2006年1月16日、飼育困難により飼主宅にて引き取りをした。 ご年配のご夫婦は身寄りが無く、ホームへ入所が決まったが、今の日本では愛犬を伴って入所できる施設など、高額な費用の掛かる所しかない上に、許可されたとしてもごく僅かである。おまけに私の知っているケースでは、愛犬を伴って入所する事を許可されたとしても、万が一飼い主が無くなった場合にそのイヌを引き取ってくれる家族か知り合いを決めておかなくてはならないとの事だ。 このご夫婦は愛犬を伴っては入れない場所に入所が決まっていた。入所する日までにこの子を貰ってくれるヒトが居なければ、保健所に連れて行くしかない。 そんな嘆きを聞きつけた保護活動関係者が、アンブロシア・ドッグ・ホームに話を持ってきたのである。 今まで大切に可愛がってきたけれど、自らの将来を踏まえると入所の決断は今しかない。私も今回ばかりは、手放す飼主を説教する事が出来なかった。 日頃から私は思うからである。自分の両親がイヌと暮らす事で張り合いが出たり、笑顔が増えたりしているのを見ていると、老人から愛犬や愛猫を引き離すよりも、出来る限り一緒に過ごさせた方が互いの為(老人&イヌ・ネコ)なのではないのか?と。 声を震わせ、「どうか宜しくお願いします」と涙を流して見送られたこの子。ドッグ・ホームに到着し、不安そうな表情で尾を振って私を見つめる。 きっと、キミもおじいちゃんとおばあちゃんが心配なのだろうね。キミがおじいちゃんを見上げながら散歩をする姿は、正におじいちゃんに寄り添い、付き添ってきた『息子』の姿だったものね。 おじいちゃんとおばあちゃんにエールを送ろうよ。キミが幸せそうな笑顔で過ごしている事で、きっとおじいちゃんとおばあちゃんは励まされるよ。きっと幸せになろうね。今までみたいに。今まで以上に。。。。。