2006年1月29日 (日)

傷を負ったカノンちゃん・・・

Pict1263-2 ←画像は今年初頭に撮影したものです。身長161cm程の私が連れているのですが、カノンちゃんの大きさの感じを掴みやすいかと思います。

画像を良く見ればお判り頂けますが、リードがたるむ程度に左横に付いて歩く練習をしている最中です。しかし、シャッターは幸い良いショットを収めてくれましたが、未だに引っ張りたがるカノンちゃんです。かなり良くなりましたが、まだまだトレーニングを重ねる必要はあるでしょう(苦笑)。

さて、そんな勉強中のカノンちゃんが傷を負ったお話です。。。

カノンちゃんは、猟犬種に多い挙動を取るイヌです。必ずしも猟犬がそういうイヌばかりであるという意味ではありませんので、ご留意の上ご拝読下さいませ。

カノンちゃんは、興奮しやすい性質を持っています。これは幼い頃の社会勉強が不足していた事と、十分な環境で飼育されなかった事によると思われます。

その為、それらの反動かの如く、何かにつけてとにかく、ゴソゴソ・ジタバタします。サクラちゃん(黒柴ミックス=ただ今トライアル中)と比べ、一見、挙動は似て取れるのですが、サクラちゃんの場合は『恐怖感』からそういった一連の行動を取る事が判っていました。それらと比較しますと、カノンちゃんの場合には、『嬉しい』事による意味合いが強い事は明らかです。

とにかく嬉しい♪嬉しい♪・・・・・

その為、ヒトの傍に居る時は、とにかくゴソゴソ・ジタバタします。何をするにも、毎回がこの「騒ぎ」といった具合です。ゴハンを貰う時も、バリケンネルから出る時も、入る時も、とにかくジタバタ・・・・・・・・バタバタ・・・・・・。

おまけに、これらの行動には、必ずと言って良い程に、鼻声混じりのおしゃべりがセットになっている為、

「ウヒョォォォォォ~~~~~♪♪♪」    & ジタバタ・・・・ドタバタ・・・・・

といった具合です。

そういう訳で、現在では何をさせる時であっても、とにかくカノンちゃんが落ち着くまで待ち、そこで改めてコマンドを出す・・・というトレーニングを行っています。コマンドを出される=声を掛けられると、即座にジタバタするので、そうした動作を止め、大人しくなるまでこちらも無反応で対応をする繰り返しとなります。こうした事を、多少理解できる様になりつつある為、こうした初歩的な事柄を現在では引き続き練習しているといった段階になります。

ボランティアさん達とも観察を続けましたが、やはりカノンちゃんは先ず、『若い』という事がそうした挙動の理由として挙げられると思われます。何もかもが楽しい♪嬉しい♪・・・といった具合だからです。2~3歳である場合には、現れる挙動はもう少し異なる(もう少し分別もあり、落ち着いた態度ももう少し見られる)と思われるからです。

歯や歯肉の状態、目元、腹部を見ても、若い様子なので、現時点で1歳未満の可能性が最も高いかと思われます。

その為、もしも現状で里親さんの元へ行く場合には、里親さんが幼犬をこれから躾け、育てる感覚で受け入れる事が可能であればベストであるかと考えられるでしょう。

現時点で理解しているコマンドは、スワレ・オスワリ・マテ(オアズケ)等ですが、テニス・ボールでのレトリーブはほぼ出来る様になっています。ノーリードにしても、ある程度囲まれた場所であれば呼び戻しは出来ますし、ほとんどヒトの傍(横)に居ます。

ヒトは大好きです。社会性がまだ完全に身に付いていない為、イヌ同士の挨拶の仕方を完璧には心得ていませんが、いきなり当人から噛み付いて行く事はありません。怖い場合には、顔を背けつつ唸るという態度を取りますが、相手のイヌの反応によってはケンカのルールを把握していない割りに反撃をしようとする事もあります。ただし、攻撃的で相手を傷つけたり殺傷するという危険なレベルではけしてありません。

総合的に見て、まだまだこれから年齢なりに色々覚えてね!という状態であるでしょう。そんなカノンちゃんを、本日も庭から室内へ誘導していた時の事。

ゴソゴソ・・・ジタバタ・・・おまけに「ウヒョォォォォ♪」であった為、気を付けて別々にしていたトイ君(ジャック・ラッセル・テリア♂5~6歳位)のスイッチをカノンちゃんは「プチッ!!!」と入れてしまったのでした。

ガウゥゥゥゥゥゥ!!!

あっという間に、トイ君はカノンちゃんの腹部に食らい付き、カノンちゃんの動いた反動で、今度は右前脚に食らい付いて離れないのです。

反撃を試みたカノンちゃんでしたが、ファン君(ゴールデン・レトリーバー♂ 6歳位)のスイッチも入ってしまい、ファン君までもがカノンちゃんに攻撃を仕掛けようと三つ巴になってしまったのです。

こういった事は、この所のドッグ・ホームでは珍しい事では無かった為、私は即座に3匹にホースから水を噴射し、頭を冷やさせ、離します。トイ君は水を掛けなくては離れないという事と、ちょっと水を掛けた程度で噛んでいる口を外す子では無い為、ジャ~ジャ~とびしょ濡れになり、自ら距離を取って離れるまで水を噴射する事になるので、全員がびしょ濡れです。

カノンちゃんの周囲には、鮮血が滴り、コンクリートは真っ赤に染まっていました。即座に血の流れる箇所を探し、傷周辺を洗浄し、清潔なタオルで強めの止血。タオルに血が滲んでいる間、冷静になったトイ君をバリケンネルにハウスさせ、ファン君も同様ハウスさせる。

