現状は、まだ血統証なんていう書類が必ずしも信頼できる内容であるとは限らない・・・という実情を知っているのだろうか(注:JKCに問題があるという意味では無く、登録を申請する側の繁殖者の偽称行為によってそういった偽造が可能になるという意味合いである)。

そう、まだ繁殖者の心一つで、いわゆる偽装行為が可能であるという事であり、JKCが必ずしもそれらの事柄を完全に把握できないという事である。

来年、人気犬種になると予測されている犬種は、ミニチュア・シュナウザーであると世間では言われている。私は今から身震いしている話題だ。ついこの間までは「何という犬種ですか?」と聞かれていたと思ったが、来年以降は、ルナちんや、アルキメデスを連れて歩いているだけで、

「あっ!ミニチュア・シュナウザーだっ!!!見せて!!!触らせて!!!」

と、1歩も先に歩めないほどに声を掛けられるのだろうか???この事を既に懸念していた私としては、実際に現在人気犬種のチワワを保護し、そして実情を観察した上で、彼らを非常に気の毒に思っている。

チワワ君は撫でようとすると、どんなにそっと手を近づけても、首をすくめ、身体を固くさせてしまうのだ。いったい今までどんな生活をしてきたのだろうか?唸ったり、噛み付こうとはしないけれど、頬や首、喉元を撫でようとすると、途端に首をすくめるのである。

ドッグ・ホームで大型犬達に誤って踏まれては大怪我をするからと、簡易サークルに入れられていても、そのサークルから「出たい!」とか「出して!」というアピールを全くしようとはしないチワワ君。いったい今までどんな暮らしをしてきたのだろうか?

まさかとは思いたいが、『人気犬種』だからと言って、小さいから小さいスペースだけでなんとかなるという安易な気持ちで、このチワワ君を飼った(買った)のではないよね?そう思いたくないけれど、腑に落ちない点が多々見受けられたチワワ君。

尿検査の為の採尿をしようと、チワワ君を広い駐車場で、フレキシブル・リードを使用し、自由に歩かせるが、さっぱりトイレをしようとしない。駐車場の輪留めに残っている、よそのワンコのオシッコのニオイを、上から下まで丁寧にニオイを嗅いではいるが、当のチワワ君は一滴のオシッコも出さないのだ。

駐車場だけでは刺激が少ないかと思い、車通りの少ない道を散歩するが、あちこちのニオイを嗅いでも、オシッコどころか、ウンチも出ないチワワ君。先ほどコートを買って着せたとは言え、チワワ君にこの寒さは堪えるハズだ。いくらなんでもオシッコ位出るはずだが、さっぱり排尿する気配は無かった。

チワワ君の尿検査を諦め、病院の駐車場へ戻る間際に、チワワ君はやっと大量のオシッコを排泄したのである。何故か、くっきりとした白線の上を選んで・・・。もしや、散歩をした事が無いのだろうか?外で排泄・排尿をした事が無いのだろうか?だからペットシーツに少しでも似ていると思った白線に辿り着いて、やっと我慢していたオシッコをしたのだろうか???

腑に落ちないまま、病院の診察室で大はしゃぎするグレン君をヘッドロックしつつ、チワワ君を丁寧に診察して頂く。

体重は、1,45kg。いくらチワワとはいえど、軽すぎる。だが、骨盤が見て取れる程に痩せて脂肪が無い為に、判らなくはない。

問題のありそうな歯肉や、歯だが、歯肉が痛んでいる事が判る。歯の方は手術により抜かなくてはならない可能性が高い。乳歯が残っている部分があるからだ。

睾丸は、いわゆる「片睾丸」である。左側の睾丸が降りていない様子。

そして若干びっこの様な、何かかばって歩く風の歩き方や、四肢を伸ばしたり縮めたりする度に節々がパキプキという軽い音を立てていたものは、膝関節・股関節などの形成不全を疑って良さそうであるという診断。

永久歯が残っている事も、片睾丸の事も、関節の事も、遺伝的な問題である。こういう問題は『人気犬種』というレッテルを貼られた犬種たちが、乱繁殖をされる事によってより高い確率で生じてくる問題だ。100%そうだとは断言しないが、多大に関連していると思って頂きたい。

またこんなに小さな身体のイヌを、乱繁殖した場合、母犬は他の犬種に比べて、けして長生きなど出来ないはずである。出産する事自体が悪い訳では無い。『乱繁殖』に問題があるのだ。そして、その『乱繁殖』をした生体を売買するヒトに問題があるのだ。