傷を負って驚いているカノンちゃん。しかし、恐怖心は無い様子。ただ、ビックリ・・・といった表情です。

止血したタオルを外すと、出血が収まりつつあった為、消毒をし、ゲンタシン軟膏を塗布し、傷用のパットを乗せてバンデージ。

カノンちゃんは暴れる事も無く、大人しく傷口の手当てをさせていた。まるで「このヒトが何とかしてくれる・・・。」とった表情で。バンデージを巻いている間も、それを大人しく見つめていたのでした。

傷の手当てを済ませ、化膿止めの抗生物質を飲ませます。

出血が止まらなければ病院へ行き、縫合も必要かもしれないが、なにゆえドッグ・ホームから動物病院へは片道40km程の道のり(←以前は30kmと記述していたが、ボランティアさん達の指摘により改めて計測したら確かにもっと距離がありました・・・汗)である為、事あるごとに度々行くには無理がある為、なるべく自力処置を試みている私です。・・・が、あくまでも自己責任の範疇で行っておりますので、皆さんは真似しないで動物病院で処置をして頂きましょう・・・。

先ほどの事件(?)以来、カノンちゃんがどういう反応や挙動になるのかを観察したが、以外にもケロッとしていて、トイ君やファン君を見ても動揺する事無く、従来通りの反応だった。変わった点と言えばたった一つ。それは、ゴソゴソ・ジタバタが多少減った・・・という事である(苦笑)。

状況の判断を、もう少し経験を積んで、少しずつ覚えて行こうね、カノンちゃん。。。

ペピイ

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2006年1月23日 (月)

ウンチとの戦い!?

toy 左の画像は、トイ君の保護主でもあり、かつアンブロシア・ドッグ・ホームでお手伝いをして下さっているボランティアの方から頂いた、ジャック・ラッセル・テリアのトイ君の画像です。

明日も朝から多忙の為、今日はウンチとの戦い!?についての記事を少々・・・・・。ですが、必ずしもトイ君の事ばかりではありません。あしからず・・・・・(笑)。

この所、アンブロシア・ドッグ・ホームでは、バリケンネル内での粗相が頻発している。

主な犯人(?)は、ポルスレーヌ(又はポインター)のカノンちゃんだ(苦笑)。そして今日は、カノンちゃんのウンチの粗相に加えて、トイ君までも粗相をしていたのである。

そのトイ君。実は昨年の12月からずっと、アンブロシア・ドッグ・ホームに滞在しており、参考の為に私が様子を見たいという理由から、保護主さん=ホームのボランティアさんにお願いをして預かっているのだ。出来れば、この子の里親募集の記事を作成するに当たって、私が状態を観察したかった事もあり、今後の参考の為にトイ君を師とし、学ぶ為でもある。

そんなトイ君だが、名誉の為に真実を語ろう・・・・・・(って、それ程の内容でもありませんが・・・汗)。

ウンチの粗相をしてしまったのは、トイ君が悪い訳ではない。誰が悪いのかと言えば、私である(苦笑)。そして、トイ君は、本日たった1回限りの粗相。そしてそして、その理由はトイレに出るまでの間、かなり待たされたという事と、皮下脂肪をもう少し付けるべく食事の量を増やされていた事が原因だったのである。

カノンちゃんも同様で、保護時に激痩せしていたのだが、寄生虫駆除をしても、食べたものがなかなか身にならず、体脂肪率が上がらない。脂肪が付き難いのだ。保護時から、かなり大目の食事を与え、飢餓心への気持ちが安定してきた頃合から、適度な量へと戻したのだが、やはりなかなか太らないので、数日前から食事量を再度増量していた事が原因であった。

イヌ達は、当然、食べたら、食べた分だけ排泄したい・・・・。なのに、私がうたた寝をしていたばかりに、十分にトイレに出して貰えなかったのである。

そう、私の管理に落ち度があったという事・・・・・・・・・・・・・・・・(汗)。

この所アルキメデスの角膜治療の為に、毎日2時間おきに投薬を続けていた。私自身が完全に睡眠不足&生活リズムがガタガタになってしまっていた事が原因である。

獣医師の指示で「飼主さんが寝ている時以外に、2時間ごとの投与を。」

という指示だったが、そもそも獣医師に診察をして貰うまでに時間が空いてしまったの。

サクラちゃんのお見合いや、トイ・プードル君の引き取りという、関係者が幾人も居る約束事の期日を延ばす事は困難で、かつ、その合間に道中の動物病院に飛び込んでいるヒマも無く、角膜損傷からゆうに1.5日も間を開けてしまってからの治療開始(=投与開始)。

その為、治癒の進行が遅く、ほとんど目が開かないままの状態で不安に陥れてしまった事を私は悔やんだ。だからこそ、今、自分が寝不足になってでも、意地になって投薬を続けていた為、生活リズムが完全に崩れてしまったのである。

基本的に元々、アンブロシア・ドッグ・ホームでは、毎日必ず決まった時間に食事・トイレ・散歩を行ってはいない。だが、動作の関連性を覚えさせる為に、ある程度の規則性は設けてある。以下の事柄は、保護した子達にも、元から飼っていた子達にも、全員共通しているルールである。

ゴハンは、何時であろうが貰った時が食べる時。

出されたものは何でも食べる。

好き嫌いを言うと、ゴハンは他には出てこない。

食べたら、トイレをする。

決まった時刻ではないが、散歩をする。

散歩は決まったコースに行かない。

私が行きたい方向に行く。

散歩の時間は、短い日もあれば、長~~~い日もある。

・・・・・・・と、一見、物凄くいい加減に聞こえるかもしれないが、特に一から「家庭犬の暮らし方」を覚える子にとっては大変な事である。また、甘やかされてワガママになってしまったイヌにとっても、かなり難しい事柄なのである。

だが、一見いい加減そうで、実は単純なこれを覚える事により、新たな環境=里親さんの家庭に行った後に、イヌも条件付けが容易であり、里親さん側が世話をする時間やタイミングに苦労する事が少ないという利点がある為、私はシンプルなルールを教えているのだ。

そう、里親さんが与えた食べ物は、喜んで何でも食べる。

食後にトイレを促すだけで、排泄をする。

里親さんの都合の良いタイミングで散歩に出る。

里親さんの都合によって、短い散歩の日と、長い散歩の日とに使い分けができる。

・・・という事だ。

もしも、ここで毎日、

朝○時、起床

朝○時、トイレをさせる

朝○時、食事を与える

朝○時、散歩をさせる

午後○時、遊んであげる

午後○時、トイレをさせる

午後○時、オヤツを与える

午後○時、食事を与える

午後○時、散歩をさせる

午後○時、就寝前のトイレをさせる

云々かんぬん・・・・・・・・・・。と、一日のスケジュールを規則正しくそのイヌに教え込んでしまっては、里親さんの家で、その家庭の都合に合わせたスケジュールに移行するまで時間を要してしまう。その為に、当座の間、ドッグ・ホームと同じスケジュールを行って頂かなくては、イヌを混乱させる事になるという事だ。

もちろん、イヌが生活リズムを変更出来ない訳ではないが、「覚えるまでに時間を要する」という事。そして、そうした新たな家庭でのルールを、イヌと向き合って作り上げて行く事は、仔犬を迎え入れる時も、成犬を迎え入れる時も、全く同じであるという事。1から、1対1で面と向って付き合って行くという事。

例えば、今まで戸外飼育されていたイヌに、室内でトイレをしてはイケナイと教えるには、時間を要する。何故なら、犬舎にクサリで繋がれ、散歩に行くまでの合間は、自分の寝起きする犬舎の周りで排泄をしていたのだから、自分の居住空間が室内に移動をしても、自分の寝起きする周囲で排泄をしたって、オカシク無いハズだからである。

里子に出たイヌが、行った先でたらい回しになるケースは多々ある。それは、躾けをする事が出来ないのに引き受けてしまったり、押し付けられる事をはっきりと拒絶出来ない・・・という受け入れ側の問題もあるが、引渡す側が「イイ子ですよ。」「カワイイですよ。」と、実は吠えて吠えて吠えまくる事を黙っていたり、言い忘れたり・・・といった、故意なる虚偽か?故意ではなく説明不足による問題点があるのではないか???と、最近私は思う。

そんな里親募集、そして受け入れる側の里親さんとの仕組みや流れは、結局、私達人間が行っている部分である。イヌが自ら、里親を募集している訳ではなく、里親を決めているのでも無い。

ならば、私は思う。行った先でも、その家庭のルールに馴染みやすい状態に仕上がっているイヌであれば、成犬の里親になるという事も、イヌを飼う(買う)際の一つの選択肢として、世間に根付く事が可能なのでは無いのか?と。

私はその為のベースになる所を、独自で作りたいと思っている。それが、アンブロシア・ドッグ・ホームである。ここでは、いくらでも失敗すればいい。荒んだ気持ちを幾らでもぶつけて欲しい。その状態を全て受け入れられるヒトが居るのなら、その時里子に行けば良い。でも、ルールを覚え直して、ヒトから言わせると「矯正」が出来た状態であれば受け入れられるというヒトが居るなら、そうなってから里子に行けば良い。

受け入れる側にも、理想があれば、今後の当人達の将来を踏まえた上での、イヌの迎え方があるからだ。ならば、適材適所でフィーリングの合った所はきっとあるハズで、なおかつルールを覚え直したイヌであれば、行く側のイヌ達の方の守備範囲も広がるという事だから。

そして、里親さんが私よりももっと自分の世話をしてくれ、感心を持ってくれる・・・という事から、イヌは喜び、その人をより好きになる確率が上がるからである。実に単純な事だ。イヌにとっては、自分を見つめてくれ、自分にとって必要な世話をきちんとしてくれるヒト程、「好き」なのである。複数名の家族の中でも、特に好かれるヒトや、あまり好かれないヒトというのは、イヌから見て家族の一人一人を位置付けをしているからである。このヒトは散歩をしてくれる・・・とか、エサをくれる・・・という事だ。

しかし、幸か不幸か、ドッグ・ホームでは基本的に私しかいない為、イヌ達は嫌でもこの私の提言に従わざるを得ない。だが、一度信頼関係を疑ってしまった彼らイヌ達が、またヒトを好きになれる様になってくる頃には、「もっと愛されたい!」という気持ちの変化が起きてくる為、里親となった家族が、私よりも丁寧に自分を撫で、私よりも食事をきちんと管理してくれ、私よりももっと散歩をしてくれ、私よりも「自分だけ」を世話してくれるなら、そのイヌは喜んでその家族に懐き、この家族の一員になろうと努力を惜しまないであろう。

・・・・・・・・という事柄が、私の自論である。現に、里子に出た子達は、私よりも里親さんの方が大好きである。ドッグ・ホームに遊びに来ても、お泊りに来ても、里親さんにマッシグラだ。哀しい程に、私に保護された事など、全く覚えていないかの如くである(笑)。