けして、彼らチワワ達には、何の罪も無い。

彼らの望みは、大切に擁護され、愛され、生きる事だけである。

先生と二人で、溜息ばかりつきながら、チワワ君を診察した。幸い、チワワ君はフィラリア症では無かったが、血液検査の結果から、総コレステロールの数値がかなり高い事が判明し、その他の数値と照らし合わせると、栄養失調というよりも、『遺伝性の疾患』の一つでもある若年齢の「甲状腺機能低下症」の疑いがある事が見受けられる。

チワワ君を託された里親さんが、これらの疾患を考慮した飼育を存続しなくてはならないとなると、かなり費用も手間も、労力もかなり要求される事になるだろう。そんな里親さんが、早々見つかるとは思えない。

目の前に居るチワワ君の年齢は、もしかしたら1歳未満かもしれない。1歳位の若さで、幼いという事、『人気犬種』である事から、里親希望の話は多いかもしれないが、『人気犬種』だからと希望するヒトの中に、どれほど『遺伝性の疾患』と向き合って、治療を惜しまず看病・管理のできる方が見つかるのだろうか・・・。

そう思うと、やるせない気持ちになってくる。

人間の金儲けという身勝手さによって繁殖をされ、『人気犬種』を所有するという虚栄心を満たす為に売られる彼らチワワの中で、どれだけの数のチワワ達が『真の幸福』を手にし、安泰な暮らしを送っているのだろうか?乱繁殖によって必然と『遺伝性疾患』を持って生まれたチワワ達の中で、どれほどの数のチワワが飼い主に理解され正しい管理と治療を受けさせて貰えているのだろうか?

そんな思いを巡らせながら、帰路、バックに入ったままで、アルキメデス君と頭を折り重ね、安心してスヤスヤ眠るチワワ君を撫でた。

帰宅し、簡易サークルにチワワ君を入れると、即座にチワワ君は大量のウンチを排泄する。やはり、オシッコは身体が冷えて我慢の限界に来た為、ペットシーツに似て見えた白線の上でしたけれど、ウンチは我慢をしてしまったのであろう。

ずっとトート・バックに大人しく入っていて、暴れたりせず、トイレを我慢していたチワワ君。

エライぞ!

ガンバレ!

そして、

きっと、

必ず、

幸せになろうねっ!!!

ペピイ

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2005年11月24日 (木)

☆保護イヌNo,12=チワワ♪男の子の保護

167-6740_img 本日午後にドッグ・ホームの向かいの空き地で保護をしたポインターの女の子の一件で、警察署に保護されているというチワワも、当ドッグ・ホームで身柄を保護する事にした。

全て私の一存ではあるが、飼い主が現れないから・・・と、安直に保健所に送り込まれる事を阻止する為である。

ポインターの女の子の書類を受け取った後、すぐさまバリケンネルを車に放り込み、富津警察署に急いだ。

会計課は午後5時に締まってしまうのだが、担当者は待っていてくれ、私が到着した途端、すぐにチワワを保管している場所に案内してくれた。

「私、実は、イヌが苦手でねぇ・・・。触る事もできないから、性別も判らないのよ。見てもらえますか?」

会計課は、遺失物を扱う部署でもある為、イヌやネコの迷子なども扱っている担当部署なのだが、どんな地域に移動をしても、イヌやネコを全くもって扱わない署など無いハズである。

しかしこの方は、触る事もできない程に苦手なんて、何処の署に行っても会計課での仕事は辛いであろう。今までこの方は、いったいどうやって処理をしてきたのだろうか???

案内された場所は、警察車両の保管場所でもある駐車場の一角。この富津警察署は海岸の傍に立地し、おまけに志駒川の河口沿いに建っているのである。その場所は、寒風が吹きさらしていた。

そんな場所に、寒風を遮るものが無い大きなゲージに、毛布一枚が入れられて、毛布の中から小さな小さな瞳が見えた。

そっとゲージを開け、チワワちゃんを確認する。

性別は男の子。

水色の首輪をしている。

歯は永久歯。

歯石や汚れの付着、歯の状態から見て、3歳以上と思われるか?