「あぁ、なんか、アンタにも世話になった様な気がするケド・・・。覚えてないわ。そんな昔の事!アタシの事は忘れて頂戴。とにかく、今はこの人達(家族)と幸せにやってるから、じゃあね。」

という具合である(爆)。私はむしろ、彼らのこういう反応を喜ばしく思っている。それは、里親さんに大切にされ、愛されているからだ。でなくては、規律も制限もあるこんなドッグ・ホームでも、きっと帰りたがるのが当然だから。

自論はさておき、そんなシンプルなルールだが、どんなに私が病気&体調不良で寝込んでいても、又は他のイヌの疾病等で病院へ往復&治療をする為に外出をしても、12時間を越えてバリケンネルに入れっぱなしになる事は稀である。

そう、私のうたた寝前からうたた寝を経て、12時間を越え、限界に達したトイ君は、自分のバリケンネルの中で粗相をしてしまったのである。多分、「もれるよぉ~~~~!!!」と、泣いて私を呼んだであろうが、私は疲れきっていて、声は届いていても、身体が動かなかったのである。

カノンちゃん、トイ君は、多分私にSOSを呼びかけていたはずだ。どうしても漏れそうな時には、言えば出してくれるハズだから、それを信じ、呼びかけ、来るのを待っていたのである。

・・・・・・・・・・・・・・・ゴメンねぇぇぇぇ~~~~~~~~!!!!!!!!

他の子達も、オシッコ・タンクは満タンだろう。全員を庭に出す。全員庭に飛び出して、排泄をしている。ウンチにまみれた、カノンちゃんと、トイ君は、最後に出そうと試みるが、ウンチをなんとか避けて汚れずにいたトイ君は抱いて出す事が出来ても、中で暴れまくっていたらしいウンチまみれのカノンちゃんを抱くのは、かなり躊躇する。

いや、なに。汚れた洋服は洗濯すれば良い。

それが、通常、私の自論である。だが、その自論も、今日だけは通用しないのだ。何故なら・・・・・・・・・・・・・・

洗濯機が壊れてしまったからである。それも、ウンチが漏れそうでバリケンネルの中で暴れていたカノンちゃんは、自らのバリケンネルの上に乗せてあった空のバリケンネルを反動で揺り落とし、洗濯機のフタに命中させ、洗濯機を再起不能にしていたからである(←それでも起き上がれなかった私・・・・・滝汗)。

色々試したが、ウンともスンとも言わない、洗濯機はただの邪魔な塊になってしまったのであった。修理の依頼をしたが、哀しい事に今週末が最短との事で、それまで4日ほど洗濯が出来ないのである。そう、だから本日に限り、自分の洋服を汚す事はしたくない・・・。

ドッグ・ホームのバリケンネルが並ぶ裏口通路は、現在、大入り満員であり、大きなバリケンネルの上にもバリケンネルを積み重ね、2階建てになっている状態。更にその上に必要なものを積み重ねているのだから、物凄い狭さである(苦笑)。

そんな狭い中で、かつ自分の衣類を汚さない為には、ウンチにまみれたカノンちゃんが入ったまま、バリケンネルを洗える場所まで運ぶしかないのである。

上段に乗せてある、カノンちゃんの入ったバリケンネルに手を掛け、気合を入れて持ち上げる。カノンちゃんとバリケンネルを合わせて20kgほどあるだろうか?体調不良でむくんだ身体にはキツイ事だったが、どうにか戸外に引っ張り出す事に成功する。

戸外では水しか使えないが、自分も濡れながら、ウンチにまみれたカノンを手早く洗い、バリケンネルの庫内を洗う。冷え切った四肢のまま、カノンちゃんを風呂場に連れて行き、係留。手早くバリケンネルを再び洗剤で洗い、水を切ってタオルで拭く。室内に戻し、元の位置に積み重ね、そのままお風呂場に直行し、カノンちゃんを洗う。

幸い、カノンちゃんは短毛種なので、手早く終わる。ドライヤーをすべきだが、タオル・ドライで一先ず終了。自分が冷え切っている事と、戸外で待たせたままの他の子達を室内に入れる為に次の行動へ・・・。

またしても、イヌ用のタオルを大量消費してしまったが、洗濯の出来ない今、寄付で頂いた沢山のタオルを、改めて有難いと思う。あと4日ほど、上手に使えばなんとかなる。4日後、洗濯機が直ったら、大量の洗濯が待っているだろうけれど(苦笑)。

そんなウンチとの戦いを経て、やれやれ今日はゆっくり寝れるか?と言って居られないのが、ドッグ・ホーム(苦笑)。保護から半月~1ヶ月を経過したイヌ達が大半を占めている為、現状では、そろそろ各々の『自我』が目覚めてきた様子。ボチボチ、こちらも各々に適切な対応を迫られている時期に突入!!!という事だ。

しかしその前に・・・・・・・、これから、今日のメインである、トイ・プードル君のお風呂&ドライヤー、そして、腹部周辺にバリカンを入れる作業開始である。明日、去勢手術をするならば必要だからね。

ペピイ

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2005年12月 3日 (土)

ポインター改め、ポルスレーヌ!?