健康状態はそれほど悪くさそうだ。

耳や目の状態もまあまあといった感じ。

とにかく寒そう・・・という事が現状の心配である。

再度確認を取ると、明後日には保健所に送るとの事なので、ドッグ・ホームで預かる様に手続きをお願いすると、先ほどのポインターの件も管轄はこちらなので、二つ返事で快諾された。

このチワワ君は、11月23日午前0時頃に、富津環境センター付近で保護をされたとの事。このセンターは、マザー牧場へ行く道沿いにあるのだが、その場所は夜間には車も滅多に通らないほどの、外灯も少ない真っ暗な山道である。

いったい何故、そんな時間に、そんな場所で、洋服も着ていないチワワがフラフラしていたのだろうか???

現地で直接保護した方は、横浜から遊びに来ていた際にこのイヌを保護し、警察署に届けて帰宅をしたそうであるが、保護した当人達は「アパートなのでそのチワワをウチでは預かれないし、保健所に行く事になっても何もできない。」と、放棄したそうである。

最近、私はこの点を非常に疑問に思うことが多い。何故、保護したご当人は、自分で何の責任も取らないのに、イヌを保護するのだろうか?飼い主が見つからなかったら自分が飼おうと思うか、もしくは自分で生涯飼育が出来なくても里親を探すまで責任を取ろうとか、そういう事に自覚が無いにも関わらず、何故一匹でフラフラしていたイヌを「カワイソウに・・・」と、おもむろに拾ってしまうのであろうか?

自分が最終的に後々の責任を放棄する位なら、なまじ手を出し、このチワワの様に拾うだけ拾って警察署に届け、そして保健所に送り込む形をとってしまう事の方が、本当の意味での「カワイソウ」なのだという事を何故理解していないのだろうか?

一匹でフラフラしている事の「カワイソウさ」と、結果的に保健所送りの殺処分をされる事の「カワイソウさ」は、比べ物にならない程の違いがあると、私は常日頃から思うのだが、皆さんはいかが思われるであろうか?

確かに、チワワがこの季節、野山で夜間フラフラしていれば、一晩もたないかもしれない。だが、自分では飼う事が出来ないからと、無責任な手のかけ方をする位なら、そのチワワは野山で凍えて息を引き取った方が、保健所で理由も判らぬままに、二酸化炭素中毒でもがき苦しんで死ぬよりもマシなのではなかろうか?

むろん、安泰な環境と生活を提供できる保護主に保護をされるなら、それがベストではあるが、そうでない保護主や、このチワワの様に、必然と保健所に送り込む手助けをする様な保護主に保護される事ほどイヌ達にとって迷惑千万な事は無いかもしれない。貴方はどう思うだろうか?

持参したバスタオルに包み、胸元に抱いて心音を聞かせると、チワワの振るえは少し収まってくる。

書類が出来上がり、署名捺印を済ませ、チワワをバリケンネルに入れ、預かって帰宅する。

まだ新しい首輪が付いている。名札の付いていたらしいS字の金具も付いているが、肝心の名札は付いていない。故意に名札だけ外してイヌを遺棄した可能性もある。激しく動く犬種では無いが、たまたま名札を無くしていた間に迷子になった可能性もある。

室内に設置した簡易ゲージに小型兼用のベットと、トイレを設置し、飲み水を置く。

バリケンネルを簡易ゲージに入れドアを開けると、チワワ君は自らゲージ内を歩き、周囲で興味津々に新入りのチワワ君を覗き込む、大きなイヌ達に多少驚きつつもベットに自ら入り、丸くなった。

ベットに入ってしばらくの間は、両耳がピンと立ったまま、身体は丸めていても周囲の物音に緊張している様子は明らかである。

1~2時間経過した頃から、調子の悪そうなオナラが出ているらしく、周囲に臭気が漂っていたが、少し落ち着いたのか、ゆるい便を3回続けて排泄する。

警察署で貰ったフードが合わなかったのか?それとも寒い場所で過ごし体調不良になっただけなのか?トイ・サイズの小型犬は、寒暖などの環境の変化に適応する事はそもそも困難である為、経過を観察する必要性が大いにある。

面白い事に、先日は超大型犬のグレン君が入園。あの時に超大型犬の介護をする覚悟を決めたが、打って変わって今回は超小型犬のチワワ君。大小あまりに極端な現実に、いつもの体育会系のノリの私も、ちょっとタジタジな状況だ(笑)。体育会系のノリだから、超大型犬には動じなくても、超小型の犬には、オッカナビックリという意味(爆)。

ドッグ・ホームへの入園も、毎度の事だが、本当にバラエティーに飛んでいるものだ。

保護イヌNo,12=チワワ♪男の子、本日アンブロシア・ドッグ・ホームに入園である。

本日撮影の画像は、まだ少ないですがこちらからご覧下さい。

ペピイ

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