すっかりポインターだと思い込んでいたのだが、チワワ君が仮の卒園をして以来、落ち着いて観察をしていると、このお嬢さんはポインターよりも、『ポルスレーヌ』という犬種の特徴の方に共通点が多い事に気付いた。グレン君を特に担当して下さるボランティアさんも「ポインターとはちょっと違いますよねぇ・・・。」という印象だそうである。

ポルスレーヌという犬種は、JKC(ジャパン・ケンネル・クラブ)でも今年2005年11月に新犬種として登録が始まったばかりのイヌである。毛色は、ホワイトにオレンジのスポット(斑点)、耳はオレンジのティッキングとの事で、大きな特徴は、毛質は、滑らかで、細く、身体にぴったりと生えていて光沢がある。陶器を思わせる被毛。

・・・という事なのだが、陶器を思わせる滑らかで柔らかな手触りの短毛種なのは、確かにこのお嬢さんの特徴と一致していた。

さて、お嬢さんの名前は『CANON(カノン)』と命名した。

意味は・・・・  [音] カノン、 輪唱曲

         [聖書] 正典 (⇔外典Aporryphaに対して)

         [文学] (偽作に対して) 真作(品)

という意味である。むろん、これらの中でも音楽に関する意味合いで名付けたのだ。そう、彼女特有の遠吠えの様な「おしゃべり」を意味して(笑)。

さて、そんな珍しい犬種が何故こんな長閑な地域に居たのか不思議に思われる方も居るであろうが、長閑だからこそ不思議では無い事をご説明しよう。

この辺りでは猟犬種を伴ったハンティングは当たり前であり、かつ生活の一部でもある。農作物を荒らす鳥獣を[害獣」と呼び、捕獲をし適所に移動をさせたり、駆除をするからである。

その為、狩猟目的に適した猟犬種を好んで選ぶのは当然で、ブリタニー・スパニエルも当たり前に猟犬として活躍しており、ポインター種も同様に活躍している。

ハンター達が猟犬種を選ぶ時には、主にご自身が猟をする対象となる鳥獣によって、犬種を選んでいると思うのだが、必ずしも選んだ個体が猟に適しているとは限らない。何故なら、猟犬だから猟が必ず出来る訳では無いからだ。そう、ラブラドール・レトリーバーの全員が盲導犬に適しているのでは無い事と同じ理由である。

適しているか?

適していないか?

それだけの事だ。適していれば、正式に盲導犬としてデビューする事と同じで、猟犬種のイヌもトレーニングをさせ、狩猟に適していれば猟犬として活躍する事になる。。。

猟犬や、猟犬種についての詳しい情報は『大日本猟友会』のサイトでご覧下さい。

ちなみに、カノンちゃんを保護した旨を上記、大日本猟友会さんに問い合わせ、確認をお願いした所、千葉県支部事務局を通じ、富津市を中心に各方面へとFAXを送付して下さる等の御尽力を頂きました(この場にて御礼申し上げます)が、今のところ迷子になっているポインター種はいないとの事でしたので、再度『ポルスレーヌ』で確認をお願いしました。

それにしても、もしもポルスレーヌであったならば、かなり珍しい犬種という事になる。珍しいのは結構だが、珍しいだけで飼える犬種では無い事は明らかだ。そもそも猟犬種は、運動量をかなり必要とする為、運動が足りなければタイクツで遠吠えをしたり、ゴソゴソと落ち着かない動作を繰り返すワンコになってしまうもの。

カノンちゃんは、まだ若い。宙を舞う枯葉を追いかけて咥えたり、ドッグ・ホームのバックヤードで走る他のイヌ達を追い掛け回し、周囲を旋回する。まだガリガリで痩せっぽっちなのに、物凄い元気さである。

そんなカノンちゃんにも、きっと良縁はあるよね!ナイス・バディになってモテモテになろうね♪

ペピイ

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2005年11月30日 (水)

ポインターORポルスレーヌのお嬢様、物申す!?

先日保護したポインターのお嬢様=女の子は、保護当日から2~3日間ほど飼い主を呼ぶ様な遠吠えが止まなかった。

むろん近所にご迷惑を掛ける訳にはいかない為、その都度口輪を装着し、大人しくなった頃合に外すのだが、彼女は外れた途端に鬱憤(うっぷん)を晴らすかの如く、再び力一杯、目一杯の雄叫びの様な遠吠えを再開していた。

飢えていた様子は見るからに明らかではあるが、ゴハンの入った食器を与えると、ヨシとか、マテといった所では無く、食器にダイブするかの様に突っ込んで、フードをその勢いでほとんど飛び散らかし、慌てふためいて食すのである。

よほどお腹が減って、ハングリーだったのであろう。飼い主とはぐれたのか?それとも飼い主に遺棄されたのか?は詳細不明だが、放浪期間が長かったとは思えない。という事は、元々十分な食事を与えられていなかった事は、痩せ具合から見ても明らかである。

不要なイヌだったから、タダ飯なんて食わせない・・・・そういう事なのだろうか・・・。

この食べ方と、ハングリーさは、4年前に保護したオーストラリアン・シェパードのエンデュミオン君の当時の様子と類似している。慌てて食べては、胃がビックリして吐く・・・という状態。そしてやっと、折角、胃を通過しても、今度は下痢をするのだ。

まだまだこの子の胃腸は、時間を掛けて食べ物に慣らし、いずれ消化吸収が正しく行われる正常な状態に安定するまでには時間を要するであろう。

そうと判ったからには、食べっぷりの良い、痩せこけたこのお嬢さんの食事には、カロリーの高いソリッドゴールドのパピーフラッケンを使用する。数々のサプリメントもしっかり配合し、最後にお湯を掛けて少しでも消化できる様に配慮する方向に変更をする。

そうこうしていると、このお嬢さんは、元の飼い主を呼ぶ様な遠吠えをしなくなっていたこの頃。そして今度は、その代わりに、私を呼ぶ遠吠えをする様になったのである(苦笑)。

ゴハンをくれる奴だという認識でも、今はまだ良いのだが、ゴハン=私という事でもないらしい。とにかく姿が見えなくなると途端に・・・・

「ア・オオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ンッ!!!ウ・オオオオオオォォォォォォォ~~~~~~~~~~~~~~~~ンッ!!!」

という具合である。何だか1年前の戦慄(?)を思い起こさせてくれる雄叫びではないか・・・(苦笑)。そう、丁度1年前の今頃、ドッグ・ホームで保護されていた、あの、ブリタニー・スパニエルのアカネさんの事である(爆)。彼女も、猟犬種だったのだが、どうやらこの手のワンコは、雄叫びの様な、物申す様な、遠吠えの様な鳴き声を出すのがお得意らしいのだ。

ついうっかりその最中に「ウルサイ!」とか、「お黙り!」とか私が言葉を発すると、彼女も応答・返答されたと思うのか?必ずまた返事をするかの如くに何やら言い返してくるという悪循環が起こるのだった。

そうポインターのこのお嬢さんも、その辺りソックリである(汗)。おまけにアカネさんよりも体格が良い為、声もより大きい・・・。

こりゃ、困ったなぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(汗)。。。

とにもかくにも、まだドッグ・ホームでの暮らし方は把握できていない為、そうした意味合いでも彼女に言いたい事は沢山あるだろう今は、口輪を使用しつつ戸外での遠吠えコントロールの開始である(室内ではそこまでの措置は現状では取らないが、後々には行う予定である)。

それにしても、去年の今頃といい、今年といい、狩猟期間が始まった後に何故、猟犬を保護するのだろうか???どうしてこの時期に迷いイヌの猟犬が保護されるのだろうか?それは・・・

「猟犬として不要になった→利益が無くなった→働き手では無くなった→よって口減らしする」

という事が理由だとしか、私には考えられない。

まるで、

『姥(うば)捨て山』じゃないか。。。

現代・ワンコ版の姥捨て山状態!?勘弁して貰いたい。是非とも猟銃許可証を所持しているハンターさんの猟犬の扱いや飼育方法、繁殖方法、猟犬入手方法、狩猟を卒業する犬の老後の保障に至るまでの部分を、猟銃許可申請に際して、猟犬を使用する者は全て登録制にし、従わない場合の罰則を設けて貰いたいものである。

ちなみに昨今では、猟犬の飼育管理の費用を掛けたくない方は猟犬を所有しない場合もある。また仲間同士で猟に出る際に、互いの猟犬の事前合同トレーニングを行う時間が取れないなどの事情から、猟犬を所有しないハンターさんも増えているという話もある。

ならば猟犬の使用者・所有者が減っている今、猟犬を完全なマイクロチップ導入の登録制にしておけば、不要になった猟犬を置き去りにしたり、足を打ち抜いて山に置き去りにしたり、最悪は撃ち殺したり等という『姥捨て山』的な行動は制限できるのではなかろうか???また、もしも狩猟の最中に迷子になった猟犬が居たとしても、誰かに保護された際に元のオーナーの元へ無事に戻る事も容易なのではなかろうか?

そこまでの体制が出来ていれば、「いなくなっちゃった・・・。」なんて、トボケた言い訳を私達は聞かされる事も無くなる。そして、安易に猟犬を遺棄する者も減るだろう。

ガリガリに痩せこけたポインターのお嬢さんを前に、私は猟犬が遺棄される季節の到来を苛立たしく感じ、この現状を切実に受け止め、憤慨している日々である。

ペピイ

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2005年11月26日 (土)

動物病院日誌=ポインターORポルスレーヌのお嬢さん♪

動物病院へ行く為に、ポインターちゃんを車に載せるが、載って車が動き出した時から、病院へ到着するまでの間、ず~~~~~~~~~~~~~っと、彼女はまるで不平不満を言うかの如く、遠吠えの様な鳴き声を上げ続けていた。

そんな彼女の切ない鳴き声は、何だか、

「飼い主と離れ離れになった場所を動いては、私は困る!!!ココで待っていないといけないの!!!」

とでも言っている様に思えて仕方が無かった。1年前に山道で保護をしたアカネさん(ブリタニー・スパニエル♀)が、ただひたすらじっと路上の真ん中でオスワリをし、一方向を見据え、何かを待っていたあの姿を思い出す。

待って待って待ちくたびれて、そして通り掛って声を掛けた私に救いを求める様にすがり付いて来たのであろうアカネさんのあの姿を・・・。

ポインターちゃんは、「どうして?!」「なんで?!」と、場所を移動する事を拒んでいる声を出している様にしか思えなかった。例え、車内の他のイヌ達がドライブを喜んでいても、落ち着いていても、彼女はそれを見習うよりも、『物申す!』方が大切だったのだろう。

いつも私は、保護したばかりのイヌを、緊急性のない限り、保護してすぐに動物病院へと連れては行かない。それは、先ずショックを和らげ、気持ちが落ち着いた頃を見計らう為であったり、私自身がある程度の信頼関係を結んだ上で連れて行かなくては、暴れる等して先生が治療を行う事が難しくなるからである。

しかし今回はグレン君の血尿があった事、その為に病院へ行こうと思っていたその日に、ポインターちゃん&チワワ君を保護したてしまった事により、せめて1~2日は落ち着かせてから・・・と思ったので、グレン君の診察を延期していたのだ。

だが、いくら元気であるとは言えど、血尿を楽観視する訳には行かない。その診察の為に病院へ出向くなら、なるべく出来る限り他にも処理できる問題は処理してしまいたい・・・。

そこで保護したてではあったが、無理を承知で、泣き騒ぐポインターちゃんを連れ立って行ったのだった。

グレン君チワワ君同様に、血液検査、フィラリア検査、検便、検尿を行う。

体重は、14,5kg。

体格から想定すると、20kgは超えて良いだろう。あばら骨が浮き上がり、骨と皮になっているポインターちゃん。先生も心なしか目つきが険しくなる。きっと元の飼い主に、獣医師として言いたい事は山盛りあるだろう。保護した素人の私ですら、言いたい事がてんこ盛りであるのだから。

幸い、ポインターちゃんもフィラリア症では無かったが、頭部周辺に集中している湿疹は、遺伝性のアレルギー疾患を疑っても良さそうであるという事だった。

やはり、ジャック(アメリカン・ピット・ブル・テリア♂2歳)同様に、いずれアレルギー検査をした方が良いであろう。今回はアレルギーを疑った上で、炎症を抑えるための抗生物質を出して頂く。

血液検査の結果、やはりチワワ君同様に遺伝性の疾患が今後発症する可能性があるかもしれないと思っておいた方が良さそうである。むろん、現状の健康状態は極度の栄養失調であるという影響もあるので、状態が好転し始めた頃に再度血液検査をして確認をすべきではある。

耳は、両耳が外耳炎。毎日の耳洗浄と、点耳薬の使用が必要である。

推定年齢は、1歳前後ではないかという先生の推測だった。

千葉県では、狩猟期間が始まっていても、猟犬を遺棄するヒトは多い様子である。むろん、猟の最中にはぐれたというケースもある様だが、使命感を持った猟犬がオーナーであるハンターとはぐれるなんて事は、稀ではないか?と、猟犬の習性上思えてしまう。稀にあるとしたら、猟にまだ慣れない若い猟犬位かと・・・。

診察台から降ろされると、グレン君が待っていました♪とばかりに、ポインターちゃんに飛び付いて行く。それをヘッドロックしつつ、先生の説明をメモ続ける私。

3匹の診察が終わり、真っ直ぐ車内へとイヌを入れに行き、支払いの為に待合室に戻ると、肩で息をするほどグッタリしていた私。支払いを済ませ、車に乗った時には辺りは既に真っ暗になっていた。

帰路の車中でのポインターちゃんは、自ら方角を察していたのだろう。ほとんど泣き騒ぐ事も無く、大人しかった。そして再びドッグ・ホームに帰宅をすると、安心したかの様に丸くなって眠りについたのである。

駆虫薬も飲んだし、アレルギーの薬も飲んだし、身体が少しずつ楽になれば、もっと安心感も増えるよ、きっと。

一杯食べて、栄養付けて、元気になろうね!

きっと、もっと、楽しくなるよ!

がんばろうね!!!

ペピイ

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2005年11月24日 (木)

☆保護イヌNo,11=ポインターORポルスレーヌ♪女の子の保護

167-6720_img 本日午後、ドッグ・ホームの向かいの空き地から遠吠えが聞こえた。この近所のイヌの鳴き声ではない為、不思議に思いカーテンを開けてみると、ポインターらしきイヌの姿が目に入った。

電話とカメラを手に握り締め、イヌの傍まで駆け寄ってみると、その空き地にあったロープを首に巻かれている事が判る。

ポインター種の女の子だった。

即座に私は「とうとう、ヤラレタか!?」と感じる。ドッグ・ホームとしてやっているからには、いつかはうちの前にイヌを繋いで置き去りにされるかもしれない・・・、そう日頃から思っていたからだった。

その場で警察に連絡を入れ、警察官が来るのを待ちながら、その子の写真を撮り続けていると、近所の年配女性が農作業の帰りに通り掛ってこう言った。

「ついさっきね、バイクに乗った男のヒトを追いかけているこのイヌを見てねぇ。首輪も紐も何もないから、あの男のヒトが追いかけられて困っていたんでしょうねぇ?だから、ここでバイクを止めて、このイヌをここに繋いでいった・・・という感じに見えたわよ。どこのイヌなんだろうねぇ?」

と。猟犬種のイヌが、他人のバイクをついつい本能で追いかけてしまう事は有りえる話だと思うのだが、他人にみすみす捕まって、大人しくロープで簡単に縛られるなんてちょっと妙な話である。ましてや、バイクを獲物と間違えて追いかけていたのであるとすれば、なぜロープで縛られそのバイクが立ち去った後に、誰かを呼ぶ様な、哀しい遠吠えを辞めないのであろうか???

飼い主本人がそのイヌとバイクで走ってココまで来て、そして繋ぎ止め、置き去りにして走り去ったのであれば、そのイヌの遠吠えにも納得は行く。

いったいどういう事なのだろうか・・・・。

警察官が一人やって来て、ポインターらしきイヌである事を本署に連絡すると、現在迷子のポインターを探している飼い主が居るという情報が発覚し、その写真とポスターが本署にあるとの事だったので、別の警察官がその写真入りポスターを片手に私たちの元へ駆けつけた。

そんな中、ご近所で狩猟をしているブリタニー・スパニエルを2頭飼っている家の方が応援に来て下さる。そのお宅では狩猟の仲間が沢山居る為、近隣のハンター仲間の飼育しているイヌ事情にもお詳しい。その方と、先の繋いで行くのを目撃していたご婦人二人の情報によると、○○さんの家の猟犬が先日から迷子になっているという話は聞いているわよ・・・との事で、即座に警察官はその家にバイクを飛ばして確認に行ったが、結果はもう見つかり、居るという事であったという話だった。

近所のその二人のご夫人の話では、それ以外にポインターを飼育する情報はこの近隣では無いという事。それでも自宅に戻って各々のご主人に確認をしてみると言って下さった。

さて、後から来た警察官の持参したポスターに目を通し、私も含め、全員で目の前のポインターを見比べるが、どう見ても、誰の目にも異なるイヌである事が判る。写真のポインターはダルメシアンの様な白黒。目の前のポインターは白地に薄い茶色である・・・。

警察でも現在は他に情報は無いとの事だった為、ドッグ・ホームで『拾得物預かり』をする旨にご理解を願い出る。幸い、先に来ていた方は、イヌ達の散歩中でも時折すれ違う事がある警察官だった事もあり、「申し訳ありませんが、お願いします」とトントン拍子に話は進む。

後から来た警察官の方は『シェルター』という存在や、そのものの意味をあまりご存知ない様子だった為、少しお話&ご説明をさせて頂いていると、「実は昨夜からチワワも本署で保護していて、飼い主が現れなければ明後日(金曜日)には保健所に送られる予定なんです・・・。今出てくる時にも毛布に包まって寝ていました。」と言う。

ならば保健所に行った後では、飼い主ではない私が救い出す事は難しいので、保健所に託す前に私に連絡をして欲しいと願い出る。そして私が預かる際には『拾得物預かり』の形式に則って代理保管をし、むろん飼い主が現れた際には引き渡すから・・・・・と、頼む。

先に来ていた警察官は保健所での事情は「飼い主本人でないとダメなんだよねぇ・・・。」と、ご存知だったが、後から来た警察官は「えっ?そうなんですか?何故飼い主でないとダメなんですか???」と、そういう事情はご存知で無かったらしい・・・(苦笑)。

なるほど、こういう担当者が間に入ってしまった場合には、当たり前の様に、流れ作業の如く、イヌ達が保健所に送り込まれてしまうという事か・・・・。

各々の警察官の裁量で、事の行方は決定するっていう事なのか???そんなの、イヌ達にとっては、あんまりな話である。まあ、無論、方々に手を尽くして飼い犬を探さない飼い主や、故意に遺棄する飼い主が悪いのであって、警察官や、保健所の職員が悪いのでは無い。『無責任な飼い主』が悪いのである。

先に来た警察官を含め、後から来た警察官に、失礼だがそういった点で四角四面な考えだけでなく、もう少し視点を広げた見方が出来る様、イヌ達の事に関してお願いを再度続ける。チワワも何かの縁である。飼い主が現れるまでの間、こちらで預かれる様に配慮をお願いした。

一先ず目の前のポインターの女の子は、ドッグ・ホームでの預かりが決定した為、警察官が書類をすぐに持って来るという事で署に戻って行かれ、チワワの件も確認を取ってくると約束をして下さった。

さて、首輪もしておらず、ガリガリに痩せこけ、骨盤まで尖って浮き上がっているこのお嬢さんポインター。

ドッグ・ホームのバックヤードに入っても、遠吠えは止まないまま。腹の底からノドを震わせて、渾身の遠吠えを続けている。

ノミ・ダニの付いている身体。さぞ、痒かった事だろう。少し皮膚はアレルギー反応を示している様だ。

歯はまだ綺麗で、歯石がほとんど付着していない。若い永久歯に見て取れる。犬歯の先の減りもさほどでは無い。

このお嬢さんポインターの推定年齢は生後8ヶ月~3歳といった所だろうか???

メスだが、妊娠をした痕跡は全くないので、繁殖には使われていない事は明確である。

耳は多少の外耳炎。

動作からは、骨格に問題がある様には思えない。

四肢の爪は比較的によく削れている。戸外の犬舎などで飼育されていた事は明らかだ。

首輪の跡は全くないので、クサリ等では係留されていないだろう。

爪がキレイに削れているから、バリケンネルの様な狭い犬舎に押し込まれていた可能性は低い。

狩猟解禁は、この11月15日からである。猟犬として使ってみたが役に立たないので遺棄した・・・という可能性が最も高いのかもしれない。

しかし猟場からドッグ・ホームは、イヌが自力で移動をするには距離が多少ある上に、このホームまで来る間に、沢山の人家があって、食べ物を得るにはそれまでに足止めされる場所は多いハズでもある。

またドッグ・ホーム近隣に辿り着くまでの間に、猟犬の本能をくすぐる野生動物の生息場所も多く、人家の多いこの辺りにフラフラと出て来るとも思いがたい・・・。

保健所に連れ込むにはお金も掛かるし(小額ですが・・・)、殺すのは後味が悪いから、ドッグ・ホームを目当てに置き去りにしよう・・・・という事なの???と、思えてしまう。

そう思うのは、私の考えすぎだろうか???????????????

グルグルと頭の中にそんな思いが渦巻いていると、先ほどの警察官が書類を持って戻って来た。ポインターちゃんの書類を預かり、チワワの件は富津警察署の会計課でもお願いしたい様なので、明日にでも行って頂けますか?との報告だったが、今日のこの件で足止めを食らった私としては、明日こそは動物病院に行きたいので、これから本署の会計課を尋ねる事で話を付けて貰った。

さて、ポインターのお嬢さん、飼い主さんが居るのであるなら、方々を探していてくれる事を祈ってやまない。もしも飼い主本人がこの場に置き去りにしたのであれば、二度とイヌを飼わないで貰いたい・・・・と、そう願わなくてはいられない本日の出来事である。

保護イヌNo,11、ポインターの女の子、本日ドッグ・ホームに入園である。。。

向かいの空き地で係留されていた際の画像は、こちらからご覧下さい。

ペピイ

